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胡主席 アフリカ歴訪終了 各国には中国への警戒と活用論
2月8日9時53分配信毎日新聞
【ヨハネスブルク白戸圭一】アフリカ8カ国歴訪中の胡錦濤・中国国家主席は6、7の両日、サハラ砂漠以南のアフリカで最大の貿易相手国である南アフリカを訪れ、主要な外遊日程をほぼ終えた。胡主席は今回、従来の「資源外交」を超えたアフリカとの包括的な関係強化を打ち出し、経済からスーダン・ダルフール紛争まで広い分野で存在感を示した。中国の外交攻勢を前にアフリカ諸国では、中国を「新植民地勢力」とみなす警戒感と、「アフリカの問題解決に中国を活用すべきだ」との現実的な見方が台頭している。
従来の中国のアフリカ外交は援助や借款を相手国に供与する見返りとして原油や鉱物資源を獲得する形が基本だ。胡主席は▽最初の訪問国カメルーンに総計1億ドル(約120億円)の融資など▽内戦後の経済復興が進むリベリアに2500万ドル(約30億円)の融資--を約束、従来型手法で関係強化を図った。 だが、今回、目を引いたのは中国企業の対アフリカ投資を促進するため、歴訪国で多数の経済協定を締結したことだ。世界有数の銅産出国ザンビアでは経済特区の設置に合意、特区内で操業する中国の鉱山関連企業への課税廃止を取り付けた。南アでは鉱物エネルギー資源に関する合意文書に署名した。 存在感を増す中国についてザンビアの最大野党「愛国戦線」のスコット事務総長は1日、ロイター通信に「中国はアフリカを経済的に植民地化しようとしている」と指摘した。住民の間にも「中国は新植民地主義者」との考えが広がり、ザンビアでは反中暴動、ナイジェリアの産油地帯では武装勢力による中国人技術者の誘拐が起きている。 一方、南アのムベキ大統領は6日の胡主席との会談後の記者会見で、中国との関係を「戦略的パートナーシップ」と表現し、南ア経済とアフリカ全体の経済にとって「中国は最も重要なパートナーである」と述べた。 ムベキ大統領が中国を重視する背景には、国際社会での中国の政治力への期待もある。大統領は記者会見で「国連安保理常任理事国の中国との関係を強化すれば、アフリカが抱えるさまざまな問題で国際社会から素早い対応を引き出すことにつながる」と中国の効用を説いた。 胡主席は今回、油田開発で関係の深いスーダンを訪問し、ダルフール紛争の解決を要請した。抑圧的な政権とも関係を強める中国の対アフリカ外交には欧米などで批判が多いが、「アフリカ全土への民主主義の拡大」を目指すムベキ大統領には中国の影響力を活用する狙いもあるとみられる。 |