イスラエルからのニュース
2007年1月31日(水)
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*休職となったカツァブ大統領が大統領官邸から自宅へ。大統領はすで
に自宅で生活しており、私物の移動を行っている。(H,P,Y)
*国防軍はエイラットでの自爆テロに対して限定的な反撃を行う方針。
現時点で大規模な攻撃を仕掛けて、パレスチナの武装勢力を団結させ
るのは得策ではないと、政府関係者は語っている。(H,P,Y)
*昨日朝に発効したファタハとハマスの停戦は、部分的な違反はあった
もののほぼ実施されている。エジプトは両者の部隊を統合したパレス
チナ軍を創設するよう、仲介工作を実施中。(H,P,Y)
*最新の世論調査でリクードの人気が急上昇。労働党とカディマは、イ
スラエル我が家よりも低い支持率に落ち込んでいる。(Y)
*労働党では党首選に向けた党員獲得キャンペーンで、党員数が5割増
えて11万人に。前回の党首選では、名前だけ登録するなど偽装問題
が発覚したため、今回は厳密な確認が行われている。(H)
*マズズ検事総長の要請を受け、国防軍が違法入植地の規制を強化へ。
違法建築物の取り壊しなどの措置が取りやすいようにする。(H)
*ワシントンで行われる中東和平カルテットの会議を前に、ハマスに対
する国際ボイコットを解除すべきだとの見解を
ロシアが表明。(P)
*防護壁の東側に取り残される2つの入植地からの苦情を受けて、オル
マート首相が建設ルートを一部修正へ。政府が入植者の要求を受けて
一度決めたルートを見直すのは初めて。(H)
2007年2月1日(木)
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*ラモン元法相に、セクハラ容疑で有罪判決。3人の判事が一致して有
罪と判断したが、ラモン氏は「キスは合意の上」だとして無罪を主張
し、控訴して争う考えを示した。(H,P,Y)
*オルマート首相はラモン元法相が有罪判決を受けたことに遺憾の意を
表明。法相を兼任するリブニ外相は、判決を尊重すべきだと語った。
しかし一部議員からは、判決が厳しすぎるとの意見も。(P,H,Y)
*ラモン元法相の有罪判決を受け、後任問題が浮上。現在はリブニ外相
が法相を兼任するが、閣僚の組み換えがあると見られている。(Y)
*イエシバ(ユダヤ神学校)の学生に対する徴兵免除を定める通称「タ
ル法」の延長を国会で審議中。超正統派への徴兵実施は何度も延期さ
れており、抜本的な見直し論が出ている。(H)
*カツァブ大統領の弾劾手続きを進めるべきだとの要求書に40人の国
会議員が署名。国会では弾劾に向けた手続が始まっている。(H,Y)
*イスラエルと米国が中東に内戦を引き起こし「民衆の抵抗運動」を抑
えているとヒズボラ指導者のナスララが発言。(P)
*米国がアッバス議長に8600万ドルを支援へ。ハマスの報道官は「
米国はパレスチナの植民地化を目指している」と非難した。(P)
*イラクで活動するイランの工作員を拘束する方針を米国が決めたこと
に対抗して、イランの革命軍が世界各地に
いるアメリカ国民を誘拐する方針を
表明。実行されれば防ぐのは難しい。(Y)
*アイルランドのアヘーン外相がイスラエルを訪問し、リブニ外相とエ
ルサレムで会談。両国の関係はあまり良好とは言えないが、会談の雰
囲気は良かったという。(P)
2007年2月2日(金)
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*ハマスとファタハの休戦がわずか2日で崩壊。激しい戦闘で6人が死
亡し、多数の負傷者が出た。停戦交渉を仲介したエジプトは、ハマス
が停戦を破ってファタハを攻撃したと非難した。(H,P,Y)
*ハマスの拠点となっているガザのイスラム大学をファタハ系の治安部
隊が攻撃。軍事訓練を行っていたと見られるイランの工作員7人を拘
束した。もう一人のイラン人は自殺したもよう。(P,Y)
*オルマート首相が政府のレバノン戦争調査委員会で6時間にわたって
証言。「イスラエルは戦争に勝った」として、地上作戦実施に至る自
らの判断は正しかったと主張した。(H,P,Y)
*カチューシャやカッサム等のロケット
砲に対するミサイル防衛システムの選定を
進めていた国防軍が、
イスラエルのラファエル社製を採用することを
決定。2年後には稼動できると見られている。(P,H,Y)
*イスラエル博物館が、ホロコースト犠牲者の所有物だった400点の
絵画を返還へ。専門の会社が相続人を探し、発見できない場合は絵画
を売却して、売上金をホロコースト生存者の支援などに使う。(H)
*西岸地区の戦闘で、国防軍がアルアクサ殉教団のメンバー2人を射殺。
別の場所では、防護壁を超えようとした少年が射殺された。(H,Y)
*イスラエルの団体が、300人のヒンズー教師をインドから招く計画。
人口の1%の平方根に当たる数の人間が同時に呪文を唱えれば、その
力でイスラエルの混乱は静まり、敵から守られるという。(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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インドからヒンズーの教師を呼んで呪文をとなえさせて、イスラエルの
平和を願うなんてイスラエル人は相当せっぱつまっていて頭が変になって
いるんだな。
イスラエルにもゲイもいるようだし、超正統派への徴兵実施は何度も延期
されたり、兵役をのがれている人もいる。いろんな人がいるんだな。
アメリカがパレスチナのアッパス議長に援助金を渡すなんて、アメリカも
一生懸命平和を作ろうとがんばっているんだね。
エジプトもハマスとファタハがいがみ合わないように調停役をかったけど、
なかなかうまくいかないようだ。イスラエルにしたら、その方が嬉しいと
思うけどね。