鷹取公園を監視してほしい。
◇臨港署が捜査
川崎市川崎区塩浜4の鷹取公園で今月27日、左前脚と右後脚の骨が折れ、前脚の皮がむけた雄猫が見つかっていたことが分かった。猫は同区内の動物愛護団体「犬猫救済の輪」=結昭子代表(51)=によって保護されたが、治療をした山口獣医科病院(大和市)の山口武雄院長は「命に別条はないが、見るのもひどい状況。人がやったと考える方が順当」と話す。川崎臨港署は動物愛護法違反(動物虐待)の疑いで捜査を始めた。
結代表らによると、猫は虐待を受けて10日ほどたっていると見られ、傷口に包帯が巻かれていた。鷹取公園に住むホームレスの女性が27日に発見し、連絡を受けた結代表が同署に届け出た。
同公園はJR貨物川崎車両所や東京電力塩浜変電所に囲まれ、人通りはほとんどない。現在は8人のホームレスが暮らし、20匹ほどの飼い猫や野良猫がすみつく。けがをした猫はこのうちの1匹とみられる。園内では昨年9月末にも、子猫のものと見られる足が2日間にわたって1本ずつ置かれていたこともあったという。
結代表は「新たな被害が出ないように、警察の方も十分警戒してほしい」と話している。【吉住遊】
2007年01月30日10時07分