チャイニーズ色になる町
最近、あちこちでお店や公共の事業の拠点が消えていっている。
その後に入ってくるのは、どこもチャイニーズの名前が付いた
会社なのだ。もしかしたらコレア系かもしれないけど、
チャイニーズ系の名前が看板に堂々と付いているので
目立つのだ。そう思うのは私だけではなくて近所のおばちゃんも
そう言っている。
「あの人ら、お金あるんやろね。あんなに大きな場所をぽ~んと
買って、仕事を始めることができるんやから。」と言っている。
「あの人たちは親戚から金を借りれるし、金儲けができるように
なるまで、親戚が助けるからね。」と他の人も言う。
「その内、日本の長者番付のトップはみんな中国人に
なるんじゃないかな。」と、近所のおばちゃんたちは言っていた。
おばちゃんたちは、普段町を自転車で走り回っているので、
町の様子がだんだん変わっていくのに敏感だ。
大きなスーパーができて、駅前の商店街が寂れていくのにも敏感だ。
「何々さんの店も閉じるらしいよ。近所にスーパーができたから、
全然人が入ってなかったもん。時代やね。」などと、ひそひそ話を
している。
規制緩和をしたら、どんどん大型の店ができて、小さい店はつぶれる
のは、当たり前だろう。
それでいいと日本政府が思えば、現実に小さな店はつぶれて大きな
店だけ残るのだ。結局、資本主義オンリーで行けば、日本には
いくつかの大きな銀行といくつかの大きな企業だけになってしまう。
大きな企業は政府を動かすだろうし、国民に金がまわらず、企業の
トップだけに金がどんどん入る仕組みだって作れる。
そうならないように、企業が社会に金を還元するという道徳観は
まだ日本には無いし、企業は日本のことより、自分の会社が儲かれば
いいので、政治家はちゃんと政治ができなくなる。
資本主義オンリーでいけば、公共事業も賃金の安い外国人を使って
手抜き工事をする会社が一番安く仕事をするだろうから、
日本の工事屋さんは、みんな外国人になるだろう。
だから適当に規制がかかった日本であってほしいと思う。
規制がかかりすぎて害がでたら、規制を緩め、緩めすぎて害が出たら
また規制をする。バランスをとって、真ん中を歩むようにするのが
政治家の仕事だろう。
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ここからは、独り言。
友達に聞いた話だが、大きな会社は、下請けをイジメるらしい。
製品を作らせる時に儲けがほとんど出ないような仕事をさせるのだそうだ。
だからOEMなどを請け負うと、気を使うだけで全然もうからないそうだ。
下請けは、苦しいけど、次の仕事に期待して安いOEMも請け負うらしい。
他の友達に聞いた話では、大きな会社は、小さな会社が作った
商品をどんどんまねて、同じ物を作って儲けてしまうらしい。
小さな会社は大きな会社が真似るまでの短い期間にいかに
集中的に儲けるかに命をかけているそうだ。
小さい会社は常に新しく売れる商品を考えていなければならない。
大きな会社にマネをされないうちに。頭が勝負なのだ。
マネする方は、開発費が要らないのでラッキー。簡単に儲ける
ことができる。大量に作るから価格も安い。お金にゆとりがあるので
付加価値をつけたりデザインも新しいので、そっちの方が売れる。
意匠登録や特許をとっても、日本ではなかなか裁判で勝てないらしい。
自社商品のマネをされた会社を訴えても、一部だけほんのちょっと
変えただけでも、マネをしていないとされるので、意味があまり無いらしい。
大きい会社は弁が立つ弁護士を雇える。日本はあまり中小企業を
保護しない傾向にあるようだ。
くやしかったら、大企業がマネをしない内に大きくなって規模は中小企業
でも、早く大きくもうける企業になれということなのだ。
日本は割りと大企業に甘いところがある。
戦後、灰になった国から立ち上がっていくには、そうしないといけなかった
のだろうと思う。でも、真面目に働けばいい生活ができるという日本の神話
は崩れて、真面目に働いてもリストラされたり、ちっとも給料が増えなかったり
結構日本人も苦しんでいる。
あんまりチャイニーズが安い給料で働くから、日本から工場が消えていき、
どんどん仕事がなくなる。日本の会社は経営が苦しいから従業員の給料も
ボーナスも減らしていく。
日本人が貧乏になったぶん、チャイナの2億の沿岸部の人が儲かっているん
じゃないかと思う時がある。
日本人の給料が減って、チャイニーズの給料が上がる。
日本では物は高いから、生活は苦しい。チャイナでは物は安いから、
ちょっと給料が上がればリッチ感も倍増。海外旅行もバンバンいって世界中
で下品な行動をしてひんしゅくをかっているらしい。
今では100円ショップでメイド イン ジャパンがあると、「おっ!」と感動して
しまうぐらい。シャープの亀山工場のテレビも、日本製だからいとおしいような
感じがする。従業員の半分は外国人らしいが、メイド イン チャイナに対抗
して商品を安く作るには、日本のみんなが貧乏にならないといけないのかな。
日本の会社も必死なのだ。日本は資源が無いから、頭で勝負するしかない。
賢くなければ、世界で売れる商品を作ることができない。
安くなければ、日本の商品のマネをするチャイナに勝つ事ができない。
結局、チャイナかベトナムかインドネシアなど賃金の安い国に出て行って
商品を作るしか勝ち目は無い。
そうせずに、世界で勝てる安い商品を作ろうと思えば、日本でなるべく人件費
のかかる正社員を使わず、外国人やパートや派遣会社から来る人を使うしか
ない。
日本人全体の給料を低くしてチャイナ並みの給料にし、そのかわり食料も旅行
代金も物価もチャイナ並みに低く抑えて、安い給料でも暮らせるようにしたら
どうなんだろうかと思ったりする。
そしてチャイナに日本の会社が出て行かないようにする。出て行ったものは
仕方が無いが、日本でも安く商品が作れるようにチャイナの農民にかわる
出稼ぎの人を連れて来るのだ。でもそうなると格差社会のできあがりだ。
この世に貧乏な国と先に豊かになった国がアンバランスにあるかぎり、
格差はなくならないようになっているのかな。
日本の会社には、税金を安くして力を付けさせて、チャイナに税金を取られ
るより、日本にいた方がマシだなと思わせるしかないかも。
この際、みんなで貧乏になって、日本の企業に力を付けさせるしかないの
かも。日本人は、貧乏になっても良く頑張っているように思う。
この際、貧乏に慣れて、ちょっとぐらいでは落ち込まないようになるしかない。
頭さえあれば、日本は大丈夫だ。勤勉だし、自分の会社に対する忠誠心もある。
足りないのは自信と教育だと思う。チャイニーズみたいに、お互い金を出し
合って儲けるようになるまで助け合う事も必要かも。
チャイニーズがどんどん日本で会社を作っているということは、日本は魅力的
なんでしょうね。日本で帰化してチャイナや外国に入れば仕事がやりやすいと
いうのもあるかもしれない。
昔の日本は、今よりもっと貧乏だったんだ。
バブルの時代を基準にしてはいけないと思う。
でも、昔はボーナスからは税金を取られなかったのに
いまだと2割ぐらいどか~んと税金で引かれちゃう。
ボーナスは減っているのに、税金は増えているから
すごく貧乏になった気分になる。
でも、日本の企業は儲かっているようなのだ。
今は実感は無いけど、もう少し待てば一般市民も
豊かになるのかな。
貧乏でも結婚して子どもを育てることができると思えるように、
小さくてもいいから希望を国民に与えて欲しいね。