イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2007年1月17日(水)
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*辞任を拒否していたハルツ参謀長が、レバノン戦争での様々な問題の
責任を取り、昨夜辞任を表明。ペレツ国防相とオルマート首相も同様
に辞任すべきだとの声が左右両派から高まっている。(P,H,Y)

*ハルツ参謀長が今になって辞任する理由は、金曜に発表予定の調査報
告書で、参謀長の責任が問われる可能性が高まったためか。(P,H)

シリアとイスラエルが昨年夏まで秘密交渉を行い、ゴラン高原を返還
して平和条約を締結する話が進んでいたとの報道。シリア政府は否定
し、オルマート首相も「知らない」と語った。
(H,P,Y)

*イスラエル我が家のシュターン議員が58歳でガンで死去。同議員は、
福音派キリスト教徒とイスラエルの関係改善のため、国会議員団を設
立するなどして尽力したことで知られる。(P,H,Y)

*オルマート首相に対して、レウミ銀行の株売却での汚職疑惑などに関
する刑事捜査が開始へ。シャロン氏ら歴代首相は刑事捜査を受けつつ
首相職を継続しており、今回もそうなる可能性が高い。(H)

ラムレでアラブ系市民の家族が

19歳の少女を殺害。

この家族は、家 名を守るために次々

に女性を殺害していたため、少女は

保護施設に収容されていたが、自分の

意思で帰宅し、殺害された。(H,Y)

*エルサレムに住むユダヤ教超正統派のカップルの離婚が急増している
ことが、離婚統計で判明。ラビによると、再婚は超正統派の中ではも
はや恥とは考えられなくなっているという。(P)


2007年1月18日(木)
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*ハルツ参謀長の後任人事をめぐり、オルマート首相とペレツ国防相が
対立。首相はカプリンスキー副参謀長を推薦しているが、国防相は国
防省次官のアシュケナジ氏を任命する構え。(H,Y,P)

*ヒズボラのTVが「ハルツ参謀長が辞任したのは、ヒズボラが今回の
戦争で勝った証拠だ」と報道。ベイルートではヒズボラ支持者が集ま
り、打ち上げ花火を上げて参謀長の辞任を祝った。(Y,P)

2月初めに中東和平カルテット(米、EU、ロシア、国連)の会議を
行うと、ライス国務長官が発表。その後、アッバス議長とオルマート
首相を含む三者会談を行う予定だと語った。(H,P)

*西岸地区で衝突に巻き込まれた10歳の少女が頭部に重傷。事件発生
時、国境警備隊は投石する群集に対して音響弾などで応戦していたが、
その流れ弾が当たったものと見られている。(H)

*英国で、国内のイスラム教徒の実態を紹介するTV番組。「社会を破
壊し、国を乗っ取れ
」との説教や「キリスト教は男女同権という馬鹿
げた思想で、社会を腐らせている」
とのDVDが紹介された。(P,Y)

*レバノン戦争の結果、ユダヤ系市民の愛国心は増したが、アラブ系市
民の愛国心は低下したことが判明。アラブ系市民はイスラエルよりも
アラブとの連帯意識がはるかに強いことも判明した。(Y)

*ダマスカスで行われた自治政府の新連立政権の協議は決裂。次の首相
とアッバス議長の権限配分で意見が合わなかったもよう。(H)

リブニ外相が日本を訪問。小池安全

保障担当補佐官、麻生外相らと会談

した。安倍総理との会談も予定。

中東のアラブ諸国に石油を依存する日本に、イランの核開発阻止に向けた

協力を求める。(Y)

2007年1月19日(金)
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*労働党の中央委員会がアラブ系議員のマジャデル氏を文化相に指名す
ることを僅差で承認。しかし、右派閣僚の反対が強いため、オルマー
ト首相は閣議承認を延期する可能性が高い。(H,P,Y)

*オルマート首相に対する刑事捜査が開始へ。マズズ検事総長は、捜査
に関係する部分で首相の権限を制限する方針を表明した。(H,P,Y)

*イスラエル政府が代行徴税した付加価値税の1億ドルをアッバス議長
に送金へ。ハマスと対立するアッバス議長を支援するため。(H,P,Y)

*シリアとの秘密交渉に当たった外務省高官が、シリアは前向きだった
がイスラエル政府高官が交渉を拒否したと証言。レバノン戦争が始ま
ってすぐ、交渉は打ち切られたという。(H,Y)

*アラブ系市民の一人当たりGDPは、ユダヤ系市民の一人当たりGD
Pの3分の1しかないことが判明。調査を行ったアラブ系市民の団体
は、格差を縮めるための対策を政府に求めている。(H,Y)

イランがウラン濃縮用の3000基の

遠心分離機設置の準備を完了。
アフマディネジャド大統領は核で西欧

と全面対決する構え。(P,Y)

*ハルツ参謀長の後任候補者が、全て北部戦線に関わっており、戦争に
関して責任追及を受ける可能性があることが判明。(P)

*右派活動家20人に西岸地区への立入禁止命令を出した国防軍司令官
は「裏切者」だと右派ラビが連名で裁定。中世のユダヤ法では、この
裁定を受けた人物の殺害が許可されている。(P)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp