ミルクの賞味期限が切れていても | 日本のお姉さん

ミルクの賞味期限が切れていても

ミルクの賞味期限が切れていても、腐っていなければ


あんまり気にしないで、飲んでしまうわたしとしては、


不二家が怒られているのが、ちょっぴり気の毒。


雪印が以前、古いミルクを新しいミルクと混ぜて


売っていたためおなかを壊す人が出たとき、雪印は、きちんと機械を


洗浄していなかったせいだと説明した。そっちも問題だなと思った。


本当は、古いミルクを冷蔵庫に入れずに、暑い外にそのまま置いていたから


腐ってしまったのだった。腐ったミルクを新しいミルクに混ぜたから全体が


腐ったわけだ。


そういう腐ったミルクを飲んだ人から、食中毒患者が出たのだ。


不二家の場合、おなかを壊した人は出ていない。


その分だけ、雪印よりマシだ。


賞味期限が切れていても、腐っていなかったら沸騰消毒して、何か、


別の物を作って売ればいいのではないかという考えで、不二家は


賞味期限切れのミルクを使って他の乳製品を作っていたそうだ。


問題は、ちゃんとそれを説明もしないし、安く売りもしなかったこと。


パートさんに命令して、賞味期限切れのミルクを意識して使っていたこと。


ばれたらパートさんのせいにしたことかな。クリスマス商戦に向けて、発表を


控えて、なんとか売りぬいたのも正直では無い。


クリスマスのケーキは多分、12月以前から予約をとり、早くから原料を


仕入れて作る準備をしていただろうから、


(スポンジはすでにできていただろう。)黙っていたかったのだろうな。


「もったいない精神」で言えば、一日賞味期限が切れたぐらいでは、ミルクは


なんともないと思う。冬場だし。


その代わり、「この商品は、賞味期限を1日過ぎたミルクで、製造しています。


安全な状態のミルクを使っているので、品質管理はできています。1日だけ


賞味期限が切れているので、お安くなっています。ご了承ください。」


と書いたラベルを貼れば、別の商品を作って売ることができたのではない


かな。でも、そういう文章を書いたら、売れないかもしれない。


賞味期限が切れたミルクは、養豚場のブタさんにプレゼントするとか、


もったいなくないように、何か考えるしかない。


ドイツなど、北欧では、主婦たちは賞味期限が切れそうな商品と、新しい商品が


店にあったら、賞味期限が切れそうな方をわざと選んで買うらしいよ。


その方が資源のムダがないからだって。


日本人には考えられないすばらしい行為だ。


日本人はわざわざ、後ろの方から、賞味期限がまだ先の新しい物を引っ張り


出して買うのだ。どうせお金を出すなら新しい物の方を買いたいという考えだ。


そういう風にする主婦は賢いと言われている。


店も賞味期限が切れる前に、商品を安くして売っている。


店と、消費者が連携して、賞味期限が切れそうな商品を先に購入するように、


もったいない売れ残りが出ないようにするといいかもしれない。


わたしは、ドイツの主婦の話を聞いてからは、どうせ賞味期限が切れても


腐ってなかったら飲んでしまえるタイプなので、店の棚の後ろから賞味期限が


長いミルクを引っぱり出すことは止めた。


どうせ、買ったら直ぐに飲んでしまうので、わたしは、前からミルクを取ることに


した。日本人は、もったいない精神が外国よりはあると言われている。


本当にそうなのかな。


食品会社は、賞味期限が切れた商品を捨てるのではなく、切れそうになった


物を、施設に寄付するなどしてほしい。

賞味期限が切れていても腐っていなかったら、養豚場にあげるとか、加工


して従業員で食べてしまうとか、何か考えたほうがいい。


20代の時にケーキ屋さんでバイトをしたことがあるが、そこのケーキ屋は、


賞味期限が切れたケーキも、いちごだけ付け替えて平気で売っていた。


もうどうしようもない売れ残りはたまに食べさせてくれたっけ。(平気で古い


ケーキを食べるわたしも、どうかと思うが、古くても食べるには問題は


なかった。)


クリスマスケーキは、12月になると、どんどん製造元から届けられる。


そのケーキ屋は、三日に一度は「今日は○個つぶれてたで~!」と、製造元


に電話で怒鳴って、新しいケーキを余分にせしめていた。


あまりに汚い手口に腹が立って、バイトはクリスマス後に辞めてしまった。


ケーキは全然つぶれていないのに、運送会社の人がつぶしたことになって、


本当にかわいそう。「大人って、汚いな。」と思った。そのケーキ屋は、不二家


のライバル会社だったが、製造している会社がまじめでも、店が賞味期限


切れの商品を売っている場合だってある。消費者には、そういうことは分か


らないから、中で働いている人が告発するしかない。


不二家は、クリスマスの間は黙っていたが、雪印よりはマシだろう。


これからは、賞味期限切れの商品を使って別の商品を作っている会社は、


そういうことは直ぐに止めて、安全でフレッシュな商品を売るようにしてもらわ


ないとね。


店も消費者も、売れ残りが出ないように対策を考えていかないといけない。


インドネシアで、華僑が嫌われている理由は、賞味期限が切れた商品を


ラベルを付け替えて売り続け、食中毒の患者が出ても知らん振りをする


からだとインドネシア人の友達が言っていた。あちこちでよく騙すのだそうだ。


そういうことをするから嫌われて、暴動で襲われているのだ。(もちろん、


暴動はよくないことだが。)


日本人は、そういうせこい事(いじきたなく、あさましい事)は、しないでほしい。