イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2006年11月22日(水)
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レバノンで、反シリアのクリスチャン系指導者ジュマイエル産業

相が 暗殺された同相はシリアをはっきり非難することで知られ

ていた。 親シリア勢力による犯行と見られている。(H,Y,P)

ハリリ元首相の暗殺に続く、反シリア指導者の

暗殺で、レバノンでは 反シリアの現政権とヒズボラを中心とする親シリア

勢力の対立が激化。 内戦が起こる可能性も高まっている。(H,Y)

スデロット市の工場がカッサム

ロケット砲の攻撃により破壊され、労

働者1人が重傷を負い、病院で死亡。

他にも1人が軽傷を負った。

現 場近くにいた国連の調査官も被害状況を視察した。(Y,P)

*止まらないガザからのロケット砲撃を受け、国防軍はガザ再占領に向
けた作戦計画の立案を開始。(P)

*カッサムロケット砲の被害で、スデロット市から住民

が避難している との報道に

「大いに満足」とハマスの軍事部門

指導者。

さらに砲撃を強めてアシケロンからも

ユダヤ人を追い出すと語った。(Y)

*ガザで武装勢力が国際赤十字のイタリア人職員2人を誘拐し、数時間
後に釈放。国際赤十字は、ガザにおける活動を一時中断すると発表し
た。ガザでは外国人誘拐が散発的に発生している。(Y)

*世界63ヶ国の調査で、テロを恐れている人はコロンビアとインドが
97%、イスラエルは93%で3位。米国の政策はテロ撲滅に有益だ
との意見が44%、
有害だとの意見は33%だった。(P)

*失われた十族の一つ、マナセ族の末とされる50人がインドから到着。
インドのミゾラムなどにはマナセ族の末とされる7000人がおり、
約1000人はすでにイスラエルに移民している。(H,Y)

2006年11月23日(木)
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*ブッシュ大統領がイラクのマリキ首相とヨルダンで来週に会談へ。イ
ラクからの撤退に向けた準備と見られている。ヨルダン滞在はわずか
12時間。イスラエルとパレスチナの関係者とは会わない。(H,Y)

*昨日も自治区の各地で戦闘があり、パレスチナ人5人が死亡。パレス
チナ側によると、うち2人は民間人だったもよう。(H,Y,P)

*レバノン駐留のフランス軍が、危険を感じた場合には国防軍機を撃っ
ても良いと兵士に指示。双方の対立が強まっている。(P)

*ハマスに対する攻撃指針を閣議検討。シンベトの反対で、政治家に対
する攻撃は避けることになったが、ハマスの各種施設に対する攻撃は
状況に応じて行うことが決まった。(H)

*自治政府のアッバス議長が、ハマスとの連立政権について外交方針で
は合意が成立したと、アラブ系紙に語った。しかし、イスラエルとの
停戦や兵士釈放問題でまだ合意ができていないもよう。(H)

*ガザでファタハ幹部に対する暗殺未遂事件。予定されていたハニエ首
相とアッバス議長の会談は延期された。(P)

昨日朝も、スデロット市では小学校

 にカッサムロケット砲が着弾。

 幸 いにも負傷者は無かった。同市では無差別のロケット砲攻撃を恐れ、
子供を学校に行かせない親が増えている。(Y,P)

*イスラエル国民の過半数が、シリアとの和平交渉に賛成。しかし、シ
リアの要求するゴラン高原返還には過半数が反対した。(H)

2006年11月24日(金)
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*レバノンでは暗殺されたジュマイエル産業相の葬儀に20万人が集結。
反シリア、反ヒズボラ勢力の実力を示す場となった。(H,Y)

*国防軍がガザでPRC幹部ら3人を殺害。車に乗っているところをミ
サイルで攻撃した。車には爆発物も積載されていたもよう。(H,Y)

*イスラム聖戦、ファタハ、ハマスが、イスラエルが攻撃をやめればカ
ッサムロケット砲の発射をやめると宣言。政府は「カッサム砲攻撃が
止まれば、いつでも攻撃は中止する」と応じた。(
H,Y,P)

*ガザの現状を視察したアルブール国連人権高等弁務官が、パレスチナ
によるロケット砲攻撃は民間人殺傷が目的で国際法違反だと明言。

かし国防軍の攻撃でも民間人に被害が出ていると非難した。(P)

*ハマスのダマスカス本部の指導者マシャールが、カイロでエジプト政
府高官と会談。国防軍兵士釈放や、自治政府の新連立政権などについ
て協議が行われた。(H,Y)

*レバノン政府の要請を受け、国連安保理がジュマイエル産業相暗殺事
件の捜査に協力することを決定。(Y)

*ガザで57歳のパレスチナ人女性が自爆。国防軍兵士3人が負傷した。
孫を持つ女性が自爆したのは初めて。最高齢の女性自爆者となった。
孫を殺傷されたことに対する復讐と見られている。(H,Y,P)

*ペレツ国防相がスデロット市を視察中に、

ガザからのロケット砲攻撃。
国防相が防空壕に逃げ込む場面がTVでとらえられた。(P,Y)

2006年12月3日(日)
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*金曜にベイルートでは大規模な反政府集会が行われた後、数千人が政
府の建物前で座り込み。シニオラ政権が倒れ、イランの属国が誕生す
ると懸念する声が、アラブ諸国の間でも高まっている。(
H,P,Y)

*自治政府のハニエ首相がアッバス議長の辞任要求を拒否。アッバス議
長は連立政権交渉を断念して、解散総選挙を目指す構えだが、ハニエ
首相は交渉継続を求めた。(H,P,Y)

*イスラエルに西岸地区とゴラン高原からの撤退を求める国連決議。毎
年この時期には恒例の決議で、実効性は無い。(H,Y)

シナイ半島で4人のパレスチナ人テロリストがイスラエル人観光客殺
害を狙っているとの情報が入り、エジプト警察が追跡中。(
H,P,Y)

停戦後にガザから撃たれたロケット

 砲は14発に。停戦に反対するスデロット住民は首相官邸

 前まで行進して抗議。一方、テルアビブでは 和平交渉の進展を求める

 左派勢力がデモを行った。(P,Y)

*ヤロン元参謀長が、ニュージーランドで逮捕寸前に。人道に対する罪
で市民が告訴したため。政府判断で逮捕状は執行されなかった。(Y)

*イスラム的な服装をしない女性を攻撃するとの警告ビラを、武装組織
ガザで配布。インターネットカフェの襲撃も同組織の犯行か。ガザ
イスラム恐怖政治が広がる兆しと懸念する声も。(P)

*16世紀に出版されたユダヤ注解「ミクラオット・ハゲドロット」の
更新作業がバルイラン大学で進行中。予算不足で中断寸前だったが、
25万ドルの匿名献金で1年間の継続が決まった。(H)

2006年12月4日(月)
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レバノンとの国境にあるガジャル村のレバノン側から国防軍が撤退へ。
代わって国連の平和維持軍が管理を行う。同村は村内に国境フェンス
が無いため、テロ活動や麻薬取引の舞台となっていた。(H,Y)

*国防軍が西岸地区でのテロリスト拘束作戦を抑制へ。ガザで続くロケ
ット砲の発射に対しても反撃を自制することを決めた。(H)

*イスラエル国内での自爆テロを目指していたテロリスト2人を、国防
軍がジェニンで拘束。(P,Y)

*国防軍が全戦車や輸送車にミサイル砲防衛システムを搭載へ。国産の
防衛システム「トロフィー」は数年前に完成していたが、予算不足で
搭載が遅れ、レバノン戦争での大きな損害につながった。(H)

ヒズボラが大量のミサイルをシリア

 経由で補給していたことが判明。
シニオラ政権の不安定化を受けて、

 再びイスラエルに攻撃を仕掛けてくる

 可能性は高いと見て、国防軍は警戒を強めている。(P)

*夏の戦争で消失した森林の再生をJNFが計画中。従来は松だけを植
えていたが、別の植樹法の実験も行われる。(H)

*左翼政党メレツがユダヤ人の父から生まれた子もユダヤ人と認める法
案を提出。しかし、反対者が多く法成立の可能性は低い。(P)

*エルサレムでアラブ人女性とユダヤ人女性の生涯出産数が3.9人で
並んだ。アラブ人の出産数が減りユダヤ人の出産数が増えたため。(H)

*テルアビブの南東にあるミシュマル・ダビドで大規模な十字軍時代の
町の遺跡を発掘中。クリスチャンとユダヤ人が共存していたが、後に
イスラム教徒によって征服されたと見られている。(
P)

2006年12月5日(火)
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*自治政府のハニエ首相が日曜からシリアを訪問中。シリア政府高官と
の会談のほか、ハマス指導者のマシャールとの会談も行われた。国防
軍兵士の釈放に向け何らかの進展か。(H,Y)

*ベイルートではスンニ派とシーア派の衝突で1人が死亡。反政府勢力
は座り込みを続けており、軍は厳戒態勢をとっている。(H,P,Y)

*国防軍のテロリスト拘束作戦で、逃げようとしたパレスチナ人1人が
撃たれて死亡。この5日間で、4人のパレスチナ人が国防軍の作戦に
より死亡している。(P,H)

*多数の兵士が戦死するよりは、兵士2人が帰らない方がましだと、オ
ルマート首相がレバノンでの停戦の理由を高校生に説明。(H,P,Y)

*タミル教育相が教科書に1967年の軍事境界線を明記することを推
進へ。オスロ合意以後に発行された教科書でも、西岸地区やアラブの
都市が表示されていないものが多いため。(H)

*国防軍が入植地撤去反対運動をした入植者を徴兵から除外したと、右
派団体が非難。国防軍は記録の開示を拒否している。(H)

*ラマラで行われた国際エイズデーの集会で、パレスチナにエイズを広
げたのはイスラエルの策略だとギリシャ正教会の指導者が発言。(Y)

*エルアル航空がストでの遅れを回復しようと安息日にフライトを行っ
たため「神の怒りが下る」とラビが預言。果して機器異状で緊急着陸
が行われたため、機内では「もう最後だ」と大騒ぎになった。(H)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp