イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2006年11月26日(日)
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パレスチナ武装勢力との停戦合意が成立したと首相官邸が発表。また、
全武装勢力が合意したと自治政府も発表した。停戦合意は日曜朝6時
から発効する。この合意は西岸地区には適用されない。(P,H,7,Y)

*米国政府はイスラエルとパレスチナの停戦合意成立を歓迎。この合意
が双方の流血を減らすことになるとの期待を表明した。(P,H)

ハリリ元首相暗殺事件を国際法廷で裁くとレバノンが閣議決定。ヒズ
ボラなど親シリア勢力は強く反発し、街頭での大規模な抗議行動を行
う構えで、内戦の危険性がさらに高まっている。(P,H,Y)

*テルアビブで数十人の女性を強姦した犯人が金曜に脱走。35年の刑
で服役中だったが、裁判所に護送中に脱走した。(P,H,Y)

週末もカッサムロケット砲による

 スデロットへの攻撃は継続。

 防軍 は発射していたハマスのメンバーらに反撃し5人を殺害した。

  (H,Y)

レバノンの国連関係者がイスラエルの設置した対人地雷で負傷したと
して、国防軍を非難。レバノンには双方が長年にわたって多数の地雷
を設置しており、真相解明は困難と見られている。(H)

*エルサレム市を西側に拡張する計画をルプリアンスキー市長が断念。
景観を害するとして環境団体から反対が出ていた。(P,H)

ガザとエジプト間の密輸トンネルが崩壊し、数人が死亡。自治警察は
救助活動を行ったが、密輸の取調べは行っていないもよう。(Y)

*国際サッカー連盟がイランを資格停止に。現地のサッカー協会が事実
政府の支配下にあるとの理由。アフマディネジャド大統領が、サッ
カー協会の人事や運営に口出しをしていると言われている。(Y)
2006年11月27日(月)
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昨日の停戦発効後も、ガザから

 スデロットに対して2回の砲撃。

 しか し国防軍は撤退し、反撃を控えている。自治政府は1万3千人の警官
を配備してロケット砲発射を阻止している。(H,P,Y)

*停戦に違反して砲撃を行ったのは、ハマスとイスラム聖戦。ハマスは
停戦時刻の伝達ミスだとの声明を出した。イスラム聖戦は停戦を拒否
する声明を発表。アルアクサ殉教団も同様の声明を出した
。(H,P)

*連続強姦の犯人はまだ逃亡中。事務上のミスで裁判も無いのに脱走の
危険のある囚人を喚問し、不十分な体制で護送するなど多くのミスが
重なって脱走事件が起こったことが警察の調査で判明した。(H,P)

*マズズ検事総長がカツァブ大統領を起訴する意向を固めれば、大統領
は辞職するとの書簡を弁護士が提出。基本法により大統領は起訴され
ないが、起訴されれば辞任するもよう。(H,P,Y)

*停戦成立で、自治政府の連立政権交渉が焦点に。しかし、ハマスは妥
協の姿勢を見せておらず、交渉は難航している
。(H)

*左翼と宗教政党の議員が、中国での臓器移植に保険を適用することに
反対する動き。中国の移植臓器の9割は

 死刑囚のものだという。(P)

ヒズボラがレバノン開戦前の状態

 までミサイルを補給したとタイム誌
が報道。シリアとイランが供給した

 と見られている。(P)

*イラク、レバノン、パレスチナで内戦が近いとヨルダン国王が警告。
問題の根源はイスラエル-パレスチナ紛争だと語った。(Y)

2006年11月28日(火)
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*オルマート首相が、パレスチナに交渉を呼びかける演説。国防軍兵士
釈放と引き換えに多くのパレスチナ人を釈放すると語った
。また、平
和のためなら領土的譲歩を行う考えを示した。(H,P,Y)

*パレスチナの多くの武装勢力は、停戦を利用して武器の補給や戦闘員
の訓練を行う構え。「補給のために停戦に応じた」との声も。(Y,7)

昨日もガザからスデロットに対する

 2発のロケット砲撃。アルアクサ 殉教団が犯行声明

 を出したが、自治政府のエレカット氏は砲撃を非難 した。国連のアナン

 事務総長も停戦破りに懸念を表明。(H,P,Y)

*国防軍は西岸地区で15人の武装勢力を拘束。ジェニン近郊では戦闘
でPRCのメンバー2人が死亡した。(H,Y,I)

*西岸地区最大の大学の学生委員会選挙でハマスが敗北し、ファタハが
人気を回復。問題解決力の無いハマスに失望か。(H)

*パレスチナで初の英字紙が創刊。ハマスやファタハには属さず、独立
した視点で報道を行う。今後はイスラエルでの販売や、インターネッ
トでの情報発信を目指している。(H,P,Y)

*移民者の若者は、酒、タバコ、麻薬、犯罪に関わる率がイスラエル生
まれの若者よりかなり高いことが判明。移民一世の心の傷が二世に受
継がれると、国会移民委員会の議員は語っている。(Y)

*ヘブロン近郊のパレスチナ人が入植者に20歳の娘を誘拐されたと主
張。警察の捜査では入植者は無関係と見られているが、アルアクサ殉
教団は入植者に報復すると宣言した。(Y)
2006年11月29日(水)
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*一部の地方官庁で給料が遅配されていることを抗議し、ヒスタドルー
トが今朝からゼネストに突入へ。昨夜の財務省との交渉はほとんど進
展せず。ベングリオン空港では出発便が停止される。(H,P)

*市民団体が、大統領に提出された恩赦願いと審査結果の公開を請求。
法務省は公開に応じることを決めた。(P,H)

昨日もカッサムロケット砲2発が

 スデロットに着弾。オルマート首相 は自治政府を

 非難した。国防軍によると、自治警察はロケット発射を 阻止するため

 活動を行っているもよう。(H,Y)

*ダルフール紛争は「中東紛争から目をそらすイスラエルの謀略」で、
死者の実数は9千人だとスーダンの大統領が弁明。同国はアラブ系ゲ
リラを支援し、数十万人のアフリカ人を虐殺したとされる。(
P)

*敵国民として収監中の50人のスーダン難民がハンガーストライキを
開始。処遇が決まらないまま数ヶ月も拘束が続いているため。(P)

*ヨルダンを訪問する米国のライス国務長官が、アッバス議長と会談へ。
しかし、長官がイスラエルを訪問するかどうかは未定。(H,Y)

*自治政府のハニエ首相がエジプト、レバノン、イランなどアラブ諸国
歴訪に出発。国際援助の停止解除に向けた協力要請のため。(Y)

*行動制限命令を受けた入植地の右派活動家が、解除を求めて最高裁に
訴え。最近、約20人の入植者が同様の命令を受けている。(P)

*レイプ事件の増加を受け、格闘技のジムが女性向け護身術の短期講座
を開講。暴漢の撃退法などを4週間で教える。(P)

2006年11月30日(木)
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*昨日は60万人の労働者がゼネストを行い、多くの官庁や会社で業務
が停止。莫大な経済的損失が発生しているため、イスラエル商工会議
所は財務省と政府に対して迅速な解決を求めた。(P,H,Y)

*ベングリオン空港は昨日、ストライキで閉鎖。しかし、医療を受ける
人や、EUとの交渉に臨んだ誘拐兵士の家族の送迎などの目的で、例
外的にいくつかの便は運航された。(P,H,Y)

*半年から1年も給料をもらえない自治体労働者への同情ゼネストは多
くの国民が支持。赤字を長期間放置したのは金権政治家と金持ちであ
り、彼らを罰するゼネストは正しいとの論評も。(P,H)

ライス国務長官がイスラエルとパレスチナを今日訪問へ。(H)

*改宗者を帰還法の対象外とする法改正を、正統派が検討中。改革派や
保守派による改宗者の移民を阻止するための切り札だが、改革派や保
守派が多数を占める米国のユダヤ人は反発している。(H,P)

*ロッキード社がカッサムやカチューシャなどの短距離ロケット弾を迎
撃するシステムを発表。基礎実験は成功し、数ヶ月でスデロットにも
配備できるというが、実効性はわからない。(H,Y)

*旧ソ連諸国でのユダヤ教育プログラムに対する予算を削減へ。財政が
厳しい中、イスラエルの子供を優先せざるを得ないと教育相。(P)

*親イスラエルサイトのGIYUSが最近のインターネット情報戦で活
躍中。イスラエルに関する動きがあれば、多数の支援者に呼びかけて
行動を促せるシステム。外務省も注目している。(P)

2006年12月1日(金)
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*昨日未明、労働裁判所の判断で中止命令が出されゼネストは中止に。
しかし、空港などでは午前中まで混乱が続いた。(H,Y)

*ライス国務長官がイスラエルと自治区を訪問し、オルマート首相、ア
ッバス議長と相次いで会談。停戦の成立を受けて、米国としても中東
和平に向けた努力を強化する考え
を表明した。(H,P,Y)

*レバノンのシニオラ政権を倒すため、今日午後ベイルート市街でヒズ
ボラが大規模デモ。シニオラ首相は「レバノンの民主主義は危機にあ
るが、我々は恐れない」と語り、全面対決の姿勢を示した。(
H,Y)

*自治政府の連立政権交渉は行き詰まったとアッバス議長。議長が解散
総選挙を宣言すれば、ハマスとの内戦になる危険性もある。(Y,P)

*昨日ブッシュ大統領がヨルダンでイラクのマリキ首相と会談。米軍は
当面、イラクへの駐留を続ける考えを示した。(Y)

*レバノン戦争遂行上の問題点を、強い権限を持った国家委員会により
調査すべきだとの訴えを最高裁が僅差で却下。政府自身によるウィノ
グラード委員会による調査で適切だとの判断が示された。(H,Y)

*ナブラスで国防軍の銃撃により16歳の少年が死亡。少年の家族は、
少年が投石を行っていただけだと主張しているが、国防軍によると少
年は火炎瓶とパイプ爆弾で軍を攻撃していたもよう。(H,Y)

*ガザで武装勢力が数軒のインターネットカフェを破壊。イスラム原理
主義勢力が、インターネットで西洋文化が浸透することに反対して犯
行に及んだものと見られている
。犯行声明は出ていない。(P)
[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp