猫エイズで口内炎でもご機嫌のパンナちゃん。 | 日本のお姉さん

猫エイズで口内炎でもご機嫌のパンナちゃん。

パンナちゃんという猫は、時々うっとおしいほど甘えてきて、わたしの顔の

あたりにゴリゴリ頭を擦り付けてきます。彼女が満足するまでじっと

我慢しています。いつも涙が出ているので、顔に涙がついてひんやりして

気持ち悪いけど、我慢しています。涙は常にふいてあげているのですが、

粘膜が弱いみたいで、直ぐまた出てくるのです。

自分の顔を人間の顔に擦り付けるのは、昔飼われていたときのクセのよう

です。


そんなに元の飼い主に甘えていたのに、疥癬(かいせん)になって、顔が

ぐちゃぐちゃになったら、捨てられたのです。

パンナちゃんはいつも、家の近所のマンションのごみばこの前で、人間に

甘えて餌をねだるガリガリに痩せた捨て猫だったんです。目からは、赤い

涙が出ていて、口からはよだれが垂れて痛そうでした。見るからに具合が

悪そうな猫でした。


家にすでに猫がいるので、疥癬(かいせん)の猫を拾ったらいけないと思って

ずっと我慢して拾わなかったのですが、耳とオデコの疥癬がじわじわ顔の

下の方に移っていって、だんだんお岩さんのようになっていく哀れな姿に

我慢できなくなって、ついに拾ってしまいました。


疥癬が家の猫にうつらないように、ベランダにケージを置いて、疥癬の治療を

はじめました。でも、A猫ちゃんがいつのまにかベランダに出て、パンナ

ちゃんの側に行ってしまい、その後、家の中の猫が全員疥癬(かいせん)に

やられました。


全員に飲み薬を2回飲ませて、やっと疥癬騒動は終焉しました。
パンナちゃんは病院で血液検査をしたら猫エイズにかかっていました。

おまけに口の中は口内炎で、真っ赤です。病院で奥歯を抜いて、口内炎が

マシになるようにして、月に一度2週間だけ炎症に効くステロイドを注射して

います。そうしないと、口が痛くてご飯も食べられないし、水も飲まないの

です。水を飲まないので、腎臓が悪くなっていました。

今では、歯も無いのに猫一倍カリカリ(キャットフード)を食べて、太って丸々

しています。毎日、ご機嫌で暮らしています。


しかし、、、、気が付けばてまりちゃんという猫が口内炎に苦しむようになって

しまいました。パンナちゃんの猫エイズがうつったようです。免疫力が落ちて

口内炎もうつったようです。(原因は分からないけど、多分、、、。)

てまりちゃんはまだ若いので、歯は抜かずに歯石だけとってもらいました。

毎月一度だけ2週間だけ効くステロイドを注射してもらっています。


パンナちゃんは病気持ちなので、本当は隔離して飼うべきだったのです。

かわいそうなてまりちゃん、、、、。わたしに拾われたばっかりに口内炎に

なっちゃって。医者が言うには、ステロイドはクセになるし、骨が弱くなるし、

だんだん効かなくなるそうです。

「じゃあ、どうしたらいいんですか?」と聞くと、「効かなくなって、副作用が出た

時は、寿命が尽きるということです。」という答えでした。なるほど。


それでも、口が痛くて、何も食べられないような状態が続くより、痛みが

抑えられて、ご飯が食べられる方がよほどマシなのだそうです。

猫の口内炎は、治療法が見つかったら、ノーベル賞ものらしいです。ホント?

ステロイドで寿命が短くなっても、口内炎で何も食べられなくて、栄養失調に

なったり、水を飲まないから腎臓が悪くなったりするより、薬で炎症を抑えて

クオリティーの高い生活をさせた方がいいそうです。その方が猫も楽だしね。


捨て猫を拾ったら、まず、病気がないか病院で検査して、家にいる猫とは

隔離して、しばらく様子を見てから家に入れなければなりません。他の猫に

うつる病気を持っていたら、隔離して飼わねばなりません。

そんなの基本なのに、、、しくじりました。てまりちゃんには悪い事をしました。

6月に死んだ猫のB君も猫エイズだったな。でも猫エイズでも、N猫ちゃんと

A猫ちゃんにはうつらなかった。N猫ちゃんは13歳で死んでしまいました。

A猫ちゃんは14歳と半年なので、もう年です。白髪が増えて、茶トラの模様が

なんとなくボケてきました。オデコのティアラのような白い模様がなんだか、

白髪と混じってはっきりしない柄になっています。仕方が無いね。


A猫ちゃんは、毎週病院で、背中に点滴とビタミン剤を注射してもらっています。

点滴をして、無理やり血液中の老廃物を出すのです。

肝臓もボチボチ弱り出したし、ちょっと血液中の老廃物が増えだしている。

N猫ちゃんの場合は、気がついたら吐く息がアンモニア臭がしていて、もう

手遅れの状態だったので、その経験を生かしてA猫ちゃんは早めにケアして

います。友達は、「もう絶対猫をひらったらアカン!」と言っています。

貧乏なのに、猫にお金がかかるのよね。

飼ったら最後まで面倒をみないといけないでしょう?でも、N猫ちゃんは人間

みたいな猫だった。すごく賢い猫だった。日本語もかなり理解していた。

毎朝7時に顔を舐めて起こしてくれた。それがある日から毎朝4時に起こす

ようになって本当に困った。その時にN猫ちゃんの異常に気が付くべきだった。

N猫ちゃんは、ずっと体調が悪かったのに、普段からおとなしいから気が付か

なかったのです。

「年をとったのかな?」ぐらいに軽く考えて、病院に連れていかなかった。

毎朝4時に起こすようになったので怒ったら、それから起しに来なくなり

ました。かわいそうなことをした。
最後の一ヶ月は、ずっと側に置いて「N猫ちゃん。大好きだよ!」と声を掛け

続けた。N猫ちゃんは、体調が最悪なのに、それでも小さくゴロゴロと喉を

鳴らしてご機嫌だった。病気なのに、幸せそうだった。