支那にも、きちんと文句を言えば答えてくれる場合があるという例。
王毅大使が謝罪書簡 日本財団奨学金、蘭州大が投資で消失
■「100万ドル全額を原状回復」
中国の蘭州大学に設置していた奨学
基金100万ドル(約1億1800万円)
が投資運用され回収不能に陥ったとして、
日本財団の笹川陽平会長が、王毅・駐日中国大使に書簡で説明を求めた
ところ、このほど王大使から「全額を元に戻し、原状を回復する」との返事が
届いたことが明らかになった。
蘭州大の奨学基金は人文社会科学分野の大学院生向けで、財団が
世界45カ国69大学に設置している奨学金プログラムとして運営されて
いる。蘭州大には1992年に設置されていた。
笹川会長によると、同大から2004年末、日本財団に対して、契約に違反し
た投資運用の結果、100万ドルが
「運用先の倒産で回収不能になった」
との連絡が入った。
大学側は「高利の投資信託に移し奨学金を充実させたかった」と謝罪した
が、日本財団は大学に対して、投資信託会社から資金の返還を受け奨学
制度を正常に戻すよう要求。さらに、笹川会長は04年末と今年10月、2度に
わたって、王大使あてに書簡を送り、中国政府を通じて、蘭州大の奨学制度
を元に戻すよう協力を要請した。
今月7日、王大使からの返答の書簡では、「教育省から
全額を元に戻すことが確認された。この問題によって生じた
マイナスの影響について大変遺憾に思う」とされていた。
15日には大学側からも入金の連絡があった。
笹川会長は「中国(政府)に対し、日本は主張したいことがあっても事なかれ
主義に陥り、何も言わないまま事態の推移を見守る事が多いが、今回の
例は、しっかりと主張すれば誠意が通じるという好例だ」と話している。
(産経新聞) - 11月18日