日本近海の天然ガスハイドレート(メタンハイドレート)埋蔵量は世界でもトップクラス
中国陸上部の重質原油可採埋蔵量は79.5億トン
中国石油天然気(CNPC)の鄭虎・副総経理は12日、中国の陸上部における重質原油やビチューメン(れき青)の予想原始埋蔵量が198億トンで、可採埋蔵量は70.5億トンに達するとの見方を示した。12日付で中国新聞社が伝えた。
中国ではこれまでに約70の重質油油田が発見されており、生産量は原油全体の10%以上に達している。
オイルシェールの原始埋蔵量は約470億トンで可採埋蔵量は約120億トン、オイルサンドの原始埋蔵量は約60億トンで可採埋蔵量は約30億トンとみられる。
第11次五カ年規画には、天然ガスハイドレート(注)やオイルシェール、オイルサンドなど、非従来型エネルギー資源を重視するとともに、採掘コストの低減に努めることが盛り込まれている。
国土資源部と発改委が共同で行った最新の全国石油天然ガス資源評価でも、石炭含有地層がある盆地27カ所でのコールベッドメタン、87の鉱区でのオイルシェール、含有地層がある盆地24カ所でのオイルサンドに対する資源評価が初めて盛り込まれた。(編集担当:如月隼人)
注:
天然ガスが低温高圧下で水と結びついてできた物質。主成分はメタンと水なので、メタンハイドレートと呼ばれる場合もある。物質構造としては、氷の分子の隙間にガス分子が取り込まれた形をしている。永久凍土下や海底の地層に存在する。日本近海の天然ガスハイドレート(メタンハイドレート)埋蔵量は世界でもトップクラスだとされている。ただし、採掘技術の確立や採掘コストの低減が課題になっている。
また、天然ガスをハイドレート化すれば運送コストが下がるとされ、天然ガスハイドレート製造技術の実用化が進められている。
(サーチナ・中国情報局) - 11月13日16時46分更新
http://my.reset.jp/~adachihayao/061114M.htm