日本はお手上げ。
北朝鮮の孤立化 と中国の本音
時局心話會 代表 山本 善心
10月31日、中国外務省は北朝鮮が近く6カ国協議を再開することで合意し
たと発表。米側も年内の開催、金融制裁問題の討議を了承する。一方、北
朝鮮は「核保有国」を宣言した。
北朝鮮は6カ国協議再開で中国の顔を立て、協議を引き延ばしながら交
渉を有利に運ぶ戦術である。中朝は次の米国政権を睨んで当面穏便に事
を運ぶ構えだ。ブッシュ政権は中間選挙で上院・下院ともに過半数割れと
なり、今後年間の影響力低下は避けられまい。
今後協議が再開しても、ブッシュ政権が北朝鮮に核を放棄させるのは困
難である。かといって当面軍事的制裁を実行できる状況にもない。北朝鮮
は核保有を譲らぬ構えであるが、米中両国はじっと眺めるだけで打つ手が
ない。北朝鮮は思惑通り米国を振り回しているものの、現実には厳しい国
内問題を抱えている。
約束守らぬ北朝鮮
米国にはかつてパパ・ブッシュのみならずカーター、クリントンなど歴代
大統領が米朝二国間で締結した約束事をことごとく破棄されてきた経緯が
ある。北が国際ルールや米朝合意条約などを平気で反故にする国である
以上、ブッシュ大統領は米朝二国間交渉は全く意味がないと考え、関心を
示さなかった。
例えば、六カ国協議の共同声明で北朝鮮は「一切の核兵器と核開発計
画を放棄し、核拡散防止条約に早期復帰し、国際原子力機関の査察を受
け入れる」と合意した。しかし今回の核実験やミサイル連射を見れば明らか
なように、合意を守らず、共同声明とは全く反対の行動を取っていることが
わかる。ブッシュ氏は北朝鮮に対して大きな不信と戸惑いを覚えてきたに
違いない。
1992年、北朝鮮は韓国との間で朝鮮半島の非核化を謳う共同宣言に調
印した。その後韓国の金大中、盧武鉉両大統領が「太陽政策」を取り、対
北政策は一変。食料援助や金剛山観光、開城工団など、積極的な対北支
援が推し進められた。しかし盧政権の対北政策がすべて徒労に終わった
のは周知のことである。
北は核保有で対米外交
独裁国家である北朝鮮は生き残りをかけ、米国を揺さぶるため核を弄ぶ
ほかに手段はない。北は7月のミサイル連射から核実験へと闇雲に突っ走
った上でさらに「今後は追加実験のみならず核弾頭をミサイルに搭載する
段階まで行う」と明言した。
金正日総書記が核実験を強行した理由の一つはインド、パキスタン、中国
が核兵器を製造・入手することで対米関係を改善したことにある。北朝鮮が
核を保有すれば米国は交渉のテーブルに付くと考えている。金氏の狙いは
米国に核保有を認知させ、金正日体制の保障と経済の立て直しを約束させ
ることだ。北朝鮮が米国との「二国間交渉」に執拗にこだわる理由はここに
あると見られている。
しかしながら、北朝鮮の威勢の良さは認めるが、今後は内部から綻びが
見え始めるのではないか。北朝鮮が90年代に直面した経済危機は「苦難
の行軍」で切り抜けた。しかし今回の制裁はあらゆる支援と物資の交流が
停止されるというものだ。既に現在の北朝鮮は忠誠を誓う軍人にすら食料
の供給がままならず、子供の38%が栄養失調だという。
中国の本音
中国では国民の大多数が北朝鮮を嫌っているとの情報が伝わってくる。こ
れ以上北朝鮮を庇うとすれば中国も国際的孤立を招きかねない。胡錦濤主
席も金正日一族の世襲制度には反対だ。北が国際的孤立を深めれば「伝
統的な友好関係」にこだわる必要もないとの考えもあるが、それでも中国が
北朝鮮を見捨てることはない。
中国は国際社会からの支援と協調で経済基盤を確立した。それゆえ世界
との同一歩調は不可欠だ。しかし制裁によって北が一層悪い結果を招くこ
とになるのは困る。北経済が崩壊すれば数百万人の難民が中国東北地方
に流れ込むのは必至で、これは中国経済の基盤を揺るがしかねないほどコ
スト負担が重い。
国際的協調を唱えながらも、中国は国連憲章7章に基づく軍事制裁には
反対である。中国は北朝鮮に戦争が起き平和が損なわれることを何より
警戒している。中国にとって北は安全保障上の防波堤であり、共産主義体
制、独裁政権という同じ価値観を共有する同志にほかならないからだ。
中国に振り回された米国
北朝鮮に大きな影響力を持つのは中国しかいない。その中国は、国連安
保理事会や国際メディアを通じて国際協調姿勢を示しているかに見える。
世界のメディアも今や中国が北朝鮮を見放したかの如き論調で紙面を賑
わせている。しかしこれはあくまでパフォーマンスであって、いざ軍事的制
裁という流れになれば反対の立場に豹変する。それこそが中国の本音だ、
との見方が大勢だ。
米国は中国の動きを横目で見ながら、常に北朝鮮との窓口役として説得
に当たらせてきた。10月19日、中国の唐家?国務委員が北朝鮮を訪れ、金
正日総書記と平壌で会談。唐氏は会談内容を明らかにせず「一定の進展
があった」とだけ述べた。
では、一体どんな進展があったというのか。「再実験はない」との言質を
取ったというが、誰も信用しまい。会談翌日、北朝鮮の金桂實外務次官は
「我々は再実験をするとは言っていない」と明言したが、この会談には具体
的な成果もなく、何の進展も見られなかったことが明らかになった。
米朝は中国不信
中国は「北は六カ国協議に復帰すべきだ」「北に制裁を与えるべきだ」と言
いながら北朝鮮への物資援助を未だに停止していない。クリストファー・ヒ
ル国務次官補は「中国は単に北朝鮮を六カ国協議に引き戻すだけでなく、
核開発自体を断念させる努力を払うべきだ」と中国側の説得工作に強い疑
問と不信を呈した。
米国の一部は中国を窓口とした北朝鮮の説得工作は失敗だと考えている。
米国の期待に反して中国は議長国としての采配を振るわず、北朝鮮に核開
発の準備と余裕を与えてきただけだ。北が核保有国となった今、米国の中
国依存は全く無意味な時間の浪費であったことを思い知るべきではなかろ
うか。
しかし、中国から多大な援助を受けているはずの金正日総書記は中国へ
の不満が強い。金総書記は米国関係者に「中国は信じられない」「中国は決
定的瞬間にわれわれを助けてくれない」と語っている。これは韓国紙・中央
日報が7月18日伝えたものだ。
対北制裁を厳しく
1994年、米朝間で核開発の凍結が合意された。このジュネーブ合意を一
方的に破棄して北は核開発を進めた。その前の1992年にも韓国との間で
朝鮮半島の非核化に関する共同宣言が調印された。北は共同声明で「核
開発と核兵器を放棄する」と約束した。
日朝共同声明では日本人拉致問題が「懸案事項」として明記された。これ
は日本外交の成果と評価されたが、いったん都合が悪くなると米韓にクレ
ームを付け、平気で約束を破る北との「契約」は全く無意味なものではなか
ろうか。
約束を守らない北朝鮮が六カ国協議に戻ったところでどうなるのか。北
朝鮮に核開発を放棄せよと迫っても既に核保有国である。こんな国に対し
てはさらに厳しい経済的圧力を与え、国家の内部崩壊を待つのが最良の
選択だ。
核兵器より生物・化学兵器
北への経済制裁が続けば、金正日体制が崩壊するとの話題がニュース
の中心になる。国家が世界から「孤立」するというのは国家が崩壊する前兆
だ。
今、北朝鮮人民は飢餓と弾圧の地獄の中で金正日体制の崩壊を望んで
いる。人民を弾圧するのみならず、食料も与えずに餓死させているのは世
界中で北朝鮮だけではなかろうか。
北朝鮮の核兵器・ミサイルの標的は日本だと見られているが、本当の脅威
は日本の領土内や各界に潜り込む工作員や朝鮮総連である。既に弊誌で
も警告しているが、日本国内には北の生物化学兵器が至るところで秘密裡
に保管されているとの情報、および深刻な懸念が残されたままだ。
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日本に北朝鮮の工作員は3000人いるという。北朝鮮の工作員に
天然痘の菌などをまかれた場合、一般人にできることは、顔にできた
ブツブツが一斉に盛り上がってくるのでびっくりして病院に行くことだけだ。
一般人は、何をしたらいいのだろう。
北朝鮮の工作人を発見したら警察に報告することだろうか。
日本人は、危機管理ができていない。
何をしたらいのかも、分からない。お手上げだ。
北朝鮮が核を日本に飛ばさないかどうか、どうやって分かるのだろう。
政治家に任せておけばいいと思いたいが、核を持つか持たないかの議論も
するべきではないという阿呆な政治家ばかりいる日本では、政治家も信頼でき
ない。議論はするべきだし、核の研究もするべきだ。北朝鮮が核実験を
したかしていないかすら、日本は分からないのだ。核の研究をしていないので、
空気中の微粒子から、それを調べることもできないのだった。
平和ボケもいいところだ。2006年11月の今でも、東シナ海で支那にガスを
吸われているのに、何も手を打っていない。
ガスの件ですら支那と話しをつける駆け引きもできない日本が、北朝鮮と
話し合って核を止めさせることは難しい。
ライスさんが言った、アメリカが日本を守ってくれるという話しを、信じるしかない。
アメリカは、国益にならないことはしない国だ。北朝鮮に対する制裁は、ニセドル
を作られたからやっと始めた。別に日本を守るためとか、拉致被害者に同情
したからではない。自分のためにしか動かないのだ。
日本はアメリカに守られる理由を持っているのか?
実は日本はアメリカに信用されていなくて、アメリカは日本が軍隊を持ち、
核を持つことを恐れているのではないか?
日本が軍隊を持つと、年間30兆円の費用がかかるそうだ。また世界の国に
嫌われると、戦前と同じように資源を止められ生きてはいけなくなる。
世界に嫌われる国というのは、それだけで滅亡に向かっているという。
世界に好かれて役に立つ国でいることは、日本が生き残る唯一の道のようだ。
資源が無い国の運命は、みんなと仲良く生き、大きい国に頼って生きると
いうことらしい。たとえばヨーロッパがアメリカよりも豊かで大きな国になれば
ヨーロッパに従い、ロシアやチャイナが大きな勢力になれば、それに従う、
そんな国になるのが運命なのかもしれない。
日本の大人のそんな絶望的な気配が、子供に影響していないかどうか。
自虐的な歴史観を持って、アメリカに防衛を依存して、ひたすら金のために
生きてきたから、おかしな状態になっているのではないか。
一人一人が自分にできることを一生懸命やって、元気に生きていることが
大事なのだと思う。どんな状況でも、大人が精一杯元気に明るく生きること。
選挙ではいろいろなずるい駆け引きもできる、外交上手な政治家を選ぶこと。
日本を本当に愛する人を見分けて、ロシアやチャイナや朝鮮半島にちゃんと
日本の意志を表示できて、日本の益を引き出すことができる人を選ぶこと。
北朝鮮には、日本ができることをするだけだ。
ところで東シナ海のガスはチャイナにくれてやるのか?
北方領土は、ロシアに盗られたまま?竹島は韓国に撮られたまま?
日本が黙っていれば、日本の周りの国はどんどんつけあがる。
北朝鮮は核実験を行った2006年10月は、まるで火災警報機が鳴った時の
ようだ。日本人が平和ボケから目覚める時が来たようだ。
ちょっとはストレスがあった方が、日本人も生き生きと生きることができるかも。
それにしても、この国は日本人の国なのに、日本人ではない人々が
日本を動かしているような気がするんだけど、気のせい?
核の話しをするのもいけないなんて、そんなことを言う政治家がいるのが
おかしい。なんて幼稚な政治家なのだろう。そんなことを言う政党には、日本を
任せることはできない。まだまだ日本には、アメリカという指導者が必要
なのか?「この人に任せておけば日本の未来は大丈夫」と思える政治家が
日本には必要だ。今のところ安部氏と麻生氏がいるから、ちょっと安心。
資源の無い小さな島国の日本が、よくも白人の大国アメリカに戦いを
いどんだものよね。アジアは全部白人の国の植民地になっていた時代に、
日本だけがプライドと、意地と生き残ろうという決意だけで、白人の横暴に
刃向かっていった。そして4年間戦った末に、原爆を落とされて負けてしまった。
それをどれだけ他国に批判されても、それは歴史の事実。
もう起きてしまったこと。
ハワイやグアムはアメリカの州になって、生き残った。
日本は、アメリカの友好国になって、生き残った。
大事なのは、生き残る事だ。周りを核を持つ嫌な国に囲まれていても、
攻められないように精一杯強がって生き残らねばならないのだ。
ロシアの衛星国になったモンゴル人は、ロシア語をしゃべってロシア化して
いるし、支那に侵略されたチベットや東トルキスタンは、抑圧されている。
日本は共産国に負けたのではない。民主主義のアメリカに負けたので、
戦後の扱いが良かった。日本は戦争に負けたが、アメリカに負けたのがまだ
マシだった。アメリカに核を落とされた日本が、北朝鮮の核に敏感になるのは
当たり前。アメリカは、日本の恐怖心を理解して、本気で日本を守るべきだ。
グアムに移転などせずに、日本のどこかにいてほしいし、核を持って来て
日本を守っていてほしい。