日本に対する態度は変わりませんように! | 日本のお姉さん

日本に対する態度は変わりませんように!

上院の残り2州も民主勝利、過半数を獲得
 【ワシントン=五十嵐文】7日に行われた米中間選挙で、AP通信など米メディアは8日、モンタナ、バージニア2州の上院選で、いずれも民主党新人が勝利したと報じた。

 これにより民主党は上院(定数100)の過半数51議席を獲得し、1994年以来、12年ぶりに上・下両院で多数を占めることになる。

 米メディアの報道によると、モンタナ州では、民主党新人のジョン・テスター氏が共和党のコンラッド・バーンズ上院議員を下した。バーンズ議員は開票が終了していないとして敗北を認めていないが、同州のブライアン・シュワイツァー知事はロイター通信などに対し、得票差0・5%以下という再集計の対象には該当しないと述べた。

(読売新聞) - 11月9日

<米国防長官更迭>イラク政策の誤り認める ブッシュ大統領

 【ワシントン笠原敏彦】ブッシュ米大統領は8日、イラクの安定化へ向けた対応で「新鮮な視点が必要」としてラムズフェルド国防長官(74)の辞任を発表した。イラク政策の当否が最大の争点となった7日の米中間選挙で、民主党に下院の多数派を奪われた敗北を受け、政策転換へカジを切った。同長官の事実上の更迭で、後任には父親のブッシュ元政権で中央情報局(CIA)長官を務めたロバート・ゲーツ氏(63)を指名した。
 ブッシュ大統領は記者会見で「多くの米国人が投票によってイラク問題で進展が見られないことに不満を示した」と語り、イラク政策の「誤り」を認めた。大統領は「ラムズフェルド長官と、ペンタゴン(国防総省)の指導体制を刷新する適切な時機だという点で合意した」と、同長官の辞任を説明した。
 ラムズフェルド長官の更迭は、「レームダック(死に体)」が避けられない見通しになったブッシュ政権が求心力の低下を防ぐ狙いもある。
 後任に指名したゲーツ元CIA長官=テキサスA&M大学長=には「現在の挑戦(イラク戦争)で必要とされる調整を行える堅実な指導者だ」と期待を表明した。国防長官の就任には上院の承認が必要なため、当面はラムズフェルド長官が職務を続ける見通しだ。
 民主・共和両党の政権で仕えたゲーツ氏の長官登用は、民主党にも受け入れやすい人選の結果とみられる。
 ブッシュ大統領は民主党と「米国が直面する問題」で協力を深めたい意向を明らかにした。「選挙と党派主義を過去のものとし、新たな協調の時代に踏み出したい」とも述べ、議会で民主党を軽視してきたこれまでの姿勢を明確に転換した。
 ベーカー元国務長官が率いる超党派の独立委員会「イラク検討グループ」が近くまとめるイラク政策の勧告について「グループと協調したい。目的(イラク安定化)達成のために調整していく」と語り、勧告に沿った政策変更に前向きな姿勢を示した。
 しかし「任務完了前の米軍撤退」は排除する方針を崩しておらず、ブッシュ大統領がどの程度の政策見直しを視野に入れているかは不明だ。
  ◇  ◇  ◇
 ラムズフェルド国防長官は、大統領会見後の辞任表明会見で「この理解されない戦争(対テロ戦争)でのブッシュ大統領の指導力に敬意を表する」と謝意を表した。
 ラムズフェルド長官はブッシュ政権が発足した01年に国防長官に就任。イラク開戦時(03年3月)に十分な米軍を派遣しなかったことや、出口の見えないイラク戦争の責任を問われ、辞任要求が高まっていた。過去に2度大統領に辞意を伝えたが、そのたびに慰留されていた。
 ◆ブッシュ米大統領とラムズフェルド国防長官の会見要旨は次の通り。
 ブッシュ大統領
 選挙結果には失望しているし、共和党のリーダーとして責任を痛感している。多くの米国民が昨晩の投票で、イラク情勢の停滞に不満を表明したと思っている。ラムズフェルド長官とじっくりと話し合った結果、国防総省(ペンタゴン)が新鮮な視点を必要としており、新しい指導者を迎えるのに適切であるとの点で同意した。
 長官自身もイラク情勢が適切に迅速に進んでいないことを認識しており、長官の辞任を受け入れた。(後任の国防長官に指名した)ゲーツ氏は新鮮なアイデアを提供するし、優れた経験を持つ。「先週、ラムズフェルド長官は続投するのか」との質問を受けたが、その時に「続投する」と答えたのは、選挙運動の最終盤に対テロ戦争に関する重大な決定を割り込ませなかったからだ。イラク戦争の「ベトナム化」との質問があったが、イラクは独裁者を駆逐した後、選挙を実施し、1200万人の国民が投票した。
 もう一つベトナム戦争との違いは、当時は徴兵制があったが、現在は志願兵だけである。対テロ戦争戦争の最前線で戦っている兵士には、懐疑的になるなとメッセージを送りたい。米国は常にあなたたちを支えていく。我々の敵には(長官の辞任を)喜ぶなと警告する。我々はお前たちに裁きをもたらす。イラクの人々には恐れるなと言いたい。米国はいつでも一緒にいる。
 ラムズフェルド国防長官
 21世紀初頭に起きている良く知ってもらわずに、理解されていない、複雑な戦争で指導力を発揮したブッシュ大統領に敬意を表したい。

(毎日新聞) - 11月9日