世界史を勉強しない日本の子供
高校の都合で、学生に世界史を勉強させなかった進学校がたくさんあるん
だって。その内、一校の校長が自殺してしまったんだ。
自殺するなと子供に言わないといけない大人が自殺してどうする。
4月に校長になったばかりで、重圧に耐えられない優しい人だったとか。
世界史を勉強しないと、なぜ日本がアメリカと戦争になったのか、
イマイチはっきりしなくなるかもしれないよ。
なぜ、日本は明治時代に鹿鳴館を作って西洋の仲間入りをしようと
頑張ったのか。なぜ、ロシアと戦ったのか。なぜ満州に満州国を作ったのか。
そういうのが全部、なぜ、アメリカと戦ったのかという疑問と繋がっている。
世界史を勉強しないと、イスラム教の国家とイスラエルの確執の理由も
分からないし、ヨーロッパの王様のことや、トルコやモンゴルのことも
分からない。どうして、バルカン半島では常に紛争が起こるのか、
どうしてイギリスとフランスは仲が良くないのか。
どうしてイギリスとアメリカは仲が良いのか。
どうしてチェチェン人は、ロシアを憎むのか。
どうして、アメリカはイスラエルの肩を持つのか、分からない事が
たくさん出てくる。
どうして中国は日本を目の敵にしていじめてくるのか、(日本の領土のガスを
吸っておきながら)そういったことも分からなくなって、日本は昔、悪かったと
いう中国の言うままになっているしかなくなる。
世界の中に日本はあるということを忘れてしまう。
音楽や芸術や世界の歴史や地理をある程度は知っていないと、大人と
会話が楽しめない。外交官ではないから世界の歴史なんか、関係ないか?
世界の友達としゃべる時に、共通の話題がある方が、良くはないか?
日本人がいろんな事を知っていたら、相手の国の人は、「おおっ。」と思う
わけ。あなたは、ちゃんと学問の機会を国民に与えている国の国民なわけ。
あなたがバカなら、外国人は日本人全体をバカだと思うわけ。
そして世界の歴史を勉強しないと、世界のニュースの意味が分かりにくく
なると思う。だから、学校で勉強しなかった人は、疑問点があれば、直ぐに
自分で調べて勉強したらいいのだと思う。
大学は勉強の仕方を習う場所だと、誰かが言っていた。
大人になっても、大学に行かなくても、いくらでも興味を持ったことを
勉強できるものなのです。大学では、勉強の仕方を習うのです。
特別な専門家が、詳しいことを教えてくれる場所が、大学。
本を読んだり、インターネットで調べたり、取材をしたり、自分でいろんなことを
研究して、それをまとめて提出したら、大学は卒業だ。
わたしは、最近、戦争に興味を持ったので、一生懸命いろんな本を読んで
いる。知らなかったことだらけだ。何歳になっても、勉強できる日本は
すばらしい国だと思う。いろんな人が好きなように意見を言えて、それで
命を狙われない国。そんな日本は、すばらしい。
外国では、政府の批判をすると、即監獄行きと拷問が待っている。
そんな国の方がむしろ多いのだ。民主主義の素晴らしさを日本人はあまり
理解していない。隣の国では、変な宗教に入ると拉致、監禁されて
臓器やら脊髄液やら角膜やら生きたまま抜かれて、炉の中で燃やされて
死ぬ事になっている。それは良心が痛んだ医者がアメリカに亡命して、
告白しなければ、日の目を見ることが無かった事実だ。
歴史を勉強することは大切なことだ。若いうちに知識を詰め込んでおくのは
いいことだ。もしも、地球が自転しないで、天が動いていると主張する人が
いたなら、そんな人とおしゃべりするのは大変だよ。
どうやって説明してあげたらいいんだろう。面倒くさくなって、「ああ。天が
回ると勝手に思ってろ!」なんて思って説得をあきらめちゃうかも。
相手に面倒くさがられないように、基礎知識は持っておこう!
あんまり無知だと、マジで相手にされなくなっちゃうかもよ。
何も知らなくても生きていけるけど、かぶとむしの幼虫を育てている部屋で
バルサンを焚いたら、幼虫が死ぬとか、締め切った部屋で、ストーブや
ガス湯沸かし器を使いすぎたら、二酸化炭素中毒で体が動かなくなって
死ぬとか、アメリカで「フリーズ!」と言われたら立ち止まろうとか、そういう
ことぐらいは知っておこう。どんなくだらない知識でも生活に役立つ時がある
かもしれないではないか。もしかしたら命にかかわるようなことがあるかも
しれない。昔、ヨーロッパでは銅を化粧品がわりに顔に塗っていた国があって、
さびた銅で中毒になって死んだ人もいたらしい。戦後、女性が砒素入りの
美白化粧品を顔に塗っている時期もあった。無知って恐くない?
太平洋戦争では、日本兵が白米だけ食べて、脚気にかかって大勢死んだ
らしい。ちゃんと知識があれば、脚気ごときで優秀な日本兵を死なせることは
なかったのに。戦争には負けてしまったから、今さらそんなことはどうでも
いいか。とにかく、知識を持つことは、命に関係する大切なことなのだとも
言える。世界史だって、知っているのと知らないのでは、全然違うと思う
けどな。