ムツゴロウの結婚
ムツゴロウは、干潟に住む生き物で、引き潮の時に干潟が現れても
えらの内側に水を貯めておけるし、皮膚が薄くて皮膚呼吸ができるし
胸鰭の骨に間接があるので、泥の上を歩き回れるという変わった
魚だ。http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/fish/card/0428.html
http://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/zoo/mutugorou.htm
オスは繁殖期になると、いつもは垂直に掘られた巣穴の途中に
大きな横穴を掘る。そして横穴の奥に広い産卵室を作る。
口に泥をくわえてせっせと外に運び出す。お嫁さん候補が来たら、
背びれを立ててダンスする。メスがオスを気に入ったらメスは背びれを
ピンと立てて合図する。そしてメスはオスに誘導されて巣穴に入っていく。
メスが巣穴の天井に卵を産むと、オスは外の空気を口に含んで来て
産卵室で吐き出し、そこを空気で一杯にする。
満月になって卵が孵る時期になると、今度は部屋の空気を口に含んで
外に吐き出して、部屋に水を一杯にする。卵から孵った赤ちゃん
ムツゴロウは満ち潮に乗って海に出て行く。
少し大きくなったら生まれた干潟に戻ってくる。誰が教えたのでもない
のに、そうやって子孫を増やしていく。そんなテレビ番組を観た。
番組のタイトルは気に入らなかったが、ムツゴロウのお父さんがエサも
食べずに卵の世話をする様子は感動的だった。
ムツゴロウの結婚は、メスがオスのダンスを気に入るかどうかで決まる
らしい。あっさりしたもんだ。メスはオスを最初のダンスでは気に入ら
なくて、他を探しに行ったところ、もっと小さいオスが何匹も出てきて
踊り出したのであわててもとのオスのところに戻っていった。
人間もそんな風に結婚する場合もあるんだろうなと思った。
最初にアプローチしてくるオスを見てイマイチ気に入らず、他を当たった
ところ、ろくなのがいないと分かって最初のオスに戻るというケースも
あるだろう。人間は、何を基準に結婚相手を決めるのだろう?
やっぱり見た目も気に入らないと、一緒に住めないと近所のおばさんが
言っていた。人間は見た目が大事なのだと言う人がいる。やっぱり
人格が大事だと言う人がいる。ダルビッシュのお父さんはトルコ人だが、
すごく男前だ。リビアにリビア人と結婚した日本女性がいるが、その
リビア人もすごく男前だった。もちろん子供はめちゃめちゃ可愛い。
やはり美しさに惚れたから外国人でもかまわず結婚したのだろう。
友達に絵描きが二人いるが、彼らの奥様はどちらもとっても可愛い。
芸術家たちにとっては、自分の妻はやはり美しくないとダメなのだと思う。
ただし芸術家に関しては、二人しかサンプルが無いので、他の芸術家
たちはどうなのか、分からない。
皇太子さまも、自分の奥様は自分の母親に似た目鼻立ちの美人の
奥様と結婚された。雅子さまは、最近初めて宿泊を伴う
公務に出かけられたそうだ。皇太子さまは、奥様に対する周りの態度が
よろしくないと考えて、記者会見で皇室のお堅い連中に異例の抗議を
された。やはり「命をかけて雅子さまをお守りします。」と言ったのはウソ
ではなかったようだ。自由を束縛される皇室の中で、精神を病んで
しまった雅子さまに最近やっと自然な笑顔が戻ってこられた。
やはり結婚に関しては、好きなタイプの人とでないと無理なのかも
しれない。深く付き合うと顔の美醜よりも、その優しげな表情や頼もしげ
な様子に心を引かれるようになる。
どんな理由であっても、「この人はいいな!」と勘違いしていないと結婚
はできない。愛は無くても経済力があるから、結婚するという場合も
あるかもしれない。たとえば、家が貧乏で父親が死んでしまい、
母親が病弱で、弟が幼い。しかも頼れる親戚もいないという場合に、
もしも経済力のある大人の男と経済力の無い年下の学生が結婚の相手
として名乗りを上げて来たとしたら、女性はどちらと結婚するだろうか。
ひとりでも、家族を養える人は結婚しなくてもやっていけるだろうが、
ひと昔前だったら、女性の仕事なんてお手伝いさんか旅館の仲居さん
ぐらいだったそうなので、特に愛が無くても経済的な安定を求めて、
大人の男性と結婚したという場合もあったのではないだろうか。
それはそれで、彼女が選んだ人生だ。別に家の犠牲になったわけで
はないと思う。
「縁が無かった。」という言葉がある。結婚したかった人と、何かの手違い
や周りの反対で結婚できなかった場合に、周りの人が本人をあきらめ
させるために使う言葉だ。残念な事件が起こって結婚したかった相手と
結婚できなかったら、その精神的ショックは大きいと思う。
本当に、神さまが結婚のジャマをしたとしか思えないような場合もある。
その場合は、「縁が無かった。」とか、「結婚の時期じゃなかった。」とか、
「神さまの決めた相手じゃなかった。」と言ってもいいと思う。
せっかく恋する二人が結婚しようとしているのに、親が相手の家庭の
事情を探偵を使って調べ上げて、反対する場合もある。
たとえば、相手の親の出身とか、親の仕事とかを調べて反対する親も
いる。外国人だからという理由で反対する場合もある。
いろいろ調べたら、親戚に犯罪者がいるとか、遺伝するやっかいな
病気があるとか、相手に未払いの借金があるとか、バツイチで子供も
いるのに、黙っているとか、その類(たぐい)の負の情報が得られたと
する。そんな情報で、子供の結婚を妨害するのはよくないことだと思う。
もちろん、結婚詐欺師だったとか、二股を掛けられていたとか、相手の
性癖に問題がある場合は、結婚を思いとどまらせることも必要かも
しれない。昨日、たまたまテレビを付けたところ、人権記念館という
施設で、同和の団体の過去の不幸な出来事を展示していると
いう宣伝をしていた。同和の団体は、過去に受けた酷い差別をどうしても
世間に知らしめたいようだ。テレビでは今でも結婚や就職の時に差別が
あると言っていた。本当ならかわいそうなことだ。同じ日本人なのに、
どうして親の出身地や仕事の種類で差別をするのか。
それは、ぜひとも、終わらせたい歴史だ。しかし、身の回りでは、同和
出身だからと言って差別するような事件は聞いたことも無い。
結婚や就職の時に、親のことまで調べないように徹底させれば済む
問題だと思う。同和の団体は、過去を強調しすぎだ。人権問題を強調
して展示の施設をふんだんに作っていると税金の無駄使いだし、同和
の団体が今後も市役所からおいしい特権を得るために工作している
としか見えない。同和の団体は日本から差別意識を消すと同時に、日本
社会からすみやかにフェイドアウトしていってほしい。そうあるべきだ。
戦後61年もたつのに、いまだに声高に差別を叫ぶほど彼らが
差別を受けているようには思えない。
クリスチャンは、相手のことを、神さまが与えてくれた生涯の
伴侶だと確信して結婚するので、周りの障害があっても気にしない。
わたしの行っている教会とは違う教会に行っている人の話だが、
親が同和の出身でも全然こだわりなく結婚しているし、アフリカ人の
クリスチャンの留学生と結婚した人もいる。クリスチャンになる前に
事業がうまくいかず、莫大な借金を抱えた人とでも、親の家を売って
彼の借金を終わらせて結婚した人もいる。
愛と信仰があれば、何の障害も無い。
神さまの主権を意識すれば、世の中のおかしな基準はどうでもよい。
クリスチャンは、世の中の偏見や迷信や差別意識に支配されていない。
クリスチャンは、世界の創造主にしか支配されない。だから戦争中に
天皇を拝まなかったので、ひどい迫害にあったようだ。
人間は、干潟のムツゴロウのように、ダンスが気に入ったからという
単純な理由で結婚したいと思うのが、いいのだと思う。
クリスチャンの場合は、その感覚だけではなく、ちゃんと神さまにお祈り
して確信を持って結婚する。
ムツゴロウは、一生懸命子育てをして無事に赤ちゃんムツゴロウを
大海に泳ぎ出させていた。人間のお父さんも、親離れするまで、きちんと
子育てができる人を選ばねばならないと思う。