SKーⅡ騒動は、日本政府に対するムチとアメ(アメとムチではない)だったの?
化粧品「SK―2」の品質騒動、安倍訪中で急転決着
【北京=加藤隆則】日本から輸入されたマックスファクター社の「SK―2」シリーズの化粧品が販売中止になった問題で、中国当局は23日、「(使用禁止のクロムなどは)製造過程で微量が混ざることがある。わずかであれば健康への害はないと言える」との声明を出した。
24日付の中国各紙が報じた。これを受けて、親会社の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)中国法人は同日、「数週間以内に中国での販売を再開する」と発表した。
日本の残留農薬規制で中国からの農産品輸出が減少したことへの報復との見方があったが、安倍首相訪中による日中関係好転で、一気に幕引きした格好だ。
今回の問題では、「日本のP&Gは傲慢だ」などとする報道にあおられ、返品騒動が各地に拡大。興奮した市民がP&G上海事務所のガラスドアを破損する騒ぎまで起きた。
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Teruさんのコメントも読んでね。
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損害賠償は?
結局中央が実質無害であると宣言し、P&Gが販売を再開させることで
決着したが、この間同社が営業停止に追い込まれた分やいわゆる
風評被害についての損害賠償はどうするのであろうか。
中国では国家機関(党)には誤謬がない、との前提で責任を問うことが
難しいようである。
つまり国家賠償の規定がすくなくもこの件についてはない、ということ
である。今後日本企業に関わらずこのような誤った対応のもと発生した
損害は甘んじて受けろということなのであろうか。
WTOに加盟し、法治の強化をいう中国政府であるが、今回の件で新た
なリスクを露呈したことになる。
P&Gは米国の会社であるが、こういった訴訟に極めて敏感であるはず
であるが、どのような対応をとるつもりなのであろうか。
現時点では何ら法的措置をとらないということなのか、後の企業の為
にも法的措置を講じてほしいものである。