イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2006年10月15日(日)
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*領空を侵犯されればミサイルで攻撃すると、レバノン政府がイスラエ
ルに警告。シリアからヒズボラへの武器密輸を監視するため、国防軍
はレバノン上空の偵察飛行を続けている。(P,H,Y)

*イスラエルのオーストラリア駐在大使が「我々は黄色人種の中の白人」
等と人種差別的発言を行ったことが判明。(P,H,Y)

*ハマスが中東にある米国施設に対するテロ攻撃を検討中。米国がハマ
ス政権の倒閣を狙っているため、反撃に出るべきだとの意見が内部で
強まっていると、ハマスのメンバーがタイム誌に語った。(P,H,Y)


*ディヒター治安相が今日から訪米。テロ対策などについて、イスラエ
ルのノウハウを提供するのが訪問目的の一つとなっている。(P)

*労働党内で、イスラエル・ベイテイヌの政権入りに反発。同党が政権
入りした場合は、閣僚を引き揚げるべきだとの強硬意見も。(P)

*アッコーのイエシバ(ユダヤ神学校)周辺でアラブ人が騒乱。神学校
ではシムハット・トーラー(律法感謝祭)が行われていた。(P,Y,7)

*国防軍がガザで行った作戦でパレスチナ人12人が死亡。11人は武
装勢力のメンバーだったが、1人は民間人だった。(H,Y)

*アラブ首長国連邦やヨルダンのイスラム指導者38人が、法王のイス
ラム非難発言を許すとの声明。米国のイスラム専門誌が報じた。(Y)


2006年10月16日(月)
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*国防軍のレバノン撤退後、ヒズボラは平穏を保っていると国防軍が閣
議報告。国連部隊とレバノン軍は国防軍と緊密な連絡を保っており、
武力衝突は現在までにほとんど発生していない。(H,P,Y)

*国防軍がレバノン戦争の遂行上の問題点を調査中。実戦に関わった4
師団について様々な問題が指摘されたが、総合的な指揮を行った北部
指令部には特に多くの問題が指摘されている。(H,P,Y)

*ガザではまた、ファタハとハマスの銃撃戦。各地で続くファタハとハ
マスの武力抗争で、今月初めから15人が死亡している。(H)

シリアが国連決議に違反してヒズボラに武器供給を続けている確かな
証拠
があると、国防軍担当者が閣議で報告。シリア軍はイスラエルに
対する臨戦態勢を続けている。(P,Y)

*エジプトのスレイマン情報相が土曜日にシリアを訪問。国防軍兵士釈
放についてマシャールと交渉したが、進展は無かったもよう。(Y)

*ガザへの国防軍の激しい作戦で、カッサム砲による攻撃が減少。先週
の着弾数は8発だった。しかし、ガザには高性能ミサイルが密輸入さ
れている可能性が高
く、今後被害が増大する可能性もある。(P)

*アイルランドの教師組合によるイスラエルボイコットは、学問の自由
を脅かすとして、米国の教師組合がアイルランドの組合を非難。(P)


*エイラートの海岸で鯨を発見。鯨の訪問は数年に一回しか無い。(P)


2006年10月17日(火)
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*カツァブ大統領は強姦などの罪で起訴すべきだと警察が検察庁に報告。
起訴するかどうかの決定には時間がかかるが、大統領は議員らの強い
抗議を受け、冬季国会開会式への出席を取りやめた。(H,P,Y)

*カツァブ大統領は潔白を主張し全面的に争う構え。大統領の弟は「ハ
ゲワシが大統領を狙っている」と大統領を擁護した。国会では、大統
領を弾劾裁判で免職にすべきだとの議論が高まっている。(H,Y)

*ペレツ国防相が、2週間以内に違法入植拠点の強制撤去を開始すると
宣言。入植者との交渉で平和的な退去を行うことを目指す。(H,P)

*冬季国会の開会式でオルマート首相がレバノンに和平交渉を呼びかけ。
しかし、シニオラ首相は直ちに交渉を拒否する声明を出した。(P,Y)

*「ガザを南レバノンにしない」ため、ガザに大規模な侵攻を行うとペ
レツ国防相が警告。ハマス広報官は、すでに大量の武器を密輸して国
防軍との全面戦争の準備を済ませたと語った。(
H,Y)

*ヨルダンで昨日開催予定だったファタハの中央委員会が突然中止に。
ハマスの内閣を罷免し、解散・総選挙を目指すアッバス議長の戦略に
は反対が多く、結論が出る見込みが無いため。(P)

*イランのアフマディネジャド大統領が「我々が欧米の圧力に勝てると、
私は神から直接聞いた」と発言。どんな制裁を受けても、あくまでウ
ラン濃縮を推進して行く考えを示した。(
Y)
2006年10月18日(水)
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*オルマート首相がロシア訪問に出発。イスラエルの首相がロシアを訪
問するのは2003年のシャロン首相以来。(P,Y)

*国連軍が、イスラエルによるレバノン上空の偵察飛行は重大な停戦決
議違反だと非難。イスラエルはヒズボラの違反行為を監視するために、
レバノンからの撤退後も偵察飛行を続けている。(P)

*国防軍がガザとエジプトの国境地帯であるフィラデルフィ回廊への侵
攻作戦。武器密輸用トンネルの破壊が目的。(H,Y)

*自治政府の解散総選挙にファタハ幹部も賛同しないため、アッバス議
長は民間人官僚による暫定政権の構築を検討中。(P,H,Y)

*環境相だった時代に職員数十人を政治的理由で雇用したとして起訴さ
れているハネグビ氏の初公判。同氏は能力に従って雇用したまでだと
して争う構え。次回公判は来年3月になる。(H,Y)

*ラモン元法相のセクハラ容疑の裁判で証人尋問。元法相は、国防軍兵
士にキスをしたのは合意の上だったと主張している。(H)

*内務省がエルサレム市域を西側に拡張する案を継続審議に。次回の協
議は2ヵ月後。この案は景観を破壊するとして反対論が根強い。(P)

*米国を訪問中のディヒター治安相が国際警察会議で講演。テロ組織と
犯罪組織の融合が進むパレスチナの現状を報告した。(P)

*シオニストのラビが現代イスラエルをユダヤ法で運営する手法を検討
する会議。この会議は、第二神殿時代にサンヒドリン(ユダヤ最高法
院)のあった場所の名前にちなんで、ガジットと呼ばれている。(P)

2006年10月19日(木)
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*オルマート首相がロシアでプーチン大統領と会談。イランの核問題や
石油の問題などが議題に。共同記者会見でオルマート首相は盛んなジ
ョークを交えて語ったが、大統領は終始無表情だった。(P,H,I)

*国会で売春婦等の人身売買を厳しく取り締まる法律が成立。イスラエ
ルへの売春婦などの供給源になっているロシアも、この例に習って協
力すべきだと、人身売買対策の活動家は語っている。(P,Y)

*連立政権には右派のイスラエル・ベイテイヌではなく、メレツとUT
Jを加えるべきだと、労働党のペレツ国防相がオルマート首相に提言
へ。メレツは左派で、UTJは政治的には中道の宗教政党。(P,H)

*ペレツ国防相は、一部の違法入植拠点を合法化する代わりに、残りの
拠点を自主撤去する方向で入植者と交渉中。入植者協議会は条件交渉
の構えだが、極右勢力は実力で抵抗か。(H,Y,I)

*国防軍がガザ南部で武器密輸用トンネル5本を発見。(H,Y,7)

*最新の世論調査で、大統領は辞任すべきとの意見が66%に。(Y,I)

*西岸地区のナブラスでハマスのメンバーが殺害された。ファタハの犯
行ではないかと見られている。(H)

*新任のエルサレムのイスラム指導者(ムフティ)が、パレスチナ人の
自爆テロは正当な抵抗運動だとして、賛成する考えを表明。(Y)

*イスラエルに移民したエチオピア系ユダヤ人の中で、キリスト教が広
がっているため、ラビたちが対策を検討中。すでにエチオピアでクリ
スチャンだった移民者
が、宣教を推進しているという。(P,I)

2006年10月20日(金)
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*次期大統領にペレス副首相を推す考えをオルマート首相が表明。ペレ
ス氏はすでに各党派議員などへの多数派工作を進めているが、確実に
選挙で勝てる保証がなければ出馬しないと見られている。(P,H,Y)

*レバノン駐在の国連軍のペリグリーニ司令官が「イスラエルの領空侵
犯を武力で阻止するかも知れない」と発言。しかし国連の広報官は、
現在の規程では、国防軍機を攻撃しないと釈明した。(H,P,Y)

*国防軍が発見した武器密輸トンネルの数は13本に。(H,P,Y)

*自治政府のアッバス議長が提案している民間人官僚による暫定政権構
想をハマスが拒否。シリア本部のマシャールの意向か。(H,P)

*ハマスとファタハの連立政権交渉を、エジプト政府が再び仲介中。ハ
マスがあらゆる妥協を頑なに拒否しているため、アッバス議長は、こ
こ数週間のうちに新体制を作る決断をすると語った。(H,P)

ハマスが誘拐した国防軍兵士を釈放しないことの見返りに、イランが
5千万ドルをハマス指導者のマシャールに渡し
たと、イスラエルの国
連大使が発表。イランの国連大使は全面的に否定している。(H)

ヒズボラもクラスター爆弾を使用していたと、人権団体のヒューマン
・ライツ・ウォッチが発表。イスラエルの違反は即時に発表し、ヒズ
ボラの違反を3ヶ月も遅れて発表
したことに疑問の声も。(H,Y)

*イスラム教のイメージがテロや暴力と結びついているのは、イスラム
教徒にも責任があるとエジプトのムバラク大統領が演説。人種差別や
扇動、テロを追放するよう努力を呼びかけた。(P)


[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp