北朝鮮の人民はむしろ戦争が起こってくれるといいなと考えているらしい。 | 日本のお姉さん

北朝鮮の人民はむしろ戦争が起こってくれるといいなと考えているらしい。

北の国境警備隊員「戦争でも勃発して時代終われば」
 ■不満鬱積、総書記呼び捨て

 今月9日の北朝鮮の核実験実施直後に、日本のNGO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」(代表・李英和関西大教授)が中国の協力者を通じて、中朝国境のある都市の朝鮮人民軍国境警備隊員に携帯電話をかけて会話した内容が17日、明らかになった。警備隊員は実験が行われたことを知らず、「戦争でも勃発(ぼっぱつ)して一日でも早くこのうっとうしい時代が終わればと思っている」と述べた。また、金正日総書記を呼び捨てにするなど体制のゆるみも浮かび上がっている。

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 朝鮮中央通信が核実験を公式報道したのは9日午前11時48分。RENKの協力者は午後1時以降、3回にわたって国境警備隊員に電話を入れた。

 【1回目】

 協力者  核実験を成功裏に行ったという朝鮮中央通信の報道が少し前に出た。あなた方はどうなのか。

 警備隊員 ここはすでに何日間も停電で、どんな放送も見ることはできない。

 協力者  (朝鮮)人民軍は非常戦闘態勢に入っているのか。あなたは現在特別勤務中なのか。

 警備隊員 何の命令も伝わってきていない。ここは何の変わりもない。

 【2回目】

 協力者  中国も強力に非難している。国連安全保障理事会の制裁決議が採択される可能性が高まっており、事態は北朝鮮に相当不利な方向に向かっている。人民軍はまだ非常態勢に入っていないのか。

 警備隊員 現在は電気もない。鉱石運搬車も大幅に減った。すでに採掘しておいたものをかき集めて載せていく。こんな現状での核実験は、やせこけた実験なんじゃないか。

 協力者  (実験場所に近い)清津はどうか。

 警備隊員 旅団指揮部に何の変化もないし、市警備隊も平時の状態だ。清津市内も以前と異なることはない。ただ、明日は10月10日で名節の食べ物を取得するために人民はみな忙しい。

 【3回目】

 協力者  安保理が決議を採択し、軍事的攻撃をしたらどうするか。

 警備隊員 むしろ戦争でも勃発して一日でも早くこのうっとうしい時代が終わればと思っている。除隊したらわれわれはどうやって生きていけばいいのか。解放でもされれば、稼ぐことも自由にできるのに。核実験が何のための実験なのか。下ではみんな、戦争でも起これば、ネズミの穴にも日が入るときが来るだろうと思っている。上の頭(上層部)がむしろ戦争を怖がっている。戦争を引き起こせば、すべて失って損をするのは自分たちだけだということを一番よく知っている。

 協力者  戦争は起きないようにしなければならない。

 警備隊員 巧妙な方法があり、金正日と上の頭だけ捕捉されることができればと思う。全面戦争はよくないに決まっている。
(産経新聞) - 10月18日