なぜ台湾人のパスポートが狙われたのか?中国人が台湾人パスポートを50万円で買うからだ。
尋常ならざるパスポート大量強奪事件が台湾で起きた
「台湾統一」を獅子吼する中国人が何故、“小国”のパスポートを
欲しがるの?
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台湾のパスポートが492通、ごっそりと台北飛行場付近で強奪された
(10月5日)。
団体ツアーの添乗員が顧客から預かっていたもので、団体ツアーの
出発前に空港へとどける途中だった(台湾有力紙『自由時報』
10月6日付け)。
なぜ台湾人のパスポートが狙われたのか?
中国人が台湾人パスポートを闇市場を通じて邦貨換算で、およそ
50万円で買うからだ。
台北国内で、老人やら生活保護者らが外国へ行く予定もないのに
パスポートを取って、マフィアに20万円で売る。
マフィアが顧客に50万円で売る闇のルートもある。
しかしあれほど「祖国の統一」などと言って、激しく台湾を非難しつづ
ける中国の、これこそ最大の矛盾だろう。
台湾人パスポートを携行し、台湾にさえ旅行しなければ世界中
どこへでも殆どがビザなしでいける。密航の必要さえない。
ことし、特例としてモンゴルが日本人旅行者にビザなし措置に
踏み切った。
日本人には向う二年間、ビザなし措置である。しかし「互恵平等」の
原則からいえば、モンゴル人にもビザなしとするべきだろうが、もし、
モンゴルにもビザなしを与えたら最後、これを買うのはモンゴル人では
なくて中国人になるだろう、と言われる。
モンゴル人を装って日本に来れば良いからだ。
というわけでパスポートも危険がいっぱい。
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(読者の声1)貴誌1585号の「(読者の声5)ご多忙の所、大変恐縮ですが「2006年8月5日(土曜日)貳 通巻第1534号の巻末(読者の声2)「デュッセルドルフへの華人流入」について」を読みました。前回、イタリアへの華人流入についてレポートさせていただきましたが、他の読者からの反響と関心もあり吾が意を強くしています。(マルコ、在ドイツ)と有りますが、上記イタリアへの華人流入の読者コメント掲載の(宮崎正弘のコメント)があるバックナンバーは何時の号でしょうか?」(AF生、在マレーシア)とありました。
以下の記事を見つけましたので、ご報告いたします。
「(読者の声4)中共の世界中への拡散が気になります。コロニー(植民市)という言葉が想起されます(貴誌1531号投書欄の「マルコ」さん参照)。
(NB生)
(宮崎正弘のコメント)1531号でしたか。早速、検索しました。下記の記事を再掲載します。
「(読者の声)以前、お約束したイタリアへの華人流入についてのレポートです。ただし、調査目的の旅行ではなく、休暇ついでの聞き取りですので、お役に立つかどうかはわかりません。さらに情報はナポリ近辺に限られます。
1)ナポリの有名な貧民街「スパーニッシュ・クオーター」とオールド・シテイを隔てて南北にのびるトレド通りは、ナポリサミット以後、治安が改善され、買い物客であふれています。
とはいえ中流以上の階級は絶えて足を踏み入れるところではありませんが。
このトレド通りで目に付くのは、中国人の大道商人です。
ほぼ、100メートルに一つという具合です。以前は、ほとんどアフリカ系の人々が主だったのですが、徐々に中国系に駆逐されているようです。
売っている物は、扇子や印鑑用の石とか、大陸から持ち込んだと思われる土産用の小物ですが、買っている人は見かけません。
2)試しに何人かに声をかけてみると、案の定ほとんどが温州人です。入国経路などについてはもちろんおしえません。所柄、裏社会との関係が容易に想像できます。
3)シチリア島とチュニジアの間にある、ある小島がアフリカからの非合法移民のイタリアへの中継地と言われていますが、それに一枚かんでいることも考えられます。
4)旧東欧諸国は嘗ての同盟国であった中国に対する入国管理がルーズなようで、狭いアドリア海を隔てただけのバルカン半島からの流入も容易でありましょう。
5)友人の住むナポリ近郊のP市は70年代に南部経済振興のため、ある自動車工場が作られ、比較的治安もよく、ナポリからの人口流入が絶えないようです。
それに混じって華人の流入も始まり、華人経営による第一号の衣料品店が最近開店しました。
大道商人から初めて資本蓄積したものか、あるいは他の財政源があったのかは定かではありませんが。若い女性のオーナー(もちろん温州人)がうれしそうに切り盛りしています。
6)このP市の近くにある、ある他の市で最近、売春の一斉摘発があり、かなりの非合法移民が拘束され、多くの華人が含まれていたそうです。
7)では、一体どれぐらいの華人人口があるのかは、もちろん統計があるはずもなく、ナポリ近辺だけで三万人とも五万人とも噂されています。
2000年ごろから、彼らの姿が増え始めた模様です。とすると、かなり高い増加率です。
8)トスカーナ地方が、もっとも多くの華人が居住する地域と言われていますが、以前にレポートしたように、温州人の経営する被服工場が集中しているためと考えられます。Made in Italy のイタリアンモードは、実は Made by Chinese というわけです。
9)チレント地方は、ナポリ南方200キロのリゾート地域ですが、そこでも海岸でアラブ人に混じって商売する華人諸君を見かけます。
商品は相変わらずの中国製みやげ物ばかりです。ある海岸から次の海岸へ崖に阻まれている箇所もあり、移動は列車に依るのですが、移動中のある華人グループに遭遇しました。
男二人女三人で、そのうちのがっちりした体格の少し年上に見える男がリーダーのように他の者を指揮していました。
紅軍時代のゲリラ隊もかくあらんと思われる、かなり統制の取れた一隊です。他のアラブ人と親しそうに話しているところは、縄張りもきちんと整理されているのでしょう。
そしてもうご想像されるとおり、彼らもまた温州人でした。
10)今後どのように推移するかはまだわかりませんが、彼らのエートスからすると、資本蓄積が順調になされればナポリにも華人街が現れるかもしれません。
もし裏社会「カモラ」(シチリアでは「マフィア」、ナポリでは「カモラ」)が同意すればの話でしょうが。(マルコ、在ドイツ)」
以上。
またマルコ氏のブログは下記のとおりです。
http://marco-germany.iza.ne.jp/blog/
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『中国から日本企業は撤退せよ!』
(阪急コミュニケーションズ刊、定価1680円)
http://www.ch-sakura.jp/publications/book.html?id=305
(上記サイトにも詳しく案内があります)。
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(サイト情報)国連安全保障理事会は、10月14日、北朝鮮の核実験に対して、国連憲章第7章に基づく制裁措置を含む決議1718を全会一致で採択した。核やミサイル技術の移転禁止、資産凍結、金融取引の禁止停止などの措置が含まれる。
(1)国連決議1718の全文。
Security Council Condemns Nuclear Test by Democratic People's Republic of Korea, Unanimously Adopting Resolution 1718 (2006)、October 14, 2006
http://www.un.org/News/Press/docs/2006/sc8853.doc.htm
(2)国連決議に関するボルトン国連大使の声明
The Adoption of United Nations Security Council Resolution 1718、USUN Press Release # 286(06), October 14, 2006
http://www.state.gov/p/eap/rls/ot/74013.htm
(3)ブッシュ大統領の声明
President's Remarks on United Nations Security Council Resolution on North Korea 、White House, October 14, 2006
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/10/20061014-1.html
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊。定価1680円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版、1470円)
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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http://www.melma.com/backnumber_45206/