江沢民の隠し財産は20億ドル
江沢民(前国家主席)が膀胱癌で北京に入院説
スイスに20億ドルの隠し財産、と香港誌
『開放』が報道
香港誌『開放』最新号(通巻238号)によれば、江沢民はこのたびの
陳良宇(上海市書記)など、子飼いのスキャンダルに心労を深め、北京
の医療施設に緊急入院、病名は膀胱癌ではないかと伝えた。
また同誌は江沢民一家のスイスにおける隠し資産はおよそ20億ドル
とも伝えている。(香港10月3日発売)
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(香港の読者の皆さんへ)
『マオ』の著者ユアン・チャン女史の講演会が10月21日、香港市内のホテルで開催されます。
とき 10月21日(土曜日) 午後二時から四時
ところ 富豪酒店(リーガルホテル)バンクエストホール
http://www.regalhongkong.com/mmm/regalhk/en_US_main.html
同女史の『マオ』中国語版刊行にあたり、記念講演。講演は中国語、通訳はなし。
問いあわせ 香港(2893)9147(英語でも可)
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(読者の声1)新著「日本企業は中国から撤退せよ」を拝読させていただきました。
よく事実や詳しい実情をご存知で、かつ宮崎先生しかかけない著作だと思います。
事実、多くの企業は免税の合資に乗り進出したのに事業をスタートした翌年より課税され、いまだに利益が出ない企業もあり「よくぞ書いてくださった」という声が聞こえてくるような気がします。
特許の世界でも中国の弁理士たちの料金は「取り放題」という感じで、苦情を申し立てても一向に埒が明かない状況です。
ごく最近、現政権とは相容れない人脈のかなり上層部が汚職、収賄で摘発されたようですが、金額を聞いてもあまりに一般の人たちの生活ベースとかけ離れた金額で、暴動が起きるのも無理のないところと認識したしだいです。
この本の反響は大きいでしょうが、当事者が直接物申してもまったくコネ(金)がないとすべて無視されてしまう世界ですので一向に改善されない国というイメージが強く、国がそれを容認しているというか,手が廻らないというか、まったくやる気がないということが本当のところなのでしょう。
(KS生、目黒)
(宮崎正弘のコメント)実際に中国とビジネスを展開されて苦労されたご様子、文面から拝察できます。
現場の苦労談、もうすこし、具体的に伺いたいものです。
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(読者の声2)北朝鮮の核実験ですが、小生はあまり騒がずにやってみればという風に突き放さないと駄目だと思ってしまいます。
なんでも親切、まじめぶって日本は行動していますが、少しは腹黒いというか、いわゆる<ワル>の戦略も必要だと思います。
日本みたいに直球ばかりでやっても成功したためしがないではないですか?
いわゆるひとつのリトマス試験紙だと思います、あのミサイル騒ぎを見てもそんな高度なことはできるはずは無いと思います。
また失敗して恥をかくのが関の山ですし、万が一成功したら 日本の世論もまとまるでしょうか? その時にも北を擁護するやからがいたら、敵味方がはっきりするのではないでしょうか。
中国の核のほうがよほど恐ろしいでしょう。北のちゃちな核では日本は本当には破壊されないですが、アメリカさえ相手に不足ないと考えている中国の核は日本の都市をいま 現在も仮想敵として東京も照準のひとつとして数えているのは明らかだと思います。
北の児戯のような核におののいて 本当の隣国の巨大なミサイル群は、みてみないふりしてるしかないのでありましょうか。
過激すぎるでしょうか? 小生の考えは。
北朝鮮は一発核ミサイルを日本に発射してみれば、はっきりしていいのではとつぶやいたら、うちの息子が聞いていて、「そんなことしたら死者がでるし、非国民の考えだ」といいました23歳の男の子でありますが。
そうかもしれないのですが、なんとなくいまの日本は歯がゆい感じであります。乱筆乱文 夜郎自大をおゆるしください。小生の妄想であります。
(Standard)
(宮崎正弘のコメント)妄想とは思えませんし、貴兄のような考え方をしている人も大勢いると思います。
トここまで書いてきたら或る週刊誌から電話があって、まったく同じ質問をされました。電話を切って、この続きを書こうとしたら、こんどは違う週刊誌から電話があって、いずれもおなじ北朝鮮の核実験に対するコメントです。
ご指摘の「東京も照準のひとつとして数えているのは明らか」というのはその通りですが、運搬手段としてのミサイル搭載に北朝鮮がまだ成功していない以上、小型核でも50キロですから、自爆攻撃は難しいでしょう。日本が現時点で恐れるのは、核実験ではなくて、サリンなど粉、液体を撒かれることだと思います。
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(読者の声3)ここ数日来の国会答弁はテレビで見ていますか? 安倍総理があんなに訪中、訪韓にはやる姿を見ていて非常に危ういものを感じています。
彼がこれまで書いてきたり、発言してきたものとの乖離がありすぎますね。
北京での胡錦濤との会談でどこまで発言するのかしりませんが、まあ足元を見透かされた感じがしますね。なにをそんなに焦っているのでしょうかね。国内政治で足すくわれることを恐れているのでしょうかね。
(RH生、大手町)
(宮崎正弘のコメント)保守の一部から相当の突き上げが安倍さん訪中訪韓にあがっているようです。
しかし、この外交デビュー戦は、相当事前から練ったものだろう、と思われます。
テレビは殆ど見ておりません。国会中継には興味が薄く、安倍政権発足からこの方、(知り合いが随分と補佐官にもなったりして)、じつは小生儀旅行が続き、まだ安倍さんのその後の動きを具体的にまとめる時間がありませんでした。
したがってコメントは差し控えます。
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(読者の声4)中華民國留日横濱華僑總會のWebにあった記事に次の文章。
「アジアで初めての立憲民主主義国家 中華民國」
これにはびっくり仰天です。
中華民國でまともな国政選挙が行われるようになったのは、1990年代になってからです。
それまでは、孫文が総統であった時代を含めて専制国家(「国家もどき」という方がより正確ですが)でした。ただ、独裁者を君主ではなく総統と呼んだからといって立憲民主国家とはいえません。うそだとおもうなら、年配の台湾本省人にきいてみてください。
日本統治下の方がよっぽど民主的であったということ請け合いです。
ところで、大日本國憲法は立憲民主国家を目指したものでした。証拠は大日本國憲法の条文の中にあります。大臣が天皇を輔弼するとあります。
「輔弼する」を補佐する、助言するなどと不勉強を露呈して注釈する論者いますが、全くのお門違いです。輔弼は、荀子の臣道篇にある言葉で、全く違う意味です。
(TS生、神奈川)
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(読者の声5)いつも、早読み拝読。さすが宮崎様とそのスタッフの方々に感心して拝読しています。
私の友人でTさんというチャイナの専門家がいます。かれに貴誌1574号(10/05)を転送して読んでもらいましたら、以下のコメントを申し上げたいといいますので卒時ながらお送りします。
T氏は元三菱商事勤務、中国貿易30年の経験あって、かの地在住も長く、定年後は大学で講座を持ち、その後中国関係貿易コンサルタント事務所。
(宮崎正弘コメント)「胡錦濤派と握手し、同床異夢だろうけれども、秘密の同盟関係にあることは、数年前から北京のシノロジストのあいだでは囁かれていた」。
Tさん「全くその通り。」
(宮崎正弘のコメント)「曾慶紅は89年、棚からぼた餅人事で唐突に北京入りした江沢民にただひとり、くっついてきた秘書役」。
Tさん「全くその通りですが、棚ボタの江沢民とはいえ89年5月20日過ぎの趙紫陽の下台 全国にまわした中央支持/不支持に一番に支持回答をした(6月4日のときも1番。さらに上海に引火させず(朱鎔基が賢明だった)、その功績が最大の原因です。また「北京には古株が控えて、江沢民など相手にもしなかった」とありますが、黒子に徹して、最初に手を染めたのが、江沢民の最大の政敵だった陳胡同(北京市書記、政治局員)を「腐敗したダラ漢」として、失脚させた功績である。
(宮崎正弘のコメント)「今回もおなじ手段で、陳良宇(前上海書記)の拘束を「反腐敗キャンペーン」の一環と演出させて、「上海派」の権力中枢をがらがらと揺らし、さらに舞台裏では10月8日からの六全総会で、賈慶林と黄菊の更迭を強硬に主張している、とNYタイムズ(3日付け)や多維新聞(4日付け)が伝えて始めた。ちなみに安倍首相の訪中は、六全総会開催の、その日である」。
Tさん「全くその通りなのですが、果たして曾の裏切りを額面通り受け取って良いでしょうか。私見では彼の1980年代から江べったりの人生も懐刀もタイコ持ちもこの期に及んでやれる(反逆)ものでしょうか???。むしろ逆スパイとして江が胡・温・呉官正グループ(非上海派)に潜りこんで味方と見せかけて得た情報を江沢民(元?・現?)親分に流し両方(上海派と非上海派の胡・温・呉グループ)に属し、どちらに転んでも自己の安全を図る、そして政協主席かその上の(副主席か国家主席狙い)ポストを狙っているかも。とにかく曾慶紅はまだ江沢民親分と通じている狐か獅子心中の虫」。
と以上のようなコメントがありました。
(TF生)
(宮崎正弘のコメント)有意義なコメントを頂きました。有り難う御座います。文章はT氏と匿名にさせて頂きました。
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(サイト情報)ライス国務長官は中東訪問中の10月5日にイラクを電撃訪問した。
(1)国務省ワシントンファイルの記事
http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2006&m=October&x=20061005154744ndyblehs0.5972559
(2)イラクに向かう際のブリーフィング
En Route Baghdad, Iraq, October 5, 2006
http://www.state.gov/secretary/rm/2006/73648.htm
(3)ライス国務長官とマリキ・イラク首相の会談後のスピーチ
Remarks with Prime Minister Nouri al-Maliki After Their Meeting, October 5, 2006
http://www.state.gov/secretary/rm/2006/73641.htm
(4)イラク復興担当特別監察総監のレポート:イラクのエネルギー基盤防衛力を高める努力について
http://www.sigir.mil/reports/pdf/audits/06-038.pdf
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<宮崎正弘の新刊>
『中国から日本企業は撤退せよ!』
(阪急コミュニケーションズ刊、定価1680円)
絶賛発売中!
<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊。定価1680円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版、1470円)
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