北朝鮮の軍幹部らは、 核実験は、早ければ今週にも実施される可能性がある、とも述べた
[北京 8日 ロイター] 北朝鮮では、中国の国連大使の発言に軍将官
らが反発、核実験の実施日の前倒しを主張している、という。
北朝鮮と関係の深い関係者が8日、匿名を条件にロイターに明らかに
した。
米国のボルトン国連大使は先週、英仏日は北朝鮮の核実験を阻止
するためには強い声明が必要という立場を明確にしているが、「国連安全
保障理事会で北朝鮮を保護する国々がどうするのか」は不明だと述べた。
これに対して中国の王光亜国連大使は「ボルトン氏がどの国を指して
いるのか分からないが、悪い行いをすれば誰も保護しない」と述べた。
同関係者によると、北朝鮮の軍将官らは、中国の王光亜国連大使の
発言をめぐり、北朝鮮が中国の保護を必要としているとの姿勢に反発、
金正日総書記に対して核実験を前倒し実施するよう提言しているという。
同関係者は「北朝鮮は特に、中国に対して不快感を持っている。
北朝鮮は中国の保護を必要としない、との考えからだ」との見方を示した。
核実験は、早ければ今週にも実施される可能性がある、とも述べた。
(ロイター) - 10月8日