支那の富裕層は、もうエアコンを購入済みのようだ。 | 日本のお姉さん

支那の富裕層は、もうエアコンを購入済みのようだ。

国家信息(情報)中心によると、中国の2006年冷凍年度(05年8月1日~06年7月31日)におけるエアコンの売り上げが、初のマイナス成長を記録したことが分かった。同期には17社が市場から撤退するなど、メーカーの淘汰(とうた)が本格化していることも判明。原材料の高騰や生産過剰などを受け、低迷がささやかれていたエアコン業界の“苦境”ぶりがここにきて顕在化した形といえ、今後の市場動向に改めて注目が集まりそうだ。第一財経日報が伝えた。

 ■販売台数は7.2%減
 
 重点都市空調小売白書によると、同期の国内主要都市におけるエアコンの販売台数は、昨年同期比で7.2%の減少。売上高も2%減少しており、中国のエアコン業界が始まって以来のマイナス成長となった。
 
 同白書はまた、市場に製品を投入しているエアコンメーカーが、確認されただけで昨年の69社から52社まで減少したことも指摘。少なくとも1年で17社が市場から撤退したほか、残る52社でも市場シェアが0.1%以下のメーカーが34社を占めており、うち0.01%以下のメーカーは18社に上るなど“淘汰予備軍”のメーカーはまだ多いと分析。引き続き07年冷凍年度でも販売台数、売上高ともに減少となるほか、メーカーの淘汰もさらに加速すると予測している。
 
 ■成長期から“転換期”に
 
 今年に入り中国のエアコン業界が不振に陥っている背景には◇銅など原材料の高騰◇昨年の生産過剰による在庫のだぶつき◇メーカーの地方都市および農村市場の新規開拓が滞っている◇都市部のエアコン市場が飽和状態に達した――ことなどがあるとされる。さらにメーカーが原材料の高騰を転嫁する形で、相次ぎ販売価格を引き上げたことから消費者の間で「買い控え」に走る動きもこのところ強まっており、解決の糸口が見えないまま業界全体に閉塞感が漂っているのが現状だ。
 
 同中心市場処の蔡瑩処長は「販売台数や売上高の減少は、業界が抱える問題のほんの一部に過ぎない」として、潜在的な問題の大きさを指摘する。初のマイナス成長を受け、今後は値上がりの続く銅に代わる材料の発掘や、主力製品のハイエンドタイプへのシフトなど、メーカーにも戦略の転換が求められるのは必至。右肩上がりで成長していた市場が“転換期”にさしかかったといえる現在、今後の市場動向を冷静に見つめていく必要がありそうだ。<上海>
(NNA) - 9月27日