イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2006年9月17日(日)
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*ローマ法王が過去の法王の発言を引用し「暴力による宣教を目指す教
え」とイスラムを批判。世界のイスラム教徒が反発し、報復テロの危
険があるため、法王の身辺は厳重な警備体制が敷かれた
。(P,H,Y)

*ウィノグラード元判事らによる戦争遂行調査委員会を閣議で承認へ。
ペレツ国防相は、より強い権限による国家調査を求めていたが、オル
マート首相に譲歩して政府調査に同意する方針を固めた。(P,H)

*イスラエルのリブニ外相が米国でライス国務長官と会談。共同記者会
見でアラブ諸国が推進する中東和平会議に反対を表明し、米国主導で
和平プロセスを進めるべきだとの考えを表明した。(P,H)

EU外相がハマスとファタハの連立政権の支持を決議しかしハマス
は、イスラエル殲滅などの方針を変更する構えを見せていない。(
Y)

*ウムエルファームで5万人のアラブ人が集会。イスラム教指導者は「
シャロンもカツァブもアラーの罰を受けた。エルサレムはもうすぐイ
スラム国家の首都になる」と演説した。(P,Y)

アラブ系議員3人がレバノンを訪問。「アラブ民族の士気を鼓舞した」
と、ヒズボラのイスラエルに対する「勝利」を高く賞賛した。3人は
敵国への旅行禁止法に違反した容疑で取調べを受ける見込み。(Y,P)

*ガザで武装勢力がファタハ幹部と4人の護衛を射殺。犯人は不明。(Y)

*国際赤十字がイスラエルの捕虜になっているヒズボラの戦闘員と面会。
ヒズボラに誘拐されている国防軍兵士にも面会を試みる。(H)

2006年9月18日(月)
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*自治政府のアッバス議長が「ハマスとの連立交渉は帰国まで凍結」と
発表し、米国へ。ハマスが強硬姿勢を変えないため。(P,H,Y)

*ハマス傘下の武装組織に拘束されている国防軍兵士が家族に手紙。「
次の誕生日は家で祝いたい」などと書かれているという。(P,Y)

*1930年に失意のうちにフランスで死亡し、葬られたヘルツェルの
2人の子供の遺体が水曜にエルサレムに埋葬へ。家族全員の遺体をイ
スラエルに葬るよう求めた遺言がやっと実施された。(P,H)

「信頼醸成のため」に釈放された政治犯により14件のテロが実行さ
れたと被害者団体。これらのテロで合計132人が死亡した。
(H)

*ローマ法王が「イスラムの人々の感情を害したことは遺憾」とする異
例の謝罪声明。しかし納得しないイスラム教徒は全世界で抗議行動を
拡大。自治区でも7つの教会が火炎瓶攻撃を受けた。(P,H,Y)

*タイム誌が米国によるイラン攻撃計画を予想。数日間かけて空爆によ
り施設を破壊し、核開発を数年遅らせることを目標とする。(Y)

*キューバで開催されていた118カ国の非同盟諸国会議が、イランの
核開発を支持し、
米国とイスラエルを非難する決議で閉幕。(Y)

*22日から祝われるロシュ・ハシャナ(ユダヤ新年)を控え、生魚に
ふれないように保健省が呼びかけ。危険な細菌に感染する恐れがある
ため。昨年は25人が感染し、1人は足を切断した。(P,H)

*昨日イスラエル中部でマグニチュード4前後の地震。ここ数ヶ月、散
発的な地震が続いている。専門家は、今後数百年の間にマグニチュー
ド6程度の地震が起こる可能性があると語っている。(P)

2006年9月19日(火)
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*イスラエルは国防軍兵士の解放と引き換えに多数のパレスチナ人囚人
を釈放するだろうとムバラク大統領が発言。イスラエル政府関係者は
否定したが、捕虜交換交渉は進んでいるもよう。(P,H,Y)

*海軍士官の採用試験訓練で、応募者の青年が事故死。先月にも死者が
出ていたため、ハルツ参謀長は訓練の一時中止を決めた。(H,P)

*イスラエル殲滅にこだわって連立交渉を難航させているハマスにファ
タハが不満。解散・総選挙を求める声が高まっている。(P,H)

*米国の人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが、国連人権会議に苦
言。イスラエルを非難するだけで、アラブ人の蛮行には目をつぶり、
ダルフールやスリランカの惨劇も全く取り上げないため。(
P)

*カツァブ大統領を起訴する可能性は高いとマズズ検事総長。セクハラ
疑惑が陰謀だとする大統領側の主張は根拠が薄いと語った。(H)

*イスラエル政府が5月ごろ「もしヒズボラが国防軍兵士を誘拐すれば、
大規模な軍事攻撃を行う」と、米仏両国に警告していたことが判明。
それまでにもヒズボラは何度も兵士誘拐作戦を試みていた。(H)

*パレスチナ議会の議場に到着したハニエ首相一行を群集が襲撃。乱闘
暴行を受けたファタハ議員らは抗議のため欠席した。(Y)

*法王の発言に怒ったアルカイダなど過激派団体が「異教徒どもの首を
切り、世界をイスラム化するまで聖戦を続ける」との声明。(Y)
2006年9月20日(水)
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*ニューヨークでリブニ外相と会談したアッバス議長が、自治政府の新
連立政権はイスラエルの存在を公認すると語った。(Y,P)

*北部の町アッコーでの集会に出席したオルマート首相が、北部復興に
100億シケルを投資する考えを表明。また、政府はアラブ地区の復
興にも力を入れることを約束した。(Y,I)

*労働党とカディマが長期連合について交渉を開始。両党の政策が近い
ため、労働党の有力者が提案した。ペレツ氏は反対している。(P)

*東エルサレムの教育事情悪化に支援団体が対策会議。1万人以上の児
童が私立学校などへの通学を余儀なくされている。(Y)

*国防軍が戦争終結直前に大量のクラスタ爆弾を使用したと、国連担当
者がイスラエルを非難。不発弾が復興の障害になるため。(Y)

*米国からAWACS(早期警戒機)が到着。イランからの核攻撃の可
能性が高まる中、重要な戦力になると期待されている。(
P)

*ガザのテロ組織が「法王が発言を撤回しないなら、ガザにいるクリス
チャンを標的にする」と脅迫
。ガザのイスラム指導者は「法王がイス
ラム教に改宗しないなら殺す
」との声明を出している。(P)

*エルサレム市が同性愛者大会を11月10日に行うことを許可。大会
は8月の予定だったが、三宗教の反対で中止になっていた。(P)

2006年9月21日(木)
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*中東和平カルテット(米、EU、ロシア、国連)がパレスチナ自治政
府の新連立政権を歓迎する声明。しかし、イスラエルの存在公認、過
去の合意遵守、暴力放棄の3原則を守るように求めた。(H,Y,P)

自治政府のハニエ首相が「イスラエルの存在公認はありない」と、和
平を拒否する宣言。新連立政権がイスラエルを公認し、過去の合意を
遵守するとのアッバス議長の説明に疑問が出ている。(Y,P)

国連本会議でリブニ外相が、イランのイスラエル抹殺発言に強い懸念
を表明。公然と国連加盟国の抹殺を標榜し、核武装を進めるイランは、
地域と世界に対する脅威だと語った。(Y,P)

*国防軍が西岸地区の各都市の闇送金業者を摘発。数百万シケルの現金
を押収した。シリアやレバノンからパレスチナのテロ組織への送金
取り次いでいたと見られている。(I,P,7)

*法王が「宗教による暴力を批判し、理性による話し合いを推進するの
が私の論旨」とイスラム批判とされた発言の真意を説明。(Y)

*ガザ近くのキブツにロケット砲が着弾し、15歳の少年が負傷。(Y)

*自治政府のTVが、殉教すれば天国で処女に囲まれて幸せになるとす
る宣伝を繰り返し放映中
。殉教すれば全ての罪は許されるとの説教や、
息子の殉教を喜ぶ母親のインタビューも放映されている。(Y)

*エルサレムで蚊が大発生。ラマラの下水が原因と見られている。ルプ
リアンスキー市長は「蚊との全面戦争」を宣言した。(P)

*仮庵の祭に使うナツメヤシの枝が今年は1本100シケル以上の高値
か。エジプトが木の保護のため輸出制限していることによる。(P,I)

2006年9月22日(金)
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*国連本部で記者会見したイランのアフマディネジャド大統領が、適切
な条件があればウラン濃縮を停止するとの考えを表明。国連安保理の
要求を検討し、EUと交渉を進めて行くと語った。(H,Y,P,7)

イランの「地図の上からイスラエルを消す」との発言は額面どおりに
解釈すべきだと、
米国のブッシュ大統領。ウラン濃縮停止の提案は、
単なる時間稼ぎではないかとの懸念を表明した。(H,Y)

*ペレス副首相が国連本部で自治政府のアッバス議長と会談。オルマー
ト首相とアッバス議長の会談は、国防軍兵士の釈放と自治政府のイス
ラエル公認などの条件が満たされてからにすべきだと伝えた。(H,P)

*政府が西岸地区の3入植地で計164戸分の住宅用地を発売。一方的
分離政策を標榜するカディマ政権の誕生後、西岸地区の住宅用地発売
はほとんど止まっていたが、9月に入って再開している。(H)

国防軍の撤退は今日には完了せず、新年祭明けまでかかる見込み。レ
バノン軍と国連軍は順調に展開を進めている。(Y)

*数十人のヒズボラがイスラエル国境に集結し、イスラエルに向け投石
次回には銃で応戦する可能性があると国防軍は警告した。(Y,P)

*国防軍がガザで、ロケット砲を発射していたパレスチナ人3人を殺害
パレスチナ側は3人が「羊飼い」だったと主張している。(Y)

*エジプトのムバラク大統領が原子力平和利用に意欲を表明。原子力エ
ネルギーは、石油に比べて安価で安定しているため。(H,Y,P)

*今夕から新年祭。角笛(ショファー)を吹き鳴らすため、ラッパの祭
とも呼ばれる。国防軍は祭の間、自治区を完全封鎖する。(Y,H)


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[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp