イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2006年9月8日(金)
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*2007年の予算案に関する要求が通らないなら、連立を離脱すると
労働党のペレツ党首(国防相)がオルマート首相に警告。ペレツ氏は
党内からも激しい突き上げを受けている。(P,H)

*世論調査で、ペレツ国防相を更迭すべきだとの意見が71%に。(P)

*国会の法律顧問がカツァブ大統領に休職の勧め。セクハラ疑惑を受け
る大統領に対して、辞任や休職を求める声が高まっている。(H,Y)

*ヘルツェリアの対テロ学際研究所が、50カ国から700人を集めて
来週に会議を開催へ。(P)

*エジプトとの国境に軍がフェンスを建設へ。監視の甘いエジプト国境
は麻薬取引や人身売買のルートになっていた。(Y)

*在ロシアのイスラエル領事館職員から、売春婦かどうかを口頭で聞か
れたとビザ申請を行った女性が苦情を申し立て。旧ソ連地区からは多
数の売春婦がイスラエルに流入している。(P)

*レバノン戦争の結果やシャロン首相の病気はガザ撤退に対する神罰だ
と暗示する「罪と罰」というチラシを右派団体が配布。(Y)

2006年9月10日(日)
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*レバノン戦争に関する国家監査を要求する集会に3万人が集結。リク
ードやメレツなどの指導者が激しく政府を非難した。(P,H)

英国のブレア首相がイスラエルに到着し、土曜夜にはオルマート首相
と会談。オルマート首相は兵士釈放などの前提条件なしに、アッバス
議長と会談を行う考えを示した。(P,H,Y)

ロシア外相とイタリア外相が相次いでイスラエルを訪問。(P,H,Y)

*5年間のテロとの戦いでアルカイダは弱体化したが、イスラム世界と
西欧世界の対立は深まったと、イギリスのシンクタンクが分析。(P)

「武器の90%は温存している」と、ヒズボラの幹部が発言。大幅な
武力増強をしなくてもイスラエルと戦う力はあると語った。(Y,H)

*5人の国会議員が台湾を訪問へ。イスラエルは台湾独立を公認してい
ないが、経済的には両国の関係が深まっている。(P)

2006年9月11日(月)
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*オルマート首相が中東和平に向けた外交交渉を積極的に進める考えを
表明。近日中に中東和平国際会議の開催に向けた動きが進むと見られ
るため、反イスラエルの動きに先手を打つ。(P,H)

*シリアのアサド大統領が、レバノンとの国境地帯にEUの監視員を配
備することに同意したと、イタリアのプロディ首相が発表。(
P,H)

*ヘブロンの入植地周辺にハイテク防護フェンスを設置へ。侵入者をレ
ーダーで検出し、映像を監視センターに送信するため、すでに導入し
た入植地では警備要員が半減している。(P)

パレスチナで行われた最新の世論調査で、61%がイスラエル領内で
のテロ攻撃を支持。
しかし、ファタハの支持率は35%に回復し、ハ
マスの支持率は19%に低下した。(P,H,Y)

*各紙が同時多発テロから5年の特集記事。テロが拡大していることに
対しては悲観的な分析が多いが、テロをきっかけにイスラエル帰還を
考えたユダヤ人の例も紹介されている。(P,H,Y)

*自治区のカルキリヤにあるYMCAが「キリスト教の宣教活動を行っ
た」として、ハマスとイスラム聖戦が同施設に放火。(Y)

2006年9月12日(火)
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*ハマスとファタハが連立政権の構築で合意したとの発表。PFLP、
DFLPも参加へ。アッバス議長側近は「歴史的」と評価したが、ハ
マスの報道官は「イスラエル公認はありえない」と語った。(P,H,Y)


*自治政府が連立に踏み切ったのは、国際社会からの援助再開が目当て。
しかし、米国政府の広報官は「自治政府が公式に暴力を否定し、イス
ラエルを公認することが援助再開の条件
」だと語った。(P,H)

*レバノン南部に展開を行っている国際部隊が、週末に5000人体制
になると国連の担当者が発表。国防軍の撤退は10月下旬か。(P)

レバノンとシリアの国境地帯で無人偵察機による監視を続けていると、
国防軍担当者。同地域はヒズボラへの武器密輸路となっている。(P)

*イランの核の脅威を真剣に受け止めるべきだと、ブレア首相。「もし
見過ごすなら、歴史が裁きを下す」
と語った。(H)

*戦争遂行について調査する政府委員会の委員長にウィノグラド元判事。
失敗の責任追及ではなく、将来に向けた提言に重点を置く。(P,H,Y)

*ヘルツェリアでの対テロ研究会議では、イランが核武装によりアラブ
世界での覇権確立を狙っているとの意見
。また、国防軍の戦争準備が
不十分だったとの点で専門家の意見は一致した。(P,Y,H)
2006年9月13日(水)
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*国防軍がハマスのパレスチナ議会議員18人を保釈へハマスに誘拐
されている兵士釈放に向けた交渉の一部と見られている。(P
,H)

ポーランドのカチンスキー大統領がイスラエルを訪問し、カツァブ大
統領と面会。記者会見でカツァブ大統領は、セクハラ疑惑にもかかわ
らず辞任することは考えていないと語った。(P,H)

*ガザでの戦闘で国防軍兵士1人が戦死。PRCとアルアクサ殉教団が、
それぞれのメンバーが兵士を殺害したとする声明を出した。(Y)

*政府が2007年度予算を閣議決定。24閣僚中19人が賛成。(Y)

*ヒズボラ指導者のナスララが、誘拐した兵士の身柄と引き換えにテロ
リストの釈放を要求する考えを表明。
一方、国防軍は7月にヒズボラ
に誘拐された兵士は負傷していた可能性が高いと発表した。(H)

*世論調査でヒズボラとの戦争は不可避だったとの見方が69%。レバ
ノン南部への国際部隊の駐留を支持する意見が71%、ガザへも国際
部隊を配備することには賛成が51%、反対が40%だった。(P)

*新年度予算で、エチオピア移民の受入数が毎月150人に減らされる
ことに反対し、首相官邸前でエチオピア系市民が抗議行動。(P)

*国防軍が燐爆弾やクラスター爆弾を大量にレバノンで使用したと、軍
関係者が証言。これらの爆弾は国際法違反だとの見方がある。(H)

2006年9月14日(木)
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*国防軍の北部戦線司令官が引責辞任。国防軍兵士や政治家の間からは、
ハルツ参謀長も辞任すべきだとの声が高まっている。(P,Y)

*カツァブ大統領に対して警察が5回目の事情聴取。大統領に対しては、
セクハラ容疑の他に、金をもらって犯罪者に大統領恩赦を与えた疑い
や、職員の電話盗聴などの疑惑が浮上している。(P,H)

*リブニ外相が訪米し、ライス国務長官と会談。共同記者会見で長官は、
パレスチナ自治政府の新連立政権は、イスラエル公認、暴力放棄、過
去の合意遵守の3原則を守るべきだと強調した。(P,H,Y)

ハマスとファタハの連立政権は、暴力停止などEUの求める援助再開
の条件を満たしていないとの考えをEU高官が表明。
しかし、国連の
アナン事務総長は、援助再開に楽観的な見方を示した。(P,H)

*オルマート首相がパレスチナ和平に関する新しい動きを進める考えを
表明。リクードは「首相は自らの政治生命を保つために国の安全を犠
牲にしようとしている」と強い懸念を表明した。(P)

*戦争遂行に関する政府の調査委員会は、委員が利害関係人であるとの
指摘を受け、人員を再調整中。調査開始に遅れか。(H)

*イスラエルだけを一方的に非難して「客観性を欠く」との非難を受け
ていたアムネスティが、3週間遅れでヒズボラの無差別ロケット砲攻
撃は明らかな戦争犯罪だとする報告を発表。(P,H,Y)


*カザフスタンで世界宗教者会議。イスラエルのチーフラビ、メツゲル
師はイスラム指導者に対して国防軍兵士釈放への協力を求めた。(P)

2006年9月15日(金)
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*自治政府のアッバス議長が元閣僚のクレイ氏をシリアに派遣。ハマス
の指導者マシャールと国防軍兵士釈放に向けた交渉を行うため。兵士
釈放が間近との見方が強まっている。(P,H,Y)

*最高裁のバラク長官が昨日退任。長官は11年間在任し、イスラエル
の全国民に基本的人権を保証する法律の実施に尽力した。(P)

アラブ政党の議員3人がシリアとレバノンを訪問し、ヒズボラやハマ
スを賞賛する発言
。国会議員の敵国訪問は禁じられているため、右派
からは3議員の訴追を求める声が高まっている。(P,Y)

*イスラエルの国会議員団が台湾を訪問したことに、中国政府が抗議。
イスラエルは「一つの中国」という立場を取っているが、台湾との関
係も強く、両国の貿易は年間12億ドルになる。(P,Y)

*レバノンでは国防軍からレバノン軍への交替が進行中。国防軍は数千
人がレバノンに残っているが、あと2週間で完全撤退を目指す。(H)

*自治政府のハニエ首相が「米国はパレスチナの連帯を妨害している」
と非難。自治政府では新連立政権発足に向けた準備が進んでいるが、
暴力放棄など援助再開の条件は満たしていない。(P)

*ヒズボラが「ロケット砲攻撃は国際法違反」とのアムネスティ報告に
反発。攻撃を受けた以上、無差別反撃は当然だと反論した。(P)

*カルニ検問所攻撃のために掘られたトンネルを国防軍が発見。8月に
逮捕されたPRCメンバーの自供により判明した。(Y)


[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp

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