2、3日毎の頻度で、中国国内で水質汚染事故が発生している
中国環境保護総局副局長の潘岳氏は9月10日に、昨年11月の松花江汚染事故以降、現在まで130件の水汚染事故が発生したと発表した。湖南省岳陽環境監視測定センターによると、基準より10倍もの砒素含量が同県の飲み水の水源である新牆河から水質検査で検出されたという。
*8万人が影響を受けた
新牆河の汚染事故が発覚された後、当局は8万人の住民に対して、水道水を飲用しないように警告し、18台の消防車による飲み水の供給を行い、新牆河の上流にある2つの水門を開く緊急措置を取り、水を大量に放流することによる砒素化合物の希釈および排出を図った。
環境保護総局の潘氏は、現在中国国内で頻発する水汚染事故は、非合理的な関連産業の配置構造と関係することを示唆した。同氏は石油化学企業を例としてあげ、中国にある2万あまりの石油化学企業の大部分が河川沿いに建設されており、その内の2000の企業工場は飲用用水源および人口密度の高い場所にあると指摘した。同氏は、当局は、関連産業の建設用地を配置した当初、環境保護の要素および地元の負荷能力について、熟慮しなかったからだと分析した。同氏は、産業計画、区域計画および河川流域内企業の建設について合理的な設置構造を見直し、当局は環境評価計画制度を検討していることを明らかにした。
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/09/html/d11331.html
【大紀元日本9月12日】福建省福清市城区で、5日午後から連続4日間、水道供給が中断された。事前の通知がなかった上、翌日の夕方のニュースで初めて断水事件について、説明があったため、市民の間では様々な憶測が飛び交っていた。8日夜間9時頃に、水道供給が復旧された。
中国紙「海峡都市報」の9月9日の報道によると、断水は5日午後4時から始まった。事前通知がなかったため、市民の間では、「水に毒が盛られた」や、「断水は1ヶ月以上続く見込み」などの憶測が交差した。
翌日の夕方、地元テレビ局は初めて断水について通達を出した。その中で、断水の理由について、「水道管が暴雨に破壊されたため、緊急復旧している最中である」と説明した。一部の市民はこの報道に疑問を提示、一日遅れた説明について、「嘘かもしれない、別の深い原因がある」などと質疑していた。
市の建設局の責任者は8日、約14万人の市民のうち、ピーク時には約10万人への水供給が停止したと明かし、断水する4日間の間、約4時間の供水があったという。8日夜間9時頃に、水道供給が復旧された。
福清市市民の飲用水の水源---龍江は連続2年間、福建省で最も汚染が深刻の河とリストアップされた。福建省環境保護局が今年3月に公布した資料によると、「龍江には、毎年約2710万トンの生活汚水と、25万頭の豚、200万羽の鶏とアヒル、5000頭あまりの牛の排泄物が直接に龍江に排出され、区域内の農業用化学肥料や、農薬残留物も直接に龍江に流され、沿岸にある約445軒の工業企業のうち、汚水処理設備があるのはわずか48軒、大量の工業汚水が未処理のままで龍江に直接排出されている」。福建省が公表した2005年度の環境質量公報によれば、龍江の水質の基準合格率は22・2%しかない。全流域の53%は最も品質の悪い水で、県内において、汚染が最も深刻な河川にリストアップされている。(06/09/12 08:36)