面白くてためになるメルガマ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
ユン・チアンの世界的ベストセラー『マオ』の中国語版ついに刊行
世界中のチャイナ・タウンでも販売、やがて大陸へ海賊版も逆流へ
ユン・チアンと夫君のジョン・ハリディ共著『マオ』は最初にイギリス、ついで昨秋に米国で出版され、直後に邦訳もでた(講談社、上下二巻)。
日本国内ではとくに延安時代の真実、張作霖事件の評価をめぐって「あの本はガセの類い、専門家は相手にしない」という酷評もでそろった。
衝撃的内容が多く、日本でも大ベストセラー入りした。
その後、ドイツ語、フィンランド語、オランダ語版がでた。
ブッシュ大統領も「愛読書のひとつ」と絶賛、パッテン元香港総督(現在EU閣僚)も、「中国現代史を活写した必読書」と高く評価した。
九月になって、香港の開放出版社から、とうとう『マオ』の中国語版が上梓された。
ただちに香港、台北ばかりかNY、サンフランシスコ、ロスアンジェルスなど、世界のチャイナ・タウンに供給された。
中国語版が出ると、中国大陸でも海賊版がでるのは時間の問題、接写レンズで複写復刻するわけだから、香港で148ドル(邦貨換算2300円)のものも、人民元20元くらいで大量に印刷されるだろう。
おりから北京で出版された『江沢民選集』は、強制的に各行政単位に下ろされて、公務員に割り当てられており、その印税だけでも三億元を得たという江沢民のスキャンダルが伝わっているときである。
江沢民とユンチアンの勝負、面白いなぁ。
◎ ◎ ◎ ◎ ◎
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(読者の声1)林房雄氏が日経新聞の「私の履歴書」を担当したのは昭和40年3月。
ちょっと調べ物があり、その部分が載っている『私の履歴書 第24集』を手に取りましたら、次の条りがありました。
以下引用致します。
「・・・・・ あの(陛下の敗戦の)詔勅を私(林房雄氏)とは全く逆の気持ち(大詔は、死ねと仰せられるより生きよと仰せられる大御心の中に結晶した我が民族の理性と英知の発露、哲学にまさる哲学があり、洞察と諦観があるという林氏の気持ちと真逆な気持ち)で聞いた日本作家もいたことを、つい最近『自由』二月号で、若い評論家西尾幹二氏によって知らされた。
その作家は堀田善衛氏で、氏は当時上海にいたが、戦争中日本側に協力してくれた中国人の運命を心配しており、ただ、天皇がそのことについて、「なにを言うか、なんと挨拶するか、ひたすらにそればかり注意して聞いていた」という。 そして天皇が中国人の協力者に対して、ただ、遺憾ノ意ヲ表セザルヲ得ズ、という「嫌味な二重否定」をしたきりで、ほかに何も言わなかったことを、氏は、「その薄情さ加減、エゴイズム、それが若い私の?にこたえた」と非常に憤慨している。
「放送がおわると、私はあらわに、なんという奴だ、何という挨拶だ。 お前の言うことは、それっきりか、それで事がすむと思っているのか、という怒りとも悲しみともなんともつかぬものに身がふるえた。」(堀田氏『上海にて』、昭和三十四年)
これに対して西尾氏は言っている。
「一体本気なのだろうか。 ふざけているのか、 ・・・ 堀田氏という人はよほど特異な感情の持ち主に相違ない。 私ははっきりと言っておく, 堀田氏はけっして怒ってなどいない、ただ酔っぱらっているだけである。・・・ 大向こうの進歩主義者の喝采を期待する自分自身に甘えている。 天皇への怒りが正義であるという戦後流行の観念はあっても怒りそのものはない。 ・・・ こうした正義派のうぬぼれは、私には、死者への冒涜であるとしか思えない。」
幸い鎌倉文士の中には堀田氏のような「特異人」はいなかった。・・・・・
天皇や戦時の日本の指導層の誰それに”戦争責任”があるといまだに問い糺している方々も、何がしかの正義感に甘え、それをうぬぼれているのでしょうか。
多くはただの酔っ払いなのかも知れません。
国際法と国内法に則り、遂行された大東亜戦争の法的な責任は問えないのです。問うべき性質のものではないのです。 負けた戦の道義的な責めを負う者がいるなら、その者自身が自分の心に問えばよろしいのです。
しかし先の大戦時ヨーロッパでドイツ人がユダヤ民族に収容所でしたことはナショナリズムからではなくピューリタニズムからの所為です(福田和也『保田與重郎と昭和の御世』)。
たまたま戦争中に行なわれた、戦争行為と関連のない人類の歴史が続く限り問い糺されるべき所業であり罪過なのです。
一方、日本に於いて問い糺されるべきは甘えた正義感からの”戦争責任”ではなく、”戦後責任”です。
戦後、連合国軍最高司令官マッカーサー指揮下の占領軍に協力して、孜孜と禁書目録の作成に協力したり、密かに検閲を生業としてその作業に携わっていたインテリ、知識人、教師、学者、政治家と自らを規制したマスコミ、ジャーナリストたちです。
この禁書目録や検閲によって日本の文化・伝統がズタズタにされ、歴史の連続性が絶たれかけたのです。
日本国が国際法の上で”大東亜戦争”に敗れた以後、 日本民族はマッカーサーの下で芯からの滅亡を同族の裏切りによって始めたのです。
(HN生、神奈川)
(宮崎正弘のコメント)堀田善衛、なんと懐かしき名前でしょうかねぇ。高校生の頃、このひとの本を懸命に読んだことを思い出しました。左翼全盛期の作家ですから、高橋和巳、柴田祥らとともに消えてしまいましたが。
林房雄さんは、まったく物事に分け隔てない人でしたから、この批判文にも、一片の作為も感じられない。それにしても林房雄先生の文章も懐かしく読みました。
ご指摘に感謝します。
拙論「林房雄論」はまもなく刊行の『新日本学』(拓殖大学日本文化研究所季刊誌)に掲載される予定で、ちょうど週末に初校ゲラをだしました。合計33枚になりました。
♪
(読者の声2)いつぞや日付を忘れましたが中国黒龍江省の黒河のことがでていました。そのことを気にしていたのですが、『週刊新潮』のグラビアに黒河があって、戦前の日本人街の写真と比較がでてきて、さらに曰く「黒河は対ソ連の情報収集センターでもあった」と解説がありました。
こういう事実があったのですね。
(TI生、京都)
(宮崎正弘のコメント)黒河の後方、孫呉(南へ150キロほど)と黒河から東に百キロほどに孫克、この二つが日本軍基地で、黒河はあまりに前線すぎたために(目の前がソ連で、いまもそうですが)、情報の収集基地をおいたのでしょう。
ソ連侵略軍は、目の前の河に戦車を乗り入れて、旧満州を侵略しました。
愛軍条約の記念館は、おどろくべし、黒河から南へ二十キロのところにあります。
♪
(読者の声3)まことにつかぬ事を伺います。中国語では「帝王切開」はなんと言いますか?
(JY生、岩手)
(宮崎正弘のコメント)「剖腹産」と言います。漢字の語源にしたがっての命名です。
♪
(読者の声4)旧聞に属すると思いつつも、ご報告とご教示を賜ればと思い、筆をとりました。新華社電に関してです。
----以下、引用----
「旧日本軍の南昌大虐殺調査報告発表 6万人余りを虐殺」(南昌8月25日発新華社)
半年余りにわたって訪問調査と資料整理を行ってきた江西省南昌市社会科学界連合会は25日南昌で、侵華日軍(中国侵略日本軍、旧日本軍)南昌大虐殺の罪証調査について記者会見した。南昌侵略中、日本軍は南昌市民6万4420人を虐殺した。日本軍の暴挙により9762人が身体障害者となり、13万2457棟の家屋が爆破、焼き払われ、3232億元の財産に被害がもたらされた。記者会見で初めて発表された旧日本軍の南昌大虐殺に関する調査報告で明らかにされた。
南昌市抗日戦争資料保護課題グループ責任者の張恒立南昌市社会科学界連合会副主席は次のように述べた。日本軍が南昌で大虐殺を行い、市民を虐殺したことは歴史上の客観的事実である。日本軍による南昌侵略の歴史と証拠をさらに収集、保護するため、南昌市社会科学界連合会は上級部門と地方の支援を受け、2006年3月に南昌市抗日戦争資料保護課題グループを設置した。この6カ月の訪問調査を通じて、課題グループは同市の「3親」老人(抗日戦争を経験した老人、日本軍の暴挙を目撃した老人、抗日戦争の経過を直接聞いた老人)261人を訪ねた。調査を受けた老人の平均年齢は81.3歳で、最高齢は97歳。20万字余りからなる訪問調査記録と大量の録音録画資料をまとめた。また課題グループは約100万部にのぼる地方史料と関連文献を閲読整理し、日本軍が南昌で大規模な虐殺を行ったことを実証した。
課題グループの調査によると、長江中流と下流の交通路を確保するため、日本軍は1939年3月、重要な戦略的地位を占める南昌への攻撃を開始した。南昌を占領していた6年の間、日本軍は罪のない多くの市民を虐殺した。日本軍機の壊滅的な空爆により、多数の南昌市民が避難を余儀なくされ、30万人余りが暮らしていた市街地の人口は8万5000人に減った。日本軍10万は毒ガスで南昌を攻撃、細菌戦で市民を毒殺した。また日本軍は南昌市民を残虐に殺害した。
日本軍に攻撃された南昌市司馬地の住民400人余りは生き残った1人を除き、全員虐殺された。
南昌市南昌県瓜山の「白骨坑」や向塘の「万人坑」などは、日本軍の暴挙を証明する動かぬ証拠である。特に許し難いのは日本軍が南昌市で2万人以上の女性に暴行を加えたことで、うち1万7000人余りは暴行後に殺害された。
張副主席は、抗日戦争時代の日本軍の南昌侵略の史料を収集し保護することは、南昌人民の抗日闘争の歴史と日本軍の侵略の歴史を全面的かつ客観的に振り返り、口述による江西の抗日戦争の歴史や録画史料の空白を埋めることに役立つと指摘した。
-----引用、終わり------
これって何の動きなのでしょう。
南京大虐殺なるデマについては、さすがに数字が大きすぎて、メッキがはげかかってきたため、次の一手として出してきたのではないでしょうか。つまり、仮に南京の嘘がばれても、次から次へと他の都市で「大虐殺」「中虐殺」「小虐殺」と、お得意の人海戦術(?)を繰り出すつもりじゃないんでしょうかね。
向こうは嘘っぱちを喧伝するだけですみますが、こちらは、そのたびに科学的検証を行って反論しなくてはならないし、馬鹿な政治家や企業人や、似非インテリあたりが、そのうちの一つでも「謝罪」してくれれば、「ほらみろ、身内が認めてるじゃないか」とばかりに罵りの声を荒げるつもりなのでは?(そういえば、日本には中学生レベルの見識しかないノーベル賞作家もしましたね)。
思い過ごしならいいのですが、火は小さいうちに、そして燃え広がらないうちに消し止めるのが一番です。先生を始めとする真正の知識人、気骨ある政治家や企業人、良識ある日本の大衆が一丸となって、この馬鹿げた火種をたたきつぶす必要を痛感する次第です。
(かろかろ 熊本)
(宮崎正弘のコメント)消しても消しても、六百万、八百万の発行部数を持つ、(日本の)新聞が繰り返して、日本の良識を踏みにじります。くわえてNHKは一億総白痴化のお先棒担ぎ。絶望の前途、しかし一歩一歩やらなければいけません。
悪魔が退散する日まで。
ところで南昌は、周恩来が蜂起に失敗し、共産党の活動家が多少、蒋介石軍に殺されています。毒ガス? 日本軍は使用した記録がありません。各地で使ったのは国境内戦時代の双方で、ロシア製が多かった筈です。
朝鮮戦争でも「アメリカが使った」という展示を、新義州のまんまえの丹東の朝鮮戦争記念館でやっており、米国が執拗に抗議しています。
日本政府はちょっとした誤謬、事実誤認でも、ひとつひとつ、中国政府に抗議しつづける必要があります。
♪
(読者の声5)長野朗の「支那の真実」が千倉書房から出たというお話。
千倉書房とはオヤジとオヤジの義理の兄、千倉豊の二人でやってました。
白柳秀湖はよく家にも遊びに来ていました。
そういえば麻布にすんでいたとき、土蔵に売れない千倉書房出版の昔の本がいっぱい山積みされていました。もっと早く知っていたら、なんとかしたものを。
(MT生)
(宮崎正弘のコメント)そうですか。惜しいことでした。
♪
(読者の声6)月末に上梓予定という宮崎正弘さんの次の御著書に掛かりっきりでおられると存じますが、手に取るのを楽しみにしております。
さて、これから女系天皇派の巻き返しが始まることでしょう。
女系派は愛子内親王を押し立て宮家の男子を婿取らすなどの画策とその間の子が女性でも儲けの君になれるような法改正に動くことでしょう。
男系天皇派は紀子さま男子ご出産で男系継承の伝統が護られたと褌(ふんどし)を緩めてはなりません。
男系派と女系派の鬩ぎ合いは数十年の長丁場になるかもしれません。攻撃は最大の防御。典範改正の必要は皇位の終身制や宮家創設の部分であります。
女系派が蠢動し始めないうちに、改めるべき典範部分を改めてしまい、女系天皇を擁立しようとする策動の芽を摘むべく、先手を打つべきです。
女系派の市民、学者・有識者、社民・共産・公明、民主・自民の一部政治家より恐れなければならないのは霞が関に巣食う日本一の謀略プロ集団です。邪(よこしま)な知力と歪な国家観と、省益というより親から子や一族へとその地位の禅譲が行われてもいる同族的特権意識集団です。これら女系派が動くまで典範改正を放置すると、日本溶解の危機を招く怖れがあります。とにかく先手必勝。
男系天皇派は更なる深慮慎謀を巡らせることが肝要と愚考致します。
それにしても皇太子(一家)から皇位継承第三子ご誕生へのお祝いのお言葉がマスコミを通じて伝わってこないのはなぜなのでしょう・・・。
(NH生、品川)
(宮崎正弘のコメント)日本の左翼マスコミの不敬な姿勢はいまに始まったことではなく、先帝陛下御崩御のおりに某新聞は「死去」と書こうとさえしたのでした。
ほんらいなら、これは「薨去」と表現すべきです。
また某新聞は天皇皇后両陛下のことを「天皇ご夫妻」とやりました。
こんども外電が 「IT` S A BOY」 と不敬な表現をしたら、鬼の首でもとったかのように、それを日本のマスコミがたしなめることもせずに繰り返す始末。
ところで拙著新刊、配本が五日おくれて9月27日となります。間に連休が入って流通システムが休みになるためです。ご了解下さい。
△ ○ △ ○ □
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<<今月の拙論>>
(1)「天津っ子のビジネス特質とは?」(『共同ウィークリー』、8月28日号)
(2)「南下し山奥へ入った客家人」(『力の意思』、九月号)
(3)「満州時代の日本軍要塞を往く」(『月刊日本』、10月号、9月22日発売)
(4)「北京オリンピックの建設現場を往く」(『経営速報』、10月号、9月30日発行)
(5)「林房雄論」(拓殖大学日本文化研究所季刊誌『新日本学』秋号、10月初旬発売)
(6)「北京オリンピックは本当に大丈夫なのか」(『エルネオス』10月号)
(7)「中国繁栄の裏側で」(『自由』、11月号、10月10日発売)
☆ ☆ ☆
<< 今週の発言 >>
(1)「日本征服を狙う中国企業のホンネ」(『週刊文春』、9月14日号の談話)
(2)「反日中国映画について」(『週刊新潮』、9月14日号の談話)
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( 10月1日 出陣学徒慰霊祭のお知らせ )
日本保守主義研究会は10月1日に靖国神社にて出陣学徒慰霊祭を催行いたします。
学生の立場から大東亜戦争において散華され学徒兵の慰霊・顕彰を行い、ご英霊に祖国再生をお誓いいたします。
本年は拓殖大学日本文化研究所所長の井尻千男先生を講師に迎え、【日米開戦やむなし】という演題でお話いただきます。
どなたでもご参加できます。インターネットからご登録ください。なお、遠方で当日参加できないという方も玉串料を受け付けております。
詳細確認・参列申込はコチラhttp://www.wadachi.jp/ireisai/index.html
10月1日(日)午後1時半~4時半(1時開場)
場所 靖国神社内靖国会館2階
講師 井尻千男先生(拓殖大学日本文化研究所所長)
玉串料 大人3000円、学生1000円より(参加できない方も玉串料を受け付けております)
定員 150名(要予約)
主催 日本保守主義研究会 協賛 英霊にこたえる会
○ ○ ○
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(休刊のお知らせ)小誌は9月12-14日、宮崎県都城、宮崎市および川口への講演旅行のため13日付けから14日付けが休刊です。
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(サイト情報) ホワイトハウスは9月5日、「テロとの戦いに関する国家戦略(The National Strategy for Combating Terrorism)」を公表した。これは2003年2月に公表された対テロ戦略の改訂版。同時多発テロ5周年を前にして対テロ戦争を武器だけでなく、思想の戦いと規定し、自由や人間の尊厳を重視する戦略を掲げている。
(1)国務省ワシントンファイル: Bush Vows Victory Against Terrorists、Washington File, Department of State, September 5, 2006
http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2006&m=September&x=20060905171903idybeekcm0.3317835
(2)「テロとの戦いに関する国家戦略」全文: National Strategy for Combating Terrorism、The White House, September 2006
http://www.whitehouse.gov/nsc/nsct/2006/
(3)ファクトシート: Fact Sheet: The President’s National Strategy for Combating Terrorism、The White House, September 5, 2006
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/09/20060905.html
(4)国際テロに関する議会調査局のレポート
http://fpc.state.gov/documents/organization/71687.pdf
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いよいよ27日発売! (発売日が五日遅れることになりました)
宮崎正弘、新刊予告
『中国から日本企業は撤退せよ!』
(阪急コミュニケーションズ刊、定価1680円<税込み>)
! はやくも話題騒然 !
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11月の宮崎正弘、新刊予告
『三島由紀夫の現場』(仮題)
(並木書房刊、予価1600円)
『春の雪』の月修寺、松枝邸と鎌倉の別邸、『奔馬』の飯沼勲の自決現場、『暁の寺』のベナレス、アジェンタ寺院、そして『天人五衰』の美保の松原。『金閣寺』の建勲神社など、主要作品のすべての現場を日本ばかりか世界各地を訪問しなおし、35年がかりで追求した畢生の作品!
これにより拙著『三島由紀夫以後』『三島由紀夫はいかにして日本回帰したのか』に続き、三島論三部作の完結編となります!
<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊。定価1680円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版、1470円)
☆☆ ☆ ☆☆
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
(C)有限会社・宮崎正弘事務所2001-2006 ◎転送自由。転載は出典明示。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成18年(2006年)9月11日(月曜日)
通巻第1554号 (9月10日発行)
世界中のチャイナ・タウンでも販売、やがて大陸へ海賊版も逆流へ
ユン・チアンと夫君のジョン・ハリディ共著『マオ』は最初にイギリス、ついで昨秋に米国で出版され、直後に邦訳もでた(講談社、上下二巻)。
日本国内ではとくに延安時代の真実、張作霖事件の評価をめぐって「あの本はガセの類い、専門家は相手にしない」という酷評もでそろった。
衝撃的内容が多く、日本でも大ベストセラー入りした。
その後、ドイツ語、フィンランド語、オランダ語版がでた。
ブッシュ大統領も「愛読書のひとつ」と絶賛、パッテン元香港総督(現在EU閣僚)も、「中国現代史を活写した必読書」と高く評価した。
九月になって、香港の開放出版社から、とうとう『マオ』の中国語版が上梓された。
ただちに香港、台北ばかりかNY、サンフランシスコ、ロスアンジェルスなど、世界のチャイナ・タウンに供給された。
中国語版が出ると、中国大陸でも海賊版がでるのは時間の問題、接写レンズで複写復刻するわけだから、香港で148ドル(邦貨換算2300円)のものも、人民元20元くらいで大量に印刷されるだろう。
おりから北京で出版された『江沢民選集』は、強制的に各行政単位に下ろされて、公務員に割り当てられており、その印税だけでも三億元を得たという江沢民のスキャンダルが伝わっているときである。
江沢民とユンチアンの勝負、面白いなぁ。
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(読者の声1)林房雄氏が日経新聞の「私の履歴書」を担当したのは昭和40年3月。
ちょっと調べ物があり、その部分が載っている『私の履歴書 第24集』を手に取りましたら、次の条りがありました。
以下引用致します。
「・・・・・ あの(陛下の敗戦の)詔勅を私(林房雄氏)とは全く逆の気持ち(大詔は、死ねと仰せられるより生きよと仰せられる大御心の中に結晶した我が民族の理性と英知の発露、哲学にまさる哲学があり、洞察と諦観があるという林氏の気持ちと真逆な気持ち)で聞いた日本作家もいたことを、つい最近『自由』二月号で、若い評論家西尾幹二氏によって知らされた。
その作家は堀田善衛氏で、氏は当時上海にいたが、戦争中日本側に協力してくれた中国人の運命を心配しており、ただ、天皇がそのことについて、「なにを言うか、なんと挨拶するか、ひたすらにそればかり注意して聞いていた」という。 そして天皇が中国人の協力者に対して、ただ、遺憾ノ意ヲ表セザルヲ得ズ、という「嫌味な二重否定」をしたきりで、ほかに何も言わなかったことを、氏は、「その薄情さ加減、エゴイズム、それが若い私の?にこたえた」と非常に憤慨している。
「放送がおわると、私はあらわに、なんという奴だ、何という挨拶だ。 お前の言うことは、それっきりか、それで事がすむと思っているのか、という怒りとも悲しみともなんともつかぬものに身がふるえた。」(堀田氏『上海にて』、昭和三十四年)
これに対して西尾氏は言っている。
「一体本気なのだろうか。 ふざけているのか、 ・・・ 堀田氏という人はよほど特異な感情の持ち主に相違ない。 私ははっきりと言っておく, 堀田氏はけっして怒ってなどいない、ただ酔っぱらっているだけである。・・・ 大向こうの進歩主義者の喝采を期待する自分自身に甘えている。 天皇への怒りが正義であるという戦後流行の観念はあっても怒りそのものはない。 ・・・ こうした正義派のうぬぼれは、私には、死者への冒涜であるとしか思えない。」
幸い鎌倉文士の中には堀田氏のような「特異人」はいなかった。・・・・・
天皇や戦時の日本の指導層の誰それに”戦争責任”があるといまだに問い糺している方々も、何がしかの正義感に甘え、それをうぬぼれているのでしょうか。
多くはただの酔っ払いなのかも知れません。
国際法と国内法に則り、遂行された大東亜戦争の法的な責任は問えないのです。問うべき性質のものではないのです。 負けた戦の道義的な責めを負う者がいるなら、その者自身が自分の心に問えばよろしいのです。
しかし先の大戦時ヨーロッパでドイツ人がユダヤ民族に収容所でしたことはナショナリズムからではなくピューリタニズムからの所為です(福田和也『保田與重郎と昭和の御世』)。
たまたま戦争中に行なわれた、戦争行為と関連のない人類の歴史が続く限り問い糺されるべき所業であり罪過なのです。
一方、日本に於いて問い糺されるべきは甘えた正義感からの”戦争責任”ではなく、”戦後責任”です。
戦後、連合国軍最高司令官マッカーサー指揮下の占領軍に協力して、孜孜と禁書目録の作成に協力したり、密かに検閲を生業としてその作業に携わっていたインテリ、知識人、教師、学者、政治家と自らを規制したマスコミ、ジャーナリストたちです。
この禁書目録や検閲によって日本の文化・伝統がズタズタにされ、歴史の連続性が絶たれかけたのです。
日本国が国際法の上で”大東亜戦争”に敗れた以後、 日本民族はマッカーサーの下で芯からの滅亡を同族の裏切りによって始めたのです。
(HN生、神奈川)
(宮崎正弘のコメント)堀田善衛、なんと懐かしき名前でしょうかねぇ。高校生の頃、このひとの本を懸命に読んだことを思い出しました。左翼全盛期の作家ですから、高橋和巳、柴田祥らとともに消えてしまいましたが。
林房雄さんは、まったく物事に分け隔てない人でしたから、この批判文にも、一片の作為も感じられない。それにしても林房雄先生の文章も懐かしく読みました。
ご指摘に感謝します。
拙論「林房雄論」はまもなく刊行の『新日本学』(拓殖大学日本文化研究所季刊誌)に掲載される予定で、ちょうど週末に初校ゲラをだしました。合計33枚になりました。
♪
(読者の声2)いつぞや日付を忘れましたが中国黒龍江省の黒河のことがでていました。そのことを気にしていたのですが、『週刊新潮』のグラビアに黒河があって、戦前の日本人街の写真と比較がでてきて、さらに曰く「黒河は対ソ連の情報収集センターでもあった」と解説がありました。
こういう事実があったのですね。
(TI生、京都)
(宮崎正弘のコメント)黒河の後方、孫呉(南へ150キロほど)と黒河から東に百キロほどに孫克、この二つが日本軍基地で、黒河はあまりに前線すぎたために(目の前がソ連で、いまもそうですが)、情報の収集基地をおいたのでしょう。
ソ連侵略軍は、目の前の河に戦車を乗り入れて、旧満州を侵略しました。
愛軍条約の記念館は、おどろくべし、黒河から南へ二十キロのところにあります。
♪
(読者の声3)まことにつかぬ事を伺います。中国語では「帝王切開」はなんと言いますか?
(JY生、岩手)
(宮崎正弘のコメント)「剖腹産」と言います。漢字の語源にしたがっての命名です。
♪
(読者の声4)旧聞に属すると思いつつも、ご報告とご教示を賜ればと思い、筆をとりました。新華社電に関してです。
----以下、引用----
「旧日本軍の南昌大虐殺調査報告発表 6万人余りを虐殺」(南昌8月25日発新華社)
半年余りにわたって訪問調査と資料整理を行ってきた江西省南昌市社会科学界連合会は25日南昌で、侵華日軍(中国侵略日本軍、旧日本軍)南昌大虐殺の罪証調査について記者会見した。南昌侵略中、日本軍は南昌市民6万4420人を虐殺した。日本軍の暴挙により9762人が身体障害者となり、13万2457棟の家屋が爆破、焼き払われ、3232億元の財産に被害がもたらされた。記者会見で初めて発表された旧日本軍の南昌大虐殺に関する調査報告で明らかにされた。
南昌市抗日戦争資料保護課題グループ責任者の張恒立南昌市社会科学界連合会副主席は次のように述べた。日本軍が南昌で大虐殺を行い、市民を虐殺したことは歴史上の客観的事実である。日本軍による南昌侵略の歴史と証拠をさらに収集、保護するため、南昌市社会科学界連合会は上級部門と地方の支援を受け、2006年3月に南昌市抗日戦争資料保護課題グループを設置した。この6カ月の訪問調査を通じて、課題グループは同市の「3親」老人(抗日戦争を経験した老人、日本軍の暴挙を目撃した老人、抗日戦争の経過を直接聞いた老人)261人を訪ねた。調査を受けた老人の平均年齢は81.3歳で、最高齢は97歳。20万字余りからなる訪問調査記録と大量の録音録画資料をまとめた。また課題グループは約100万部にのぼる地方史料と関連文献を閲読整理し、日本軍が南昌で大規模な虐殺を行ったことを実証した。
課題グループの調査によると、長江中流と下流の交通路を確保するため、日本軍は1939年3月、重要な戦略的地位を占める南昌への攻撃を開始した。南昌を占領していた6年の間、日本軍は罪のない多くの市民を虐殺した。日本軍機の壊滅的な空爆により、多数の南昌市民が避難を余儀なくされ、30万人余りが暮らしていた市街地の人口は8万5000人に減った。日本軍10万は毒ガスで南昌を攻撃、細菌戦で市民を毒殺した。また日本軍は南昌市民を残虐に殺害した。
日本軍に攻撃された南昌市司馬地の住民400人余りは生き残った1人を除き、全員虐殺された。
南昌市南昌県瓜山の「白骨坑」や向塘の「万人坑」などは、日本軍の暴挙を証明する動かぬ証拠である。特に許し難いのは日本軍が南昌市で2万人以上の女性に暴行を加えたことで、うち1万7000人余りは暴行後に殺害された。
張副主席は、抗日戦争時代の日本軍の南昌侵略の史料を収集し保護することは、南昌人民の抗日闘争の歴史と日本軍の侵略の歴史を全面的かつ客観的に振り返り、口述による江西の抗日戦争の歴史や録画史料の空白を埋めることに役立つと指摘した。
-----引用、終わり------
これって何の動きなのでしょう。
南京大虐殺なるデマについては、さすがに数字が大きすぎて、メッキがはげかかってきたため、次の一手として出してきたのではないでしょうか。つまり、仮に南京の嘘がばれても、次から次へと他の都市で「大虐殺」「中虐殺」「小虐殺」と、お得意の人海戦術(?)を繰り出すつもりじゃないんでしょうかね。
向こうは嘘っぱちを喧伝するだけですみますが、こちらは、そのたびに科学的検証を行って反論しなくてはならないし、馬鹿な政治家や企業人や、似非インテリあたりが、そのうちの一つでも「謝罪」してくれれば、「ほらみろ、身内が認めてるじゃないか」とばかりに罵りの声を荒げるつもりなのでは?(そういえば、日本には中学生レベルの見識しかないノーベル賞作家もしましたね)。
思い過ごしならいいのですが、火は小さいうちに、そして燃え広がらないうちに消し止めるのが一番です。先生を始めとする真正の知識人、気骨ある政治家や企業人、良識ある日本の大衆が一丸となって、この馬鹿げた火種をたたきつぶす必要を痛感する次第です。
(かろかろ 熊本)
(宮崎正弘のコメント)消しても消しても、六百万、八百万の発行部数を持つ、(日本の)新聞が繰り返して、日本の良識を踏みにじります。くわえてNHKは一億総白痴化のお先棒担ぎ。絶望の前途、しかし一歩一歩やらなければいけません。
悪魔が退散する日まで。
ところで南昌は、周恩来が蜂起に失敗し、共産党の活動家が多少、蒋介石軍に殺されています。毒ガス? 日本軍は使用した記録がありません。各地で使ったのは国境内戦時代の双方で、ロシア製が多かった筈です。
朝鮮戦争でも「アメリカが使った」という展示を、新義州のまんまえの丹東の朝鮮戦争記念館でやっており、米国が執拗に抗議しています。
日本政府はちょっとした誤謬、事実誤認でも、ひとつひとつ、中国政府に抗議しつづける必要があります。
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(読者の声5)長野朗の「支那の真実」が千倉書房から出たというお話。
千倉書房とはオヤジとオヤジの義理の兄、千倉豊の二人でやってました。
白柳秀湖はよく家にも遊びに来ていました。
そういえば麻布にすんでいたとき、土蔵に売れない千倉書房出版の昔の本がいっぱい山積みされていました。もっと早く知っていたら、なんとかしたものを。
(MT生)
(宮崎正弘のコメント)そうですか。惜しいことでした。
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(読者の声6)月末に上梓予定という宮崎正弘さんの次の御著書に掛かりっきりでおられると存じますが、手に取るのを楽しみにしております。
さて、これから女系天皇派の巻き返しが始まることでしょう。
女系派は愛子内親王を押し立て宮家の男子を婿取らすなどの画策とその間の子が女性でも儲けの君になれるような法改正に動くことでしょう。
男系天皇派は紀子さま男子ご出産で男系継承の伝統が護られたと褌(ふんどし)を緩めてはなりません。
男系派と女系派の鬩ぎ合いは数十年の長丁場になるかもしれません。攻撃は最大の防御。典範改正の必要は皇位の終身制や宮家創設の部分であります。
女系派が蠢動し始めないうちに、改めるべき典範部分を改めてしまい、女系天皇を擁立しようとする策動の芽を摘むべく、先手を打つべきです。
女系派の市民、学者・有識者、社民・共産・公明、民主・自民の一部政治家より恐れなければならないのは霞が関に巣食う日本一の謀略プロ集団です。邪(よこしま)な知力と歪な国家観と、省益というより親から子や一族へとその地位の禅譲が行われてもいる同族的特権意識集団です。これら女系派が動くまで典範改正を放置すると、日本溶解の危機を招く怖れがあります。とにかく先手必勝。
男系天皇派は更なる深慮慎謀を巡らせることが肝要と愚考致します。
それにしても皇太子(一家)から皇位継承第三子ご誕生へのお祝いのお言葉がマスコミを通じて伝わってこないのはなぜなのでしょう・・・。
(NH生、品川)
(宮崎正弘のコメント)日本の左翼マスコミの不敬な姿勢はいまに始まったことではなく、先帝陛下御崩御のおりに某新聞は「死去」と書こうとさえしたのでした。
ほんらいなら、これは「薨去」と表現すべきです。
また某新聞は天皇皇后両陛下のことを「天皇ご夫妻」とやりました。
こんども外電が 「IT` S A BOY」 と不敬な表現をしたら、鬼の首でもとったかのように、それを日本のマスコミがたしなめることもせずに繰り返す始末。
ところで拙著新刊、配本が五日おくれて9月27日となります。間に連休が入って流通システムが休みになるためです。ご了解下さい。
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<<今月の拙論>>
(1)「天津っ子のビジネス特質とは?」(『共同ウィークリー』、8月28日号)
(2)「南下し山奥へ入った客家人」(『力の意思』、九月号)
(3)「満州時代の日本軍要塞を往く」(『月刊日本』、10月号、9月22日発売)
(4)「北京オリンピックの建設現場を往く」(『経営速報』、10月号、9月30日発行)
(5)「林房雄論」(拓殖大学日本文化研究所季刊誌『新日本学』秋号、10月初旬発売)
(6)「北京オリンピックは本当に大丈夫なのか」(『エルネオス』10月号)
(7)「中国繁栄の裏側で」(『自由』、11月号、10月10日発売)
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<< 今週の発言 >>
(1)「日本征服を狙う中国企業のホンネ」(『週刊文春』、9月14日号の談話)
(2)「反日中国映画について」(『週刊新潮』、9月14日号の談話)
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( 10月1日 出陣学徒慰霊祭のお知らせ )
日本保守主義研究会は10月1日に靖国神社にて出陣学徒慰霊祭を催行いたします。
学生の立場から大東亜戦争において散華され学徒兵の慰霊・顕彰を行い、ご英霊に祖国再生をお誓いいたします。
本年は拓殖大学日本文化研究所所長の井尻千男先生を講師に迎え、【日米開戦やむなし】という演題でお話いただきます。
どなたでもご参加できます。インターネットからご登録ください。なお、遠方で当日参加できないという方も玉串料を受け付けております。
詳細確認・参列申込はコチラhttp://www.wadachi.jp/ireisai/index.html
10月1日(日)午後1時半~4時半(1時開場)
場所 靖国神社内靖国会館2階
講師 井尻千男先生(拓殖大学日本文化研究所所長)
玉串料 大人3000円、学生1000円より(参加できない方も玉串料を受け付けております)
定員 150名(要予約)
主催 日本保守主義研究会 協賛 英霊にこたえる会
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(休刊のお知らせ)小誌は9月12-14日、宮崎県都城、宮崎市および川口への講演旅行のため13日付けから14日付けが休刊です。
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(サイト情報) ホワイトハウスは9月5日、「テロとの戦いに関する国家戦略(The National Strategy for Combating Terrorism)」を公表した。これは2003年2月に公表された対テロ戦略の改訂版。同時多発テロ5周年を前にして対テロ戦争を武器だけでなく、思想の戦いと規定し、自由や人間の尊厳を重視する戦略を掲げている。
(1)国務省ワシントンファイル: Bush Vows Victory Against Terrorists、Washington File, Department of State, September 5, 2006
http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2006&m=September&x=20060905171903idybeekcm0.3317835
(2)「テロとの戦いに関する国家戦略」全文: National Strategy for Combating Terrorism、The White House, September 2006
http://www.whitehouse.gov/nsc/nsct/2006/
(3)ファクトシート: Fact Sheet: The President’s National Strategy for Combating Terrorism、The White House, September 5, 2006
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/09/20060905.html
(4)国際テロに関する議会調査局のレポート
http://fpc.state.gov/documents/organization/71687.pdf
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いよいよ27日発売! (発売日が五日遅れることになりました)
宮崎正弘、新刊予告
『中国から日本企業は撤退せよ!』
(阪急コミュニケーションズ刊、定価1680円<税込み>)
! はやくも話題騒然 !
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11月の宮崎正弘、新刊予告
『三島由紀夫の現場』(仮題)
(並木書房刊、予価1600円)
『春の雪』の月修寺、松枝邸と鎌倉の別邸、『奔馬』の飯沼勲の自決現場、『暁の寺』のベナレス、アジェンタ寺院、そして『天人五衰』の美保の松原。『金閣寺』の建勲神社など、主要作品のすべての現場を日本ばかりか世界各地を訪問しなおし、35年がかりで追求した畢生の作品!
これにより拙著『三島由紀夫以後』『三島由紀夫はいかにして日本回帰したのか』に続き、三島論三部作の完結編となります!
<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊。定価1680円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版、1470円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
(C)有限会社・宮崎正弘事務所2001-2006 ◎転送自由。転載は出典明示。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成18年(2006年)9月11日(月曜日)
通巻第1554号 (9月10日発行)