台湾が頑張っている。
「台北=長谷川周人」パラオ訪問中の台湾の陳水扁総統は4日、外交関係を持つ南太平洋6カ国との初の首脳会議「台湾・太平洋友好国サミット」に出席し、8項目の関係強化策を盛り込んだ共同声明に署名した。友好国との関係強化を内外にアピールし、台湾と国交を持つ島嶼(とうしょ)国家の切り崩し攻勢を強める中国に対抗するのが狙いだ。
共同声明では、農漁業、観光、医療衛生など8分野で協力関係の構築を目指した。巨額の援助金をばらまく中国の「金銭外交」を批判する陳総統は、会議の意義を「長期的な協力システムの構築」に置き、経済支援に関する具体的な言及は見送った。
南太平洋地域では、中国が今年4月、フィジーで「中国・南太平洋島嶼国発展協力フォーラム」を設立、現地入りした温家宝首相が“援助外交”を展開した。台湾派の取り込みを進め、日米豪の安保協力の要衝である同地域に対する影響力の戦略的拡大を図った。
これに対し、台湾が外交関係を持つ国は8月のチャド断交で24カ国に減った。有力国のバチカンも中国との国交樹立を模索中と伝えられ、政権内には「南太平洋や中南米の友好国の多くがキリスト教圏にあり、バチカン問題の行方次第で台湾はドミノ式に外交関係を失う危険がある」(政権関係者)との見方もある。
共同声明では、農漁業、観光、医療衛生など8分野で協力関係の構築を目指した。巨額の援助金をばらまく中国の「金銭外交」を批判する陳総統は、会議の意義を「長期的な協力システムの構築」に置き、経済支援に関する具体的な言及は見送った。
南太平洋地域では、中国が今年4月、フィジーで「中国・南太平洋島嶼国発展協力フォーラム」を設立、現地入りした温家宝首相が“援助外交”を展開した。台湾派の取り込みを進め、日米豪の安保協力の要衝である同地域に対する影響力の戦略的拡大を図った。
これに対し、台湾が外交関係を持つ国は8月のチャド断交で24カ国に減った。有力国のバチカンも中国との国交樹立を模索中と伝えられ、政権内には「南太平洋や中南米の友好国の多くがキリスト教圏にあり、バチカン問題の行方次第で台湾はドミノ式に外交関係を失う危険がある」(政権関係者)との見方もある。
(産経新聞) - 9月5日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060905-00000002-san-int