「鉄道に乗ろう!」街角で見た!プチ中華思想~より。
鉄道に乗ろう!旅といえば鉄道。中国ではどうでしょうか?
中国でも鉄道は発達しており、各都市を結ぶ路線も充実しています。
中国語で鉄道は「鉄路(ティエルー)」、列車は「火車(フォチャ)」と
いいます。本来は日本語の汽車が「火車」にあたりますが、一般的に
列車の意味で使われています。
★鉄道に乗る 日本で鉄道に乗る場合、どうしますか?
とりあえず駅に行って、切符を買って、改札を通ってホームで
列車が来るのを待って乗りますよね? そんなの当たり前じゃないか、
と思われるかもしれませんが、それですんなり乗れないのが中国です。
★どうなるか? 日本の感覚で中国の鉄道に乗ろうとするとどう
なるか?例えば、午前9時ちょうど発の列車に乗りたいとします。
まあ、日本だったら10分ぐらい前に駅に着けば余裕ですよね。
きっぷ売り場できっぷを買います。混んでいても5分もあれば
充分でしょう。改札通って、1~2分待てば列車がホームに入っ
てきます。はい、乗れました。中国では? 1
0分ぐらい前に駅に着きました。
きっぷ売り場は長蛇の列です。10分どころか30分待っても
買えるかどうか微妙です・・・乗れませんでした。
じゃあ、1時間前に駅に着きました。
長蛇の列に30分並んでようやく自分の番になりました。
乗りたい列車を告げると、満席とのことです・・・乗れませんでした。
じゃあ、次の列車にしますよ。
「次の列車は10時間後です。これなら空席がありますよ?」
10時間待って・・・乗れました(涙)。
★なぜそうなるのか? 大きな街の大きな駅は、いつも人でいっぱ
いです。切符がすんなり買えると思ってはいけません。
また、人が多いわりには列車の本数は極端に少ないです。
かなりの大都市間を結ぶ列車でも一日数本しかない・・・という日本
だったら赤字ローカル線並の本数だったりします。
その代わり、一列車の車両数がやたらと多く、10両以上は当たり前、
20両編成の列車も少なくありません・・・つまり、一度にたくさんの人が
駅に詰めかけるということです。
・・・ということは、当然、待ち時間が長いので、列車に乗るために
待っている人も多いということです。それで駅はいつも混んでいます。
★そんな失敗をしないためにも 中国の街を歩いていると「火車票
(フォチャピャオ)」と書かれ た看板を頻繁に見かけることと思います。
「票(ピャオ)」は切符 とかチケットという意味です。
「火車票(フォチャピャオ)」とは鉄道の切符です。そう書かれているお店で
切符を買うことが出来ます。
そういうお店は駅ほど混んでいないので、乗る何日か前にそこで買って
おくと、さきほどのようなことになることは避けられます。
★では、改めてあらかじめ切符を買ってあります。午前9時の列車です。
これなら10分前に行っても余裕でしょう、いや、念のため30
分前に行っておこうかな?
しかし、そこにはプチ中華思想があった!(かもしれない)
駅に着きました。時刻は8時30分。
揚々とコンコースに入ろうとすると・・・なんか空港ばりにX線検査とか
しちゃってます。ここって鉄道の駅だよなぁ・・・と思いつつ並ぶも長蛇の列。
なんとかくぐり抜けて改札へ・・・時刻は8時50分。ちょうどいい時間だね。
改札員「あんた、なんでもっと早く来ないの!もう出るよ」
Dun「ええ~、まだ10分あるじゃん」 改札員「早く行って!」
改札をくぐると、なんかどこへ行っていいか分からない巨大な空間
が・・・?! こりゃやばいと思いながら人に尋ねると、「あっち」と。
「あっち」に行くと、ようやく乗る列車の番号がかかれた看板が
・・・もう誰もいない。そこへ入るとまただだ広い待合室が!
時刻は9時。やばい!! 待合室の奥にもうひとつ改札口が!!
もう閉まっている!! ・・・駅員に泣きつくと「こっちへ」とのこと。
駅員についていってホームへ降りる。
列車はまさにゆっくり動き出したところ。駅員さんは車掌を呼び、
ゆっくり走り出した列車に飛び乗って・・・無事、乗れました。
う~む・・・ 中国の鉄道に乗る場合、切符をあらかじめ買って
あっても余裕を持って一時間前には駅に行きましょう。
改札をくぐって、中の待合室で少し待つぐらいがちょうどいいです。
これって、なんか飛行機に乗るときに似てません?
中国で鉄道に乗るのは、飛行機に乗るのと同じように行動するのが基本
です。ちなみに、乗ってからもいろいろあるのです!
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中国の鉄道の状況は、10年、20年前とあまり変わっていない。
隣の町に行くのも、貨車や寝台車がついた長距離列車に乗っていく。
普通席だと人がスシ詰めになっているので、外国人は短距離でも
ベットのある個室を利用する。
普通席だと、トイレにも行けない。荷物が多いと全部持ってトイレに
行かねば危ない。トイレに行って帰ったら、もう席は空いていない。
だから、旧正月に農村に帰る人々は、ほとんど飲まず食わずで、
トイレも行けないからおむつを穿いて汽車に乗る。
仲間がいたら大丈夫だけど、一人旅は大変。