中国ではアスベストが自転車のブレーキシューの材料に広く使われている | 日本のお姉さん

中国ではアスベストが自転車のブレーキシューの材料に広く使われている

日本ではアスベスト含有製品の輸入に対する規制が9月1日から強化される。中国の国家品質監督検験検疫総局(AQSIQ、質検総局)は自転車メーカーに対して、アスベストを含む部品を日本へ輸出しないよう呼びかけている。29日付で中国新聞社が伝えた。

 同紙によると、中国ではアスベストが自転車のブレーキシューの材料に広く使われている。2005年9月には日本でも中国から輸入した幼児用自転車にアスベストが含まれていたことが発覚している。

 経済産業省は05月9月、「外国為替及び外国貿易法に基づく告示」を改正し、自転車のブレーキパッドやブレーキライニングなど10品目について、アスベスト含有量が全重量の1%を超えるものを輸入する場合は経済産業大臣の承認が必要になるとした。

 更に厚生労働省は労働安全衛生法施行令を改正し、アスベストへの規制を強化する。施行は06年9月1日で、全重量の0.1%を超えるアスベスト含有製品の製造、譲渡、輸入などが禁止される。

 質検総局は29日、自転車メーカーに対して、日本へ輸出する部品にアスベストが含まれていないことを示す証明書を提出するよう求めた。また上海市や浙江省の検査機関がアスベスト含有量を測定する作業を引き受けることを提案した。

 質検総局の関係者は「(日本がアスベスト含有量の上限を0.1%にすることについて)科学的な根拠が示されていないし、WTO(世界貿易機関)の規定にも違反している。WTOを通じて交渉を継続していく」と反発している。(編集担当:菅原大輔)
(サーチナ・中国情報局) - 8月30日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060830-00000007-scn-cn