ノムヒョンの甥は凶暴な人間。
ソウル市陽川警察署とソウル南部地検によると、ノ氏は今年3月5日午後7時ごろ、陽川区木洞にある現代41タワー前の路上駐車場にいたキムさん(36)の車を足で蹴り、ケンカとなった。
ノ氏とキムさんは胸ぐらをつかみ合ってケンカをしていたが、突然やって来た高級車エクウスから降りた身長180センチメートルほどの体格のいい青年が、キムさんに足をかけて転倒させた。ノ氏はこの隙にキムさんに何度も暴力行為を行った。被害者のキムさんはすぐに木洞梨花女大学付属病院に搬送され、目の下を4針縫うなど全治4週間の負傷をした。
キムさんは「“突然やって来て暴行したのは何者か”と警察に聞いたところ、竜仁大学のテコンドー学科を卒業したばかりの人物だと教えてくれたが、加害者の身元については何も教えてくれなかった」と言う。
ノ氏はキムさんが退院すると、訪ねてきて謝罪した後、慰謝料1000万ウォン(約120万円)を送金した。そしてノ氏は裁判所で罰金70万ウォン(約8万5000円)を課せられた。キムさんは「数日前、テレビで‘海物語’事件の報道を見ていたら、見たことがある顔が映ってビックリした。慰謝料を送金してもらった銀行の通帳を確認したら、送金者は‘ノ・ジウォン’という名前だった」と語った。
ノ氏は6月にも暴行事件にかかわった。ノ氏は6月7日午前1時ごろ、普段からよく行っている木洞の飲食店で酒を飲んでいたところ、一緒に飲んでいた仲間が前件とは別のキムさんとケンカになり、頭に負傷して血を流していたため、キムさんに向かって自身が持参したガス銃を撃った。
警察は「ノ氏は普段から警察に登録済みの護身用ガス銃を携帯していた」と言う。被害者のキムさんは1人で酒を飲んでいた。
現場に居合わせたビル警備関係者は「銃声のような音が聞こえて、飲食店の方に駆けつけると、ノ氏がガス銃を持ってキムさんを追いかけていた」と証言する。
当時、周辺の人々はノ氏がビルの外に出て30メートルほど離れた地点でキムさんにガス銃を3発発射したと語る。特に、最後の1発はキムさんの顔から10センチもないところに発射され、この際、ガス銃の圧力でキムさんの左目の下が1センチほど切れたとのことだ。
事件を担当した警察官は「事件当時はノ・ジウォン氏が誰だか分からなかった。ニュースにノ氏の顔が出たのを見て、初めてあの時の被疑者がノ・ジウォン氏だと知った」と言っている。
警察はこの事件について「これ以上は何も確認できない立場にある」と述べた。この事件は7月3日、検察に送検された。
ホン・ソクチュン記者 キム・ジェゴン記者
朝鮮日報
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