中近東が世界の歴史を塗り替える! | 日本のお姉さん

 中近東が世界の歴史を塗り替える!

トニタカの西方見聞録         2006/08/30
 ~ 日本外交に異議立てる中東人たち ~
 日本は総裁選の雰囲気に包まれ、靖国神社参拝を政治として取
 り上げるべきではないといいながらも、中国や韓国から批判を
 浴び、外交が冷めていることは言うまでもない事実だ。アジア
 外交重視と述べる一方で、日本からトルコまでがアジアという
 位置づけを真に受け止めている政治家が何人いるのか疑問だ。
 中東各地の新聞では論評に「アジア外交重視と叫びながらも北
 東アジアしか目にしていない視野が狭い日本」とこき下ろす批
 評家もいる。

 「日本はアラブ首長国連邦から25%も原油を輸入している関
 係だ。しかし首相が訪問したのは故福田武夫だけ。いったいい
 つの話。テレビでドバイが取り上げられても、来訪するのは一
 般観光客だけ。少しは国家元首が国の顔を見せるべく石油を頂
 く感謝として来訪してもいいだろう」アラブ首長国連邦の政府
 役人は苦言する。事実、一般観光客の湾岸諸国への訪問は直行
 便の便利さやテレビによる影響もあり増えている。が、首相が
 湾岸諸国へ訪問したことは滅多にない。その一方で中東の国王
 や皇室の来日はあるが、天皇陛下の訪問などもなく、皇太子夫
 妻や皇室で終わっている。

 「実行に踏み切るまで時間がかかるのは十二分に分かっている
 が、政治的にも経済的にも重要な場所だ。だから外交を少なく
 ても今までの1・5倍増やすことだ」彼は強調した。

 七月、イスラエルとパレスチナへ首相が訪問した時、利権が絡
 む複雑な地域と首相が吐露した言葉は現地新聞でも取り上げら
 れ、今まで以上にこの中東に対する理解と評価を求めた。しか
 し一方で宗教も人種もまったく違う日本に理解を求めても、外
 交姿勢が変わらない限り、中東における日本のプレゼンスが見
 えないと批判するコラムニストもいる。官による圧力で改革を
 目指しても骨抜きされる日本の政治家。外交改善を求めても「
 真摯に受け止め、前向きに検討させていただきます。要するに
 『神のみぞ知るインシャーラ』」といつものパターンで返され
 てしまうと初めから足元を知っている様子なのだ。

 「翻訳されたグーグルやNHKの英語放送で日本の政治家のコ
 メントや国内問題をよく見るが、視野がドメスティックすぎる。
 アジア外交などあいまいな言葉を使わず、資源外交重視とか産
 業外交に視野を入れるとか、もっと明快な言葉を使うべきだ。
 世界はイデオロギー重視から現実重視になり始めているのだか
 ら」彼は付け足した。

 もしあなたが首相ならどのような外交を果たそうとめざし、実
 行しますか。


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