泣いて読め。「靖国神社とA級戦犯」 | 日本のお姉さん

泣いて読め。「靖国神社とA級戦犯」



こんなお堅い記事なのに、やたら最近アクセスが増えている。

こうい話題好きなんですか?みなさん。

ま、それはおいといてですね。

世間で盛り上がっていた靖国問題。

今日はA級戦犯問題についてちょこっとやってみるべな。



=====3 靖国神社とA級戦犯問題=====

中国韓国の批判の内容は実にこの一点につきます。

重大な戦争責任のある犯罪者を祀る神社に国家の責任者が参拝するなど言語道断。

ま、ごもっとも。

それに対し、
「日本では死んだ人は等しく神様として祀る伝統がある。」
「そういう心の問題に対し、とやかく言われる筋合いはない」
「これが日本の伝統的宗教観」
と反発する日本。

まあ、分からないでもない。

切り口は色々あるので、簡単なところから徐々にやってみますか。

Q:A級戦犯は本当にA級戦犯か?
靖国参拝について、賛成か反対かという議論の中で必ず出てくるのがこの問題。
賛成派の主張は、
「極東軍事裁判にはかなり問題がある。A級戦犯と呼ばれた人たちも実はあの時初めて顔をあわせた人たちだって多くいた。明らかに戦犯とは呼べない人も含まれているし、逆に明らかに戦争責任のある人が含まれていないという問題もある。A級戦犯自体が実にあやふやな定義なので参拝しても問題にはならない」

反対派の主張は、
「A級戦犯はA級戦犯だ。過去日本政府もそれを認めた。認めた以上、戦争犯罪者を祀っている神社に国家の責任者が参拝することは許されない」

まったくかみ合っていないことが分かりますか?

A級戦犯の人たちを本当に戦争責任のあった人たちと見るかそうでないかという出発点の違い。

前提となる考え方が違うのだから、どこまで行っても議論がかみ合うわけが無い。

実はこういう議論はするだけ時間の無駄なんですね。


個人的な見解を言わせてもらうと、靖国には246万人の英霊が祀ってあるわけですよ。

246万人ですよ。これはハンパな人数じゃないですよ。

それがたった17名程度のA級戦犯が居たからってそれがいったいどれほどの価値があるというのか。

A級戦犯の割合は祀られている人の数から考えるとなんとたったの0.00069%

姫路市の人口が約50万人だから、姫路市の人口の5倍のうちの17人。

毎日一生かけて石投げたってあたる比率じゃないですよ。これは。

たった17名のA級戦犯を重要視するか、246万人の英霊を尊重するか。


もっとも、こういうことを言っても中国は決して理解はしないでしょう。

前にも言ったが、中国に理解を求めるっていう考え方がそもそも間違いなんですよ。

理解するはず無いんですから。

方向性としては世界世論を味方につけて黙らせるっていうのが基本戦略だと思うわけです。


結局この問題は、日本人の中だけでなら論争にならなかったということを知る必要があります。

善人だろうが悪人だろうが死ねば等しく神様仏様になるっていう日本人の伝統的宗教観に靖国神社の存在は日本人にとってさほど抵抗感がない。

死体を掘り起こして鞭打つ中国とは根本的にかみ合わない。


結論をいえば、中国がいちゃもんつけてきたから、A級戦犯問題を議論せざるを得なくなったということで、はっきりいえば彼らの主張を聞く必要はない。

その理由をゆっくり話してみましょう


アジアとの協調を考えて靖国参拝は中止すべきだというのが反対派の意見だが、よく考えて欲しい。

本当にそれで協調が保たれると思うのか?

中国は海底油田問題で全く日本に聞く耳を持っていない。

原子力潜水艦の領海侵犯問題だって今現実に起こっていることだ。

天安門事件で中国の民主化運動を戦車で弾圧した国です。

1950年にチベットに武力侵攻したのは他ならぬ中国。

韓国も竹島を不法占拠しているが、それだって遠い過去の話ではなく今起こっていることなのだ。

日本の文化は韓国のコピーだと主張して日本を貶めているのも韓国人です。


少なくとも日本は、戦後アジアの国に武力侵攻したことも他国の領土を不法占拠したこともないし、韓国文化を不当に貶めたこともない。


こう言っちゃなんだが、A級戦犯問題は60年前の問題である。

中国も韓国も、今自分たちがやっていることを棚上げにして日本を非難しているのだ。

そこのところをよく考えれば、靖国問題で中国韓国から批判されたとしても「お前達に言われたくない」ってことなんですよ。

アジアとの協調を考えて靖国参拝をやめるべきだといいますが、アジアの協調を率先して壊しているのは中国韓国であるという事実をまずしっかり認識すべきです。

そう考えていくと、A級戦犯が祀られているから参拝すべきだとかやめるべきだとか言う議論が、実に瑣末な問題であるということが分かるでしょう。

論点はそこじゃないんです。

日本人同士が言い争ってる場合じゃないんですよ。

それこそ中国からしてみれば、靖国参拝を非難する声明をだすだけで、日本人同士が勝手に言い争ってくれるわけです。

対した労力もかけずに日本国内の世論に混乱状態を招き、あわよくば中国寄りのスタンスを取る人々をも獲得することができる。

また、「やっぱり日本は戦後なんの責任も取ってこなかった無責任な国だから、中国の言うことは聞こう」っていう意見を生み出すこともありえる(現にそういう主張をする人は大勢いる)


こういう挑発に乗ってはいけない。

参拝はすればいい。公人だとか私人だとかは関係ない。

国家の責任者が戦没者に対して参拝することは誰に非難されることでもないのだ。

少なくとも、中国韓国からとやかく言われることではない。

毅然とした態度をとった上で、アジア協調を破壊する彼らの行動を批判すべきだし、それを外交的カードにするべきなのです。


ただ、戦後60年もありながら靖国神社問題に振り回されて、国家的追悼施設を作らなかったのは日本のミスです。

これをやっておけば少なくとも批判をかわすカードには出来たはず。

なんというか、日本の政治家ってほんとどんくさい。

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