泣いて読め。「靖国神社と中国」 | 日本のお姉さん

泣いて読め。「靖国神社と中国」



あまりこの手の話題には触れたくないのだが、靖国問題は非常ににぎわっているので俺もなんか書いておこうっと。

靖国問題っていうのは実はものすごく面白いテーマである。

日本の歴史、戦争、文化、外交。

様々な問題が集約されているといっても過言ではない。

昨今の論議を見ていると、これらの問題を整理せずごちゃごちゃに論議しているので結局のところ何がなんだか分からないってことになっている。

そこで俺なりに極力絞り込んで語ってみよう。


=====2 靖国神社と中国問題=====
首相の靖国参拝に強く反対しているのが中国。

これに対し、
「内政干渉だ!」
「心の問題を他国にとやかくいわれる筋合いはない!」
「いつ行っても批判されるんだからかまわない」
と反発しているのが日本。

さてさて、この問題。

どう切り込んでいきましょうか。


まず、中国は共産主義の国だということを考えましょう。

共産主義というのはマルクスの考えた思想ということになっているのだが、その成立の根底にある考え方は実は「無神論」である。

日本人は「宗教はなんですか?」と聞かれたら、「自分は無神論者です」と答える人が多いが、これが世界ではどれほど危険なことかあまり知らない。

おいおい話してみましょう。



日本に限らず、世界中どこの国でも神は存在した。

神が存在したというより神の存在を信じていた人々が大勢いた。

政治、経済、文化は宗教とは切っても切り離せないものだった。

たとえば、「人は生まれながらにして平等」という思想は実はキリスト教が前提になっている。

キリスト教によると、「神は自分に似せて土くれから人間を作った」ということになっている。

つまりどんな偉いやつでもしょせんは土くれから作られたんだ、ということになる。

だからこそ、神の下に人はみな平等であるという考え方が生まれた。


日本ではこの考え方は絶対に生まれない。

有史以来、天皇家を頂点とする階層構造が延々と続いていたからだ。

結局日本は西洋からこういう思想を輸入するまで独自に「平等」という思想には到達していない。

日本人は意識していないが宗教というのは今の我々の世界にも実に浸透しているものなのだ


人類の歴史は宗教の歴史であるのだが、それを否定したのがマルクスだ。

彼の歴史観は「唯物史観」と呼ばれている。

これは「唯神論」、つまり神を前提とした歴史観に対して生まれたのだ。


人間の歴史運動に神は関係ない。

そうではなく、人類に共通する法則があるはずだ。

そう考えて生まれたのが唯物史観であり、共産主義なのだ。

つまり共産主義というのは無神論ということと同じなのである。

ソビエト連邦が成立したとき、共産主義の立場から国内の宗教施設が多く破壊された。

無神論だから当然のことなのだが、これがどれだけ世界の反発を買ったか。


過去、世界の歴史において西欧世界がなぜにあれほど共産世界と戦ったかといえば、すなわち彼らが「無神論」、神を信じていなかったからだ。
(主義主張の違いだけなら徹底排除するというところまでにはならない)


知っての通り共産主義は崩壊した。

そのことは誰でも知っているのだが、驚くべきことに今でもその共産主義を貫く国がある。

言うまでも無く中国だ。
(といっても本来の共産主義からはだいぶ違うものになっているが)

世界の常識から言えば、神を信じない共産主義の国の方こそ世界は信用しないのだ。


靖国神社に参拝することにもっと抗議していいはずの国がある。

アメリカだ。

彼らは日本と戦った。

当然死者も出ている。

にもかかわらず、戦争責任があるとされるA級戦犯を祀っている靖国神社に参拝している日本をあまり批判しない。

なぜか?

すくなくとも、日本人は「どんなに悪いやつでも死んだら神様になる」と思っている。

つまり日本人は言葉では「私は無神論者です」といっていても、ちゃんと神というものを信じている国民だということだ。

信じる神は違うが、同じように神を信じ神を祭る国民を批判することは、自分たちを否定することと同じことになる。

少なくとも神を信じるアメリカには、靖国参拝を非難できない。

我々は、「世界から信用されない無神論者の国から批判されている」ということを少し知った方がいい。


中国とケンカするというより、世界の世論を味方に付けた方がいい。

「我々は神を信じている。神を信じない国から批判される筋合いはない」と世界に向けて主張する方がいい。

無神論者の中国に何言ったって聞くはずがない。

「誠意を持って話し合えばきっとわかってもらえる」

とわが国の首相はおっしゃったそうだが、悪いけどそれはありえないことだとお分かりいただけただろうか?

世界世論を味方につければ中国は黙る。

中国が黙れば韓国もだまる。

これを外交というのだろう

そういうものを日本の政治家には見せて欲しいものである。


おっと、忘れないように書いておこう。

日本以外の国で「私は無神論者です」というのは「私は共産主義者です」ということと同じことだということを知っておきましょう。

信じようと信じまいと「仏教徒」と応えておくことをおすすめします。

でないと危険ですから。

お盆になったら先祖の墓参りに行く人は少なくとも「仏教徒」です。
(ほんというとお盆と仏教は関係ないんですけどね。っていうより相反する考え方なんですけど、それはまた別の機会に)http://blog.goo.ne.jp/mkj2/