ベトナムは日本企業を信頼してくれているんだなと感じる。 | 日本のお姉さん

ベトナムは日本企業を信頼してくれているんだなと感じる。

清水建設と三井住友建設の共同企業体(JV)が施工した北部クアンニン省ハロン市のバイチャイ橋が、来月中旬に予定より2カ月前倒しで完工する。供用開始は、ベトナム業者が施行している連絡道路が完工する11月となる見込みだ。

 同橋は2003年8月に着工された。クアラック海峡(バイチャイ湾)をまたぐ全長903メートルで、両側4車線の全幅員は25.3メートル。工事契約額は73億5,000万円で、01年に特別円借款事業として68億400万円の供与が決まっていた。
 
 メインスパン長(主塔間の長さ)の435メートルは、一面吊りコンクリート斜張橋としては世界一の長さ。世界遺産のハロン湾周辺の景観を損なわないよう海峡内に橋脚を設けないスマートな設計となっている。設計は日本構造橋梁研究所が担当した。また、船舶航行の安全確保やハロン湾の海水汚染防止にも注意が払われている。ベトナム国内では初となる本格的なニューマチックケーソン工法を基礎工事に採用し、一面吊り斜張を含む技術移転を清水建設が中心に行った。
 
 クアラック海峡は、ハノイ市ノイバイからバクニン省クエボ工業団地、ハロン市を経て中国国境モンカイに至る国道18号線で、中間地点に当たる要衝だ。カイラン港に入港する大型船と海峡を横断する連絡フェリーが頻繁に行き交い、事故発生が懸念されていた。
 
 ハロン市はクアラック海峡をはさんで、海岸保養地でハロン湾遊覧の拠点であるバイチャイと、炭鉱の町ホンガイが分断されていた。橋の開通で町の一体化が期待でき、今後は炭坑を観光ルートとして整備する動きもみられそうだ。
 
 長大橋りょう建設では、清水建設は昨年5月にビン橋(北部ハイフォン市)を完工させている。三井住友建設は、今年12月完工予定のタイ・ラオス間の第2メコン国際橋を手掛けている。
 
 <ベトナム>

(NNA) - 8月29日

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