結局は日本の製品をリビアに輸出したことになったミツトヨ
大手精密測定機器メーカー「ミツトヨ」の不正輸出事件で、同社が三次元測定機を輸出したマレーシアの「スコミ・プレシジョン・エンジニアリング」(SCOPE)に対し、技術指導も無許可で実施していたことが警視庁公安部の調べで分かった。外為法では「役務(技術など)の提供」も許可が必要で、同法違反の疑いがある。指導の様子を撮影したビデオもリビア側に流れたとみられ、公安部は「核の闇市場」へ技術も流出したとみて捜査している。
調べでは、同社は01年10、11両月、シンガポールの子会社からマレーシアの孫会社を経由して測定機2台をS社に輸出。技術指導は最初の1台の据え付け工事の際、孫会社の現地社員が実施した。指導の様子を、S社側はビデオ撮影していたという。
据え付けられた測定機は解体され、アラブ首長国連邦・ドバイの会社経由でリビアへ運ばれ、国際原子力機関(IAEA)の査察で見つかった。IAEAやマレーシア当局の捜査に対し、リビア側は、このビデオが同国内に持ち込まれ、S社から使い方を教わったことを認めているという。
公安部の任意の聴取に対して、ミツトヨの複数の本社社員は「販売先は子会社や孫会社に任せ切りで、転売先について関心を払わなかった」と同社のずさんな管理体制を供述。「闇市場」への技術流出の危険性についても無警戒だったことを認めている。
核開発技術については、闇市場の中心人物、カーン博士がパキスタン当局に対し、リビア、イラン、北朝鮮への供与を認めている。公安部は「核関連技術は国際的に管理が厳しい。入手困難な測定機の操作情報は貴重だったはず」とみており、流出の経緯についても関心を寄せている。【石原聖】
調べでは、同社は01年10、11両月、シンガポールの子会社からマレーシアの孫会社を経由して測定機2台をS社に輸出。技術指導は最初の1台の据え付け工事の際、孫会社の現地社員が実施した。指導の様子を、S社側はビデオ撮影していたという。
据え付けられた測定機は解体され、アラブ首長国連邦・ドバイの会社経由でリビアへ運ばれ、国際原子力機関(IAEA)の査察で見つかった。IAEAやマレーシア当局の捜査に対し、リビア側は、このビデオが同国内に持ち込まれ、S社から使い方を教わったことを認めているという。
公安部の任意の聴取に対して、ミツトヨの複数の本社社員は「販売先は子会社や孫会社に任せ切りで、転売先について関心を払わなかった」と同社のずさんな管理体制を供述。「闇市場」への技術流出の危険性についても無警戒だったことを認めている。
核開発技術については、闇市場の中心人物、カーン博士がパキスタン当局に対し、リビア、イラン、北朝鮮への供与を認めている。公安部は「核関連技術は国際的に管理が厳しい。入手困難な測定機の操作情報は貴重だったはず」とみており、流出の経緯についても関心を寄せている。【石原聖】
(毎日新聞) - 8月28日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000003-mai-soci
核を作る際に必要な機械を作っている会社には特別に政府が監視
を付け、経営不振にならないよう援助を与えるとか何か対策を考え
ないと、金ほしさに国を売るような事もしかねない。
ドバイの会社S社が将来どこに売るか、知っていながら技術指導を
したのか、公安はちゃんと調べて欲しい。
外国の法人にそういう仕事をさせておれば、たとえ不正が見つかっても
日本の本社には何の害も及ぼさない。罰則がなければ、売った先が
どこに売るかなど気にしないのだろう。会社が気にしないなら日本政府
が気にしてやらねばならないだろう。