東京裁判で真珠湾攻撃についてアメリカが日本を突っ込まなかった理由
宣戦布告は敵対行為開始の必要条件ではないという
のは国際法学者のあいだで一致した意見なのだそうだ。
ただし、日本は真珠湾攻撃をちゃんと予告する予定だった。
日本政府がアメリカの日本大使館の人間に「ちかじか政府より、
重要事項の報告をするので、気を付けているように。」という予告を
していたのに、日本大使館の人間は、平和ボケしていたのか、
誰も徹夜で残る人もおらず、全員家に帰ってくつろいでいた。
朝に出てきたら宣戦布告が届いていたので、必死で翻訳したが、
真珠湾攻撃にまにあわなかったのだ。(3時間ほど遅れた。)
ただし、アメリカはとっくの昔に暗号を解読していた。
でも、なぜかアメリカの偉い人はそれをハワイに知らせなかった。
わざわざ直ぐに届きにくいような方法でハワイに連絡したのだった。
(その人は後で罰っせられた。)
アメリカは、日本の戦線布告前から日本と戦争をするつもりでいた。
昭和16年(1941年)9月中ごろには、アメリカの参謀本部は
「シナへ爆撃機、戦闘機を送り込み、そこから日本を攻撃する。」という
シナリオを出しているし、それにフランクリン・ルーズベルトはサインを
している。それは、アメリカとイギリスの都合で取りやめになったが
アメリカは元々日本と戦争をする気でおり、東条英機がハルノートを
受け取る前に、一生懸命アメリカと交渉する甲案乙案を考えていた頃も、
アメリカとイギリスはアジアのフランスとオランダの植民地に飛び、
アメリカとイギリスが日本と戦うつもりであることを公に語っているし、
実際にアメリカは議会に日本と戦うための費用を出させている。
オランダはインドネシアの石油を売らないと言い、インドは綿を売らない
と言い、フィリピンは米を売らないと言い、日本に対する締め付けは
急に厳しくなった。アメリカが日本と戦う気でいることは、明らかであった。
東条英機は、アメリカとの戦争は避けられないと当事得られた情報に
よって分かっていた。実際にアメリカの軍備は増強され、海には機雷が
配備された。
アメリカは、日本と戦う気でいたことは事実だった。だから東京裁判では
日本の真珠湾攻撃については何も言わなかった。アメリカのトップは、
日本がハワイを襲う事を早くから知っていたからだ。
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清国では、義和団という武術を習えば鉄砲も恐くないと信じる
支那人たちが1899年に三東省で決起したが、1900年になると
彼らはキリスト教徒を殺し、鉄道、電線を破壊しまわった。
ついには北京で公使館がある地区を取り囲み、日本大使館の杉山氏と
ドイツ公使のケテラー氏を惨殺した。杉山氏の遺体は切断され心臓が
えぐり取られていた。公使館の8カ国の外国人が皆殺しにされそうに
なった。その時、公使館にいた軍人は、イギリス人82人、アメリカ人56人、
ドイツ人58人、フランス人74人、オーストリア人35人、イタリア人41人、
日本人25人だった。
義和団に取り囲まれていたので、各国が助け合って戦うしかない。
イギリスの軍人マクドナルド公使が一番年上であったので最高司令官に
なったが、たった25人しかいない日本人が、一番勇敢に戦った。
他の国の兵隊は義和団を恐がり、なかなか戦わなかった。誰が
見ても日本の軍人、とくに柴五郎中佐の働きはすばらしかった。
ロシアは、北京の公使館が篭城をしているのに、実は公使が全滅した
方が、後で支那を支配できると考えて積極的に助けようとしなかった。
しかし、北京の近くに駐屯していた日本の部隊は、天津の砲台を
攻め取りった。白石大尉がタンクー砲台の占領に成功して、天津に
入るが、門が二重にあるので中に入れない。ここでも日本軍が先に
門をよじのぼって城内に入り、中から鍵を開けて天津を占領した。
それから日本軍と連合軍は、北京に向かって、篭城している外国人たち
を助けた。その時に各国の軍には死者が出たが、ロシア軍とドイツ軍は
死者はゼロだった。その後、各国は北京を分割して管理したが、
ロシア軍は死者が一人もでなかったのに、真っ先に清国に一番高い
賠償金を求めた。彼らは支那人から持ち物を強奪し、女を強姦した。
日本の管理地域では、誰も金を奪われたり女が強姦されるような事件
が起こらなかったので支那人は日本の管轄の地域に逃げ込んできた
そうだ。その後、連合軍は引き上げたが、ロシアはちゃっかり満州に
居座って、実質的に支配した。その時からイギリスは日本を信用しはじ
め、日露戦争でも日本の味方になったのだった。
イギリスが日本を認めたのでフランスも日本のジャマをしなかった。
日本は、日露戦争でも交渉に交渉を重ね、ロシアの返事を3週間待った
がロシアは答えない。そこでロシアと国交断絶をし、三日後にロシアの
艦隊を攻撃した。次の日に宣戦の宣言をした。
国交断絶と戦争はセットになっており、当事は宣戦布告は敵対行為
開始の必要条件ではなく、国交断絶が戦争の開始の表明と同じことで
あったそうだ。ロシアも日本が卑怯な国だと世界に宣伝したが、満州に
居座って、さらに朝鮮半島に南下してきたのはロシアだ。
アメリカも、日本が宣戦布告を怠ったから卑怯だと自国民向けに語った
が、本当は日本をいじめて戦争のきっかけを待っていたというのは、
マッカーサーも分かっていたので、東京裁判ではそこは突っ込まな
かったというわけだ。