ニートの一部は発達障害
仕事も通学もせず、職業訓練も受けていない15~34歳の若者を指す「ニート」について、厚生労働省は就労支援の内容を見直す方針を決めた。
ニートの一部に、「発達障害」の疑いのある人が含まれていることが、同省の調査で判明したため。実態をさらに把握したうえで、支援機関に心理などの専門職を配置するなど、きめ細かい支援のあり方を検討する。
調査は今年6月、首都圏などにあるニートの就職・自立支援施設4か所を選び、施設を利用したことのあるニートの若者155人について、行動の特徴や成育歴、指導記録などを心理の専門職らが調べた。
この結果、医師から発達障害との診断を受けている2人を含む計36人、23・2%に、発達障害またはその疑いがあることがわかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000101-yom-soci
発達障害とは、、、、
すべての子どもたちはいろいろな可能性と個性をともに持って生まれ
てきます。発達障害というのは、そうした生まれながらの可能性や個性
のあり方の1つだと私たちは考えています。
それらは、基本的に脳の機能的な問題が原因で生じているものです。
障害という言葉は、成長の中で「困ること」が生じる場合につけ加える
言葉です。従って、その人の置かれた場所で「困ること」が全く生じないと
したら、リスクとしては何らかの障害になりうる問題があったとしても、
障害ととらえる必要はありません。
人々が発達障害の人たちのことを正しく理解し、その人が「困ること」を
しっかり把握できることで、よりよく発達障害の人が生きていけることに
なります。そうやって、他者のことを考えられる世の中は、すべての人に
とってもよりよい世の中になるだろうと信じます。
発達障害の代表的なものとして、
知的障害 、
高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群・高機能自閉症) 、
学習障害 などがあります。
発達障害といっても状態像は多様です。
また、同じ診断名でも、子どもの個性や、発達の状況や年齢、置かれた
環境などによって目に見える症状は異なります。
さらに、発達障害があっても、その人ごとの人がらがあります。障
害があるということでひとくくりにするのは間違いでしょう。
一人一人のことをしっかり理解しようとすることが大切です。
特に、自閉症を中核とする自閉症スペクトラムとも呼ばれる広汎性
発達障害等の場合、その半数ほどは知的障害をもちません。
そうした高機能では今まで一般的にとらえられていた障害というイメージ
とは一見異なるように見えます。
しかし、幼少時からの一貫した指導がないと二次的な問題が大きくなり、
知的な能力は高くとも社会適応は難しくなることがあります。
発達障害の人たちの場合、問題となるリスクを減らしていく意味でも、
彼らのよりよい人生を確かなものにする意味でも、早期からの専門的な
療育や発達支援が必要です。
http://www.as-japan.jp/j/about/syougai.html
発達障害があっても、子供の内から発見して大人や教育者が適切な
補助をしてあげれば問題なく成長する場合があるようです。
ADHDでも、ちゃんと社会ですばらしい仕事をしている人もいるし、
障害と言ってもそれも個性だと認識してもらえる寛大な社会なら
少々の問題があっても誰も気にしないのだと思う。
友達のペルー人の弟は、おとなしくていつもニコニコしている人だった。
ペルーのような大勢が和気あいあいと暮らす家や職場では全然、彼の
性格は問題にならなかったそうだ。
ところが日本に来てから、彼には発達障害があるということが分かった。
彼が勤める会社のある人は彼の障害のことで彼に辛くあたり、彼はその
ストレスで病気になってしまった。
日本人の中には、多数の人と違う部分があるとそれを個性と受け止めず、
ことさらに冷たくあたる人がいるのではないか。
日本の社会がもっと大らかに、障害も個性と受け止めるように心がける
なら、もっとニートと呼ばれる人の中にも、社会に出やすくなる人が増える
のかもしれない。友達のペルー人の弟は、2、3ヶ月療養して良くなった
ので、また社会復帰することができた。