大東亜戦争の真実ー東条英機宣誓供述書を読んで悲しくなった。
東条英機のお孫さんの東条由布子さん編集の東条英機の書いた
東京裁判の時の供述書を読んでいるのだが、読んでいて悲しくなった。
全体にざっと読んでから、一部分をまたじっくり読み返しているのだが、
読めば読むほど、日本がかわいそうになってくるのだ。
学校では、1930年にアメリカが景気が悪くなったので輸入品に
高関税をかけたことをきかっけに世界は貿易をしないでブロック化し、
持っている国と持たざる国に分かれてしまったのだと習った。
アメリカやイギリス、フランス、オランダ、ソ連は植民地を持っていた。
だから貿易をしなくても、いくらでも物資は手に入ったので困る事は
なかった。ドイツ、イタリア、日本は持たざる国だった。世界の貿易量は
半分に減ってしまった。
そんな日本は満州だけが頼りだったのだが、シナ事変が起こった。
支那人が満州人の土地も中国だと言って、満州で中国兵が日本人を
殺傷するのである。満州ばかりか、他の都市に住む日本人を虐殺する
のである。いくら蒋介石にかけあって、休戦協定を結んでも支那は
ことごとく約束を破って事件を起こしてくる。
アメリカとイギリスが仏領インドシナからどんどん武器を重慶の蒋介石に
運ぶので、日本はフランスに頼んで日本軍を駐屯させてもらう。
インドネシアからの石油が滞るのも心配だった。
するとアメリカは日本に売る石油を止めた。オランダもインドネシアの
石油を売らないと言ってきた。
マニラで日本はアメリカとイギリスと話合い、支那事変の終結を望んで
いるのであって世界征服の意志は無いと伝えるが、ハルノートの内容と
同じような事を言われる。アメリカとイギリスがその後したことは、
東条英機の供述書に書いてあるが、まさに日本に対する戦争の準備で
そこには一般人が知らない情報が書かれてある。
アメリカは、もう日本と戦争する気でいるのは明らかだった。
アメリカとイギリスはあちこちの植民地に飛び回り、日本と戦争をすると
宣言しているし、実際に軍事費を増やしたり軍艦や機雷を配備したりして
戦争の準備をしている。
そのページを読むと、アメリカとイギリスが日本と戦う気でいるのが
良くわかった。そこを読むと悲しくなるのだ。
アメリカとイギリスがその時、何をしたか。たくさん本から抜粋して書くと
本が売れなくなるので書けないが、ひどいのだ。
日本はどうみてもイジメられている。米英は、日本と戦う準備に入って
いる。それなのに日本との交渉を長引かせている。
アメリカとイギリスは、日本に宣戦布告しないで、物資の供給を止め
て戦力を弱めさせ、交渉には応じるそぶりを見せて長引かせている。
在日のイギリス人が本国にあてて「アメリカはいたずらに交渉時期を
伸ばして、日本を物資不足のままにさせ、そのまま日本が敗れるのを
待っている。日本は早く交渉して解決を図ろうとしているので、戦争を
避けるには、今が一番いい時期である。」と報告をしている。
日本はアメリカやイギリスやオランダに鉄や石油の輸出を止められて
おり、備蓄でしのいでいた。
日本は、アメリカに2種類の提案をして和解を求めたが、アメリカは
ハルノートを突きつけた。内容は前回と変わりが無かった。
日本軍ばかりか警察まで前面撤退させろという内容は特に受け入れ
がたかった。2006年で言うなら、アメリカに「今すぐ、イラクから軍を
全面撤退しろ。」というのと同じだ。日本人が数多く住む中国や満州で
軍と警察を引き上げたら、日本人は支那人の餌食になるのは目に見え
ている。混乱が起こるのは間違い無い。2006年で言えば、イラクから
アメリカが軍を引いたら、イラクに恐ろしい混乱が起こるだろう。
それなのにアメリカにいっせいに軍と警察を引けと命令する。
そんな感じだ。GHQが、北条英機の供述書を発禁処分にしたのは、
そこに真実があるからだ。
アメリカとイギリスは宣戦布告をせずに日本を倒す戦争を開始して
いたのだ。多くの日本人に東条英機が死ぬ間際に残したこの歴史の
真実を読んでもらいたいと思った。
天皇に責任なし 責任は我に在り
「大東亜戦争の真実東条英機宣誓供述書」
東条由布子編 1400円:ワック