秘密のレシピってそんなにすごいの?
中国車メーカー・大迪汽車(DADI)の自動車を組立生産・販売するLMスター・オートワールド(LMG)は、ガソリン・軽油と水を燃料とする「ハイドロキシン(Hydroxene)」エンジンを搭載したスポーツ多目的車(SUV)などを発売する。マレーシア人研究者が開発した新技術を採用し、化石燃料の使用量を最大で半分まで減らすという。このほか同社は新工場建設など、さまざまな計画を発表。2007年末までに同エンジン搭載車を18,000台販売し、売上高30億リンギの達成を目指すとしている。
同社は15日、SUVの「LMGツアラー」とピックアップトラックの「LMGトレッカー」を発表した。価格はそれぞれ5万8,888リンギと8万4,888リンギ。排気量は2400cc。10日以内に販売予約の受付を開始し、2カ月以内に納車する。
部品の国内調達率は52%。オリエンタル・アセンブラーズのジョホールバル工場で生産し、うち20%を国内で販売する計画。残りの80%は東南アジア各国や中東に輸出する。来月には800台をブルネイやインドネシアなどに出荷するという。
発表式典に出席したアブドラ首相は「このような技術は、刷新と創造性による経済発展を志向する政府のビジョンに沿ったものだ。ほかの自動車メーカーも新たなアイデアや技術を自社のモデルに投入すべき」と述べた。
16日付スターによると、ハイドロキシンを開発したハリム・モハド氏は「ナノテクノロジーを駆使した圧縮機を使って水を水素と酸素に分解し、ガソリンまたは軽油と混ぜ合わせてから燃焼室に注入する」と説明。4年前に取得した特許には2,600万米ドルで購入したいとの申し入れがあったが、外国人に売却するつもりはないと主張している。さらに同氏は「この技術をコピーすることは困難。世界で12人しか知らない『秘密のレシピ』だ」と述べた。
同氏によれば、新技術には過去4年間で1,200万リンギを投じた。これまで200台のプロトン車で実験を行い、その中にはアブドラ首相が使用する車両も含まれていたという。
■来年末までに7車種投入
今回発表された2車種に加え、今年から来年にかけて同社は7車種を投入する方針だ。排気量1100ccの小型車と排気量1800ccの多目的車(MPV)で価格はいずれも10万リンギを下回るとしている。
■ジョ州に新工場
LMGはまた、3億7,800万リンギを投じて3年以内にジョホール州内に新工場を開設する計画を明らかにした。候補地は同州クライとコタ・ティンギで、敷地面積はともに約91万平方メートル。現在は州政府からの承認を待っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060817-00000007-nna-int
地球温暖化防止のためには、その秘密のレシピは世界に公開する方が
いいと思う。マレーシア人にも、とっても賢い人がいるのね。