里山の景色 | 日本のお姉さん

里山の景色

教会のキャンプに、一日だけ日帰りで参加した。


本当はみんなは、日曜日の午後、礼拝が終わってから出発して


2泊3日のキャンプに行ったのだが、わたしには猫がいるし、


この時期は誰も猫のご飯をあげに家に来てくれる友達がいないので


参加できない。でも、日帰りで参加するという家族がいたので、


一緒に車に乗せてもらって一日だけ参加することにした。


その家族は、子供が3人いて一番下の5歳の男の子が、家以外の


場所に泊まるのは無理だろうということで、一番下の子だけ


日帰りで参加して後の二人の子供ははキャンプ場に泊まるということに


なっていた。でも結局は5歳の子も、日曜日の晩、おじいちゃんや


おばあちゃんたちと一緒に泊まることになったらしい。


月曜日の朝は夫婦二人で迎えに来てくれた。


5歳の子が急に泊まることになったが、大人二人はキャンプの用意など


何もしていなかったので、どうせ帰らないといけなかったそうだ。


キャンプには泊まらないので参加費はゼロ。お昼のバーベキュー代


だけですんだ。山の中の小川の周りにバーベキュー用のかまどが


石で作られていて、そこで好きなようにキャンプをするという場所だった。


山の中に宿泊施設があり、お年寄りでも参加できるキャンプだった。


空気がいい場所だった。周りは絵に描いたような里山で、山があり


農家があり、田んぼがあり、大きな川が流れているのんびりしたところ


だった。バーベキューは教会の男の人たちが焼いてくれていた。


肉やウインナーの他に、野菜や焼きそばやとうもろこし、ちいさな芋を


アルミホイルでくるんだもの等が出た。焼き鳥まで出てきた。


教会が招待した他の教会の副牧師さん一家、他7人も後から来て


バーベキューを一緒に食べたが、彼らは昼ごはんを食べてから


来たらしく、川遊びに夢中だった。


わたしの教会の人たちは、みんな2時間ほどかけて焼かれたものを


順番に食べていった。焼く係りの男の人たちも順番に食べていって


みんなお腹が一杯になった。


子供たちは川遊びがすごく楽しかったようで、みんな水着ではしゃい


でいた。おばあさんたちも参加していたが、木陰で座ってじっとしている


ので、バーベキューで焼けたものを運んであげた。


とうもろこしを持っていったら、焼けてないといって返品されたので、また

焼きに行った。北海道生まれなので、とうもろこしにはうるさいそうだ。


木陰には、誰かがキャンプ用のベビーベットを組んでいて、その中に


赤ん坊が寝ている。小学生2年ぐらいの子供が水着の上から服を着て


いたのだが、服のまま水に入ってしまって、帰りに着ていく服が無いと


言っているので、イスに服を広げて干してあげた。


おばあさんがトイレはどこかと聞くので、ちょっと遠いので連れて行って


あげた。途中に小川に板を渡してある場所があるので、一人で行かせる


のは危ないと思ったからだ。案の定、山道で転びそうになっていたので


付いていってあげてよかった。川遊びをしている高校生がボーイフレンド


と一緒にどんどん川下に行くので、心配になって後を追っていくと、


川の側に地元のおばあさんが立っていて、二人が川の中を歩いていく


のを見ている。


「あの~。進入禁止ってかいてあるんですけど、あの子ら、どんどん


川下にいくんですけど、危ないですよね。」と聞いてみると、


「あっちは汚いで。ここら辺の川はきれいやけどな。」と言う。


どんどん川下に行く二人に向かって「お~い!そっちは水が


汚いって~。適当に帰っておいで~。」と大声を出すと、二人は振り向い


て川から上がってきた。川遊びをしていてケガをされては困る。


誰もいないところで、急に危ない関係になられても困る。


二人とも教会には来たことがない子供たちだ。一人は親がクリスチャン


なのでキャンプに参加したらしい。地元のおばあちゃんは、川の側で


すごくいい風を堪能しているところだった。


わたしも思わず、そこにたたずんで、風を楽しんだ。


「ここ、すごくいい風が来ますね~。気持ちいいですね。」と、おばあ


ちゃんに言うと、「ここ、夏はいいんよ。冬は寒いけどな。」と言って


いい顔で笑った。ここは自然が一杯だ。都会から1時間半の場所だ。


こんな里山は外国人に見せると喜ぶはずだ。かぶとむしもいるし


虻(あぶ)もいる。鬼やんま(大きなトンボ)もいた。教会の虫が好きな


30代の男の人は、どこから見つけてくるのか次々と虫を捕まえてくる。


残念ながらその人の子供は女の子がひとり。虫を取ってきても


あんまり喜んでいない。他の家の男の子たちがキャーキャー言って


喜んでいる。日の光の向きが変わって、さっき木陰にいたはずの


ベビーベットの赤ん坊に太陽の直射日光が当たっているので、ちょっと


位置をずらしたら子供が起きた。お母さんがどこからともなく表れ、


子供を抱いて授乳に行った。


大人はみんな食べ終わっておしゃべりしていた。


野菜や焼きそばが一杯余っていた。


デザートのすいかも2玉切ったがなかなか減らなかった。


おばあちゃんたちは3切れずつ食べたが、わたしを食事を運ぶ人と


決めたらしく。「あんた。すいかもっと持ってきて。」と人使いが荒い。


3時ぐらいになってみんなバーベキューセットをかたずけだした。


各自持ってきた道具を自分でかたずけているらしい。


教会にはバーベキューセットは無いので、みんな自分のものを誰に


言われるでもなくかたずけている。ある人は机やイスを折りたたんで


いるし、ある人は余った食べ物を集めている。ごみをまとめている人も


いる。わたしをキャンプ場に連れてきてくれた夫婦とわたしが日帰り


なので、あまったご飯や野菜や焼きそばを持って帰ることになった。


料理をしないからいらないと言ったのにたくさんかぼちゃの薄切りや


たまねぎの輪切りやらジャガイモの切ったのやらを渡された。


おにぎりやサラダ、焼きそばやウインナーや焼いた野菜を無理やり


持たされた。山の中の宿舎に戻ってお風呂に入り、バーベキュー代を


払って、車で家に送ってもらったら5時すぎだった。7時ごろ、焼いた野菜


とウインナーとサラダを食べた。結構おいしかった。


焼きそばと野菜の切ったものは冷蔵庫に入れなくちゃと思いながら


いつのまにか寝てしまった。前の晩は、寝る前にビタミンCとカテキン


入りのジュースを飲んだら目がさえて朝まで眠れなかったから、


仕方が無い。眠たかったのだ。起きたらテレビもつけっぱなしだった。


「小泉首相が靖国神社に参拝しました。8月15日に参拝したのは


20何年ぶりです!」と、アナウンサーが興奮したような声で


報道していた。20何年ぶり?そんなに長い間、日本の首相は中国の


言いなりなのか。中曽根元首相のせいだ!


一度中国の言うことをきいたら、そういうことになるのだ。


起きたら8時半だった。


朝ごはんに焼きそばを食べようとしたら腐っていた。おにぎりは大丈夫


だったので食べることができた。エアコンのフタを開けて中のフィルター


を引っ張り出し、エアコンの下にビニール袋をガムテープで止めて、


エアコン掃除用のスプレーをかけた。洗濯してお風呂に入って


ブログを書いて友達の家に電話したら、今日はショッピングモールに


買い物に行きたいというので、洗濯物を急いで干してから車で出かけた。


切った生野菜も友達の家に持っていったが、すでに腐っていたので


気まずかった。チェックしてから持って行けばよかった。


庭の肥料にしたらいいと友達のお母さんに言われた。減農薬の


野菜だからきっといい肥料になるだろう。


自然の中に半日いたが、それだけでも何かが違う。


リフレッシュしている感じがする。寝不足だったが、それでも気分が


良かった。たまに田舎にいくのはいいものだと思った。


ショッピングモールでも、楽しかった。世界中のミネラルウォーターが


並べてある棚があって、飲んでみたくなるような可愛い瓶のフランスの水


などがあっておもしろかった。日本の国は不況のはずだが、こんなに


物が豊かに揃っている。確かに、食べ物屋さんや飲み屋さんは、つぶれ


ているが、それは飲酒運転ができなくなったからと、路上駐車がしにくく


なったからだろう。見た感じ、人々はショッピングモールでぶらぶらして


楽しそう。買い物をしているのか、ぶらぶらエアコンのある場所で涼んで


いるだけなのか謎だが、とにかくたくさんの人が集まっていた。


ショッピングモールの横の海では、ビーチパラソルを立てて人々が


海で泳いだり、のんびり座っている。


この国は、豊かなのかな。お金が無くても楽しめる人が本当に豊かなの


だとスペインの友達が言っていた。帰りの車の中で、「今度の車はエア


コンがよく効くわ。」と喜んでいると、そんなに新車をいつまでも喜んでいる


人はめずらしいと友達に笑われた。多分、2年たっても「今度の車は、、。」


と言って喜んでいそう!と言われた。安くてかわいいTシャツも買えたし、


いろんな誕生日カードも買えた。LUSHで、コンディショナーを買ったつもり


が、友達の家で良く見てみたらシャンプーだったのがショック。


コンディショナーが欲しいと言ったのに店員さんは、これを勧めたのだ。


その店員は、コンディショナーの成分のPGとは何かと質問しても


クビをひねって話を変えたのだ。信頼できる相手では無かったのだから


注意して良く見て買うべきだった。「ラナ」はシャンプーだ。「菜」を買うべき


だったのだ。友達は、泡が立たない洗顔石鹸「マリンに恋して」と、固形


石鹸「みつばちマーチ」を買っていた。