ヒズボラにイラン兵が?
【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍は7日夜から8日にかけて、レバノン南部の国境付近でヒズボラ兵と激しく交戦し、イスラエル軍兵士3人が死亡した。
国軍の発表によると、イスラエル側の死者は兵士が65人、ロケット弾などで死亡した住民が38人となり、100人を超えた。ロイター通信によると、レバノン側の死者数は8日現在、少なくとも961人に上る。
オルメルト首相は8日、治安担当閣僚による閣議を9日に招集すると発表した。この閣議では、国境から約30キロ・メートルのリタニ川以北への進軍を協議する見込み。
レバノンからの報道によると、国軍は8日、リタニ川以北のコサイバやヨムルに砲撃を加えた上、付近の住民に退避勧告を出しており、攻撃拡大に備えた動きと見られる。8日の地上戦は、ナクラやビントジュベイルなど国境から約6キロ・メートルの地域に集中した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060808-00000115-yom-int
【エルサレム=本間圭一】イスラエルの民間テレビ「チャンネル10」は
9日、外交筋の話として、レバノン南部でイスラエル軍との戦闘で死亡した
ヒズボラのメンバーの中に、イランの「革命防衛隊」隊員が含まれていた、
と伝えた。
事実とすれば、武器供与などでヒズボラを支援するイランが、今回の
対イスラエル戦に直接関与している可能性が強まりそうだ。
チャンネル10によると、死亡したメンバーが所持していた書類から、
イラン人であることが特定されたという。しかし、イラン人の人数や、
遺体が発見された場所などは不明。
ただ、ヒズボラはこの報道を否定している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060810-00000103-yom-int
イランはイスラムのシーア派が占める国だ。
アフガニスタンもシリアもシーア派が多数を占める国。フセインが捕らえ
られた今、イラクでもシーア派の勢力が勢いを増している。
イスラエルはシーア派のイスラム教徒の国に囲まれている。
イランは、レバノンとシリアから武器をヒズビラに援助し、イスラエルとの
代理戦争を行わせている。
イランはイスラム原理主義勢力によるイラン革命から3年後の1982年、
レバノンに数千人の「革命防衛隊」を派遣してヒズボラを創設した。
ヒズボラの作戦本部はシリアのイラン大使館内。
前線拠点はベイルートのイラン大使館内。
イランの「革命防衛隊」隊員が含まれていたとしても何の不思議も無い。
ヒズボラはすでに2500発以上のロケット弾をイスラエルに撃っている
という。ブッシュ大統領は、イラクを民主的な国にして、イスラエルに
敵対的ではないイスラム国家を作りたかったのか?
民主的で平和なイスラム国をイラクに用意すれば、貧しいアラブ人が
イラクに流れ込み、テロが起きにくい世の中になると考えたのか?
アメリカは、アフガニスタンで十分に忙しいのに、イラクを叩いた。
そのイラクはシーア派とスンニ派の争いが絶えず、ほぼ内戦状態だ。
そんなに忙しいアメリカが、今、ヒズボラの影に隠れたイランと戦う余裕が
あるのか?アメリカはイスラエルを使って、イランと代理戦争をするつもり
で、その理由を探しているのだと言う人がいる。
アメリカは戦争を始めるときはいつも、イヤイヤ始めるフリをすると
その人は言う。しかし、イスラエル人が兵士をヒズボラに拉致される前に、
ヒズボラは1500発のロケット弾をイスラエルに撃ちこんでいる。
イスラエルの世論は、出て行ってヒズボラの地下の拠点を叩く事だ。
民家の隙間から地上に出てきて、イスラエルの都市に向かって
ロケット弾を撃ってくるヒズボラに、イスラエル人は我慢ができないのだ。
イスラエルの首相も国民の希望をかなえず、ヒズボラのロケット弾に
このままやられるに任せていては、自分の地位が危ない。自衛とは、
どこからが自衛なのかは、各国の主観に任せられているそうだ。
今回もアメリカはイスラエルに同情的だが、イランやシリアがヒズボラに
隠れてイスラエルを攻める戦争に、アメリカは本気で巻き込まれたくない
と思っているはず。日本は、アメリカが弱くなると困る国だ。ここで
何か世界平和に貢献できたらいいのだろうが、ヒズボラはかなり強気な
態度を見せている。それでも「戦闘行為の終結を望んでいる。」と口にして
いるので、日本がヒズボラとイスラエルの間を飛び回って休戦にこぎつける
チャンスはあると思う。ここでもし中国がイランに働いて戦闘が終結したら
中国の印象が良くなり、世界中の尊敬を受けるので日本としては
まずいと思う。中国が何もしない今こそ、日本が頑張りを見せるたい
ところだが、そんな根性は日本政府には無いかも。
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[エルサレム 9日 ロイター] イスラエルは、レバノンでの地上戦を拡大することを決定した。一方イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの指導者は、レバノン南部をイスラエル兵の墓場にすると警告したほか、イスラエルのハイファへのロケット攻撃を強化する構えを示した。
主要国が戦闘停止に向けた国連決議の取りまとめに手間取るなか、この日の戦闘では、イスラエル兵が少なくとも11人死亡したとされる。
ヒズボラ指導者のナスララ師は、テレビ放映された演説で、イスラエルに対して「われわれの土地にとどまることはできない。もしやってくるならば、われわれは追い出す。南部の土地を侵略するシオニストたちの墓場にするだろう」と表明。「戦闘行為の終結を望んでいる。ただし対決の必要があるならば、受けて立つ」などとの姿勢を明らかにした。
またナスララ師は、イスラエルのハイファのアラブ系住民に対して、ヒズボラによるロケット弾攻撃を避けるため避難するよう呼び掛けた。
イスラエル政府は国防・治安閣議で、レバノンでの地上戦を拡大し、国境から20キロ圏のリタニ川まで戦線を広げる計画を承認した。関係筋によると、拡大した地上戦は30日間、続く可能性がある、という。
米国務省マコーマック報道官は、イスラエルは自衛する権利があると述べる一方、米政府は人道面を深く懸念していると強調。イスラエルは市民の犠牲を避けるべく「最大限の注意を払う必要がある」と述べた。