黄河の汚染が広がる | 日本のお姉さん

黄河の汚染が広がる

【北京=福島香織】黄河汚染で知られる中国甘粛省白銀市の小学校では男子28人のうち20人が白髪、ほとんどの児童に腹痛、頭痛の持病がある。奇病が多発する村も流域に少なくない。さらに、水不足が汚染に拍車をかける。中国文明の母、黄河を守ろうと、「黄河水量調整条例」が1日、施行された。大河川の水資源利用に統一ルールを定めた措置は中国で初めて。北京五輪を控え、華北の水不足解決は危急の課題だ。

 この日、記者会見した黄河水利委員会の李国英主任によると、同条例では、これまで省、自治区間であいまいになっていた水資源利用の管理について統一ルールを示し、各行政区の責任を明確にした。毎年7月1日から始まる年度ごとに水利用の分配、貯水、管理計画を出し委員会の承認を受けたあと、毎月チェックして水の無駄遣いを防ぐという。

 責任部門には達成度によって賞罰があり、李主任は「全国の水資源節約と効率化、持続的利用に十分重要な意義がある」と強調した。

 黄河は、長江(揚子江)に次ぐ中国第2の大河。流域には1.4億人が暮らし、中国の農地総面積の15%の田畑が広がる。50以上の大、中都市、エネルギー基地、重化工業基地も集中する。このため消費水量は、黄河の流水量の53%にのぼり、72-99年の間に計1091日の「断流現象」を引き起こすまでの慢性的水不足に陥っている。

 水不足は河川の自浄能力をも奪い、汚染も深刻になっている。2004年中国環境統計によれば、黄河にタレ流される重化学工業、有色金属工業、製紙業、エネルギー産業などの工業排水は年39.5億トン。黄河汚染による農産物の経済損失は年33億元とされる。無計画な水利用がたたって、深刻な渇水、汚染、生態破壊を招き、人への健康被害も徐々に表面化している。

 潅漑(かんがい)設備の整備不良や水路の水漏れなどで、水資源のうち有効に使われているのは3割程度。最近では砂漠化を防ぐという名目で企業が行う植林や緑化運動までが、結果的に黄河の水の浪費になっている状況を中国国営新華社通信(電子版)が報告している。

(08/01 22:49)

http://www.sankei.co.jp/news/060801/kok098.htm


汚い水がそのまま海に垂れ流されている。

日本の海も被害をこうむっているのではないか。越前くらげのせいで

日本の漁師の漁獲量が減ったのも、まいわしが獲れなくなったのも、

中国のせいだろう。