船のバランスを取るためのバラスト水で中国がカニを輸出した。
上海ガニがエルベ川など欧州各地の河川で大繁殖しており、現地の生態系にとって脅威となっている。2日付で環球時報が外電を引用する形で伝えた。
問題となっている上海ガニはもともと中国の長江下流で生息していたが、欧州に向かう貨物船に積まれたバラスト水に混入していたものと見られる。雑食性で生命力が強いことから現地の生態系にとって脅威となっている。ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州では淡水の水揚高が以前の半分となってしまった。
ハンブルク大学の生物研究者は「上海ガニは今後数年間で西欧の全ての河川や港湾で見られるようになるだろう」「厳しい措置をとらないと上海ガニを絶滅させることができなくなる」と警告を発している。
欧州では上海ガニを食べる習慣がないが、在住している中国人やベトナム人のために毎週200キログラムもの上海ガニを捕獲して、スーパーマーケットやレストランに出荷する漁師も現れたという。(編集担当:菅原大輔)(サーチナ・中国情報局) - 8月6日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060806-00000000-scn-cn
船のバランスを取るために、海水を船に吸い上げたり
吐き出したりするのだが、そのバラスト水にはいろんな海洋生物が
混じる恐れがあるので、外洋に出てからバラスト水を吸い上げるという
国際的な決まりがある。船に乗った中国人は、そんな規則などしらんぷりで
上海の河でバラスト水を吸い上げたということだ。
上海ガニが外国で増えたのがその証拠。