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産経新聞の社説

レバノン情勢 双方が強い自制と忍耐を

 イスラエル軍がレバノン南部カナを空爆し、建物に避難していた多数の市民が死傷した事件で、国連安全保障理事会は「強い遺憾」を表明し、イスラエル、ヒズボラ双方に「恒久停戦」を求める議長声明を全会一致で採択した。

 今回のレバノン情勢で安保理が議長声明を出すのは、先の国連監視要員4人死亡事件に次いで2回目となる。議長声明には拘束力はないが、国際社会の強い懸念表明と受け取るべきだ。

 イスラエル政府は、「事件を調査するため」として、48時間の空爆停止を決めた。イスラエルの譲歩といえる。双方は、この48時間を賢明に使い、事態収拾に結びつけてもらいたい。

 いま、双方、とりわけ強者であるイスラエルの側に求めたいのは、強い自制と忍耐である。

 イスラエルにとっては今回の事態はヒズボラによるイスラエル兵2人の拉致が発端であり、ヒズボラへの攻撃は「自衛権の行使」となるのだろうが、その攻撃の激しさはすでに自衛権行使の範囲を超えている。自制と忍耐を欠いた行動は支持を得られず、「持続的な平和」も遠のくだけだ。

 国連施設への集中爆撃による国連要員4人の死亡事件についても、徹底した調査、報告を求めたい。

 ヒズボラの側にも問題が多い。今回の事態の発端をつくったのはヒズボラの側であり、拉致したイスラエル兵2人を早期解放していれば、ここまでの事態悪化はなかっただろう。

 市民が犠牲になる例が多いのも、イスラエル側によればヒズボラ側にも責任がある。民兵が市民を装ったり、子供や市民がいる民家にロケット砲発射台を置いたりするという。その「証拠映像」も公表した。市民を「人間の盾」に使っているとも非難する。

 ヒズボラを軍事的、資金的、人的に支援しているイラン、シリアの責任も大きい。今回の戦闘でヒズボラの軍事力が想像以上に高いことが判明した。その背後にイスラエルの抹殺を公言するイランなどがいては、イスラエルも穏やかではあるまい。

 安保理では、事態の早期収拾を目指して、加盟国に拘束力を持つ「決議」の協議が行われているが、持続的な平和の実現を目指した実効性のある決議を期待したい。


http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm


イランは「イスラムの(地図の)しみを消さねばならない。」と言った

そうだ。「地図からイスラエルを抹殺する。」という意味だ。

言っただけでなくイランはヒズボラに軍備を与えた。

ヒズボラの軍事力が想像以上に高いことが分かったイスラエルは

兵士を拉致されたことをきっかけにヒズボラの拠点の排除に

乗り出した。イスラエルはそれまで150回ものヒズボラのミサイル

攻撃を我慢した。ヒズボラはまだ2名の兵士をイスラエルに返して

いない。ヒズボラはイスラエルにヒズボラの兵士1000名が留置されて

いるという。彼らはイスラエルに対するテロ活動をしたから逮捕されている。

ヒズボラはイスラエル兵士を拉致して、ヒズボラの捕虜と交換することが

得策であると考え、そのアイデアを実行した。

ヒズボラとイスラエルがお互いに報復合戦を続けているなら、どんどん

戦争は大きくなる。この戦争を早めに終わらせるために、誰が何を

したらいいのだろう。

レバノン人は無力な国連に絶望して、国連施設を破壊した。

アメリカの旗も焼かれていた。ヒズボラを住まわせてイスラエルを

攻撃させるのはレバノンの望みではなかったのだろうか。

不思議なのは、これだけイスラエルにレバノンが攻撃され

レバノン人の被害者が増えているのに、レバノン自身はイスラエルに

宣戦布告をしないことだ。本当に弱い国なのだなと思う。

実質的にレバノンはヒズボラに乗っ取られていたのだろう。