オーストラリアで石炭がとれるのは知らなかったな。 | 日本のお姉さん

オーストラリアで石炭がとれるのは知らなかったな。

クイーンズランド(QLD)州政府は28日、未開発の炭鉱が多いスラット盆地と、国内最大級の石炭積み出し港グラッドストーン港を結ぶ総額10億豪ドルの鉄道建設計画を明らかにした。完成後には年間2,000万トンに上る一般炭の輸送が可能。同州閣僚は、炭鉱開発だけでなくほかの産業に関する投資も促すと主張し、周辺地域の雇用促進につながると期待している。地元各紙が伝えた。

 予定路線はQLD州政府の主要プロジェクトに関する会合で公表され、ビーティー同州首相が1,200人の実業家を前に説明した。
 
 州営鉄道クイーンズランド・レール(QR)や石炭会社エクストラータ・コールなどが組むコンソーシアムが、トゥーンバ~グラッドストーン間(全長700キロ)の最適なルートを提言。QLD政府がこれに同意したという。
 
 最も注目を集めたのは、スラット盆地のウォンドアン(Wandoan)~バナナまでの207キロ分の路線が設定されたこと。同路線は19世紀後半から計画されていたものの、これまで実現しなかったために「失われた環(Missing link)」と例えられていた。
 
 ルーカスQLD運輸相は新たな鉄道の敷設について、雇用対策における重要性を指摘。「石炭産業からの要求を満たすだけでなく、主要産業地域間の効率的な輸送を可能にするほか、新たな投資や産業開発計画を招致できる」と述べた。
 
 同首相は、5年以内に開通できると主張。ただし2010~11年に完成するまでは、現在ボトルネックの1つになっているブリスベーン経由のルート使用を継続せざるを得ない。
 
 今回の発表は、連邦政府のブリスべーン~メルボルン間の内陸鉄道計画に対する圧力になるとの見方もある。連邦政府は来月にも、同計画のフィージビリティースタディー(事業化調査)を発表する見通し。この際に、QLD政府からトゥーンバ~グラッドストーンの複線化コストの負担が求められる可能性が高いからだ。
 
 なおビーティー首相とブライQLD州財務相はこのほかにも、ダム建設など660億豪ドル分のインフラ開発を発表した。聴衆の中には、約20人の中国人投資家も含まれていたという。
 
 ■積み出し港拡張工事は計画通り
 
 一方、投資銀行バブコック&ブラウン(B&B)の子会社B&Bインフラストラクチャー(BBI)は28日、運営するQLD州石炭積み出し港ダーリンプルベイの拡張工事(総額12億豪ドル)が予定通りの進行状況であることを明らかにした。
 
 石炭取扱能力を5,900万トンに引き上げる1期工事(総額3,000万豪ドル)は、間もなく終了するという。BBIは5月、同港を使用するエクストラータやリオ・ティント、マッカサー・コールなど石炭各社と拡張部分の使用割当契約を結んでいた。
 
 取扱能力は07年末までの2期工事(総額5億3,000万豪ドル)で6,800万トンに、3期工事(6億3,900万豪ドル)で8,500万トンにそれぞれ引き上げられる。08年末には完工する予定。

(NNA) - 7月31日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060731-00000001-nna-int


20人の中国人投資家の存在が気になる。