イスラエルの目からみたニュースだよ! | 日本のお姉さん

イスラエルの目からみたニュースだよ!

時間が惜しい人は青い文字だけ読んでね。↓

2006年7月23日(日)
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レバノン南部の村に国防軍が侵攻し、ヒズボラの武器庫などを破壊。
事前に住民に退避勧告を行ったため、民間人の死傷者は少ない。モス
クの庭などからロケット発射台が発見された。(Y,P,H,I)

*国防軍が2日間の作戦を終え、ガザ中部から撤退。ガザ北部では爆発
で5人が死亡したが、武装勢力の誤爆事故と見られている。(P,H)

*米国がイスラエル政府に高精度誘導爆弾を提供へ。民間人の殺傷を避
けて正確に軍事目標を攻撃することが可能になる。(P,7)

*英国、オランダなどで大規模な反イスラエルデモ。テルアビブでも左
翼やアラブ系市民ら数千人が反戦集会を行った。(Y)

*これ以上イスラエルの攻撃が続けば、レバノンの正規軍がイスラエル
と対決すると、レバノンの国防相が警告。(Y)

*サウジアラビアのイスラム指導者がヒズボラ支援はイスラム法違反だ
と宣言。スンニ派が支配する同国は、シーア派であるイランがヒズボ
ラを手先にして勢力拡大を図っていることに対して反発が強い。(Y)

*アラブ系のビシャーラ議員がイスラエルのレバノン攻撃は「原子爆弾
と同じ」と発言。ハイファに対する攻撃は「手榴弾程度」などと発言
したため、右派議員からは激しい反発が出た。(P)

*国会は先週木曜から3ヶ月の夏季休会に。しかし、北部の戦闘が開始
以来、実質的に国会での論戦はストップしている。(P)

*ロケット攻撃を避けて西岸地区に避難するアラブ系市民が増加。西岸
地区のホテルは安いため。(P)

2006年7月24日(月)
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*北部には昨日も90発余りのカチューシャロケット砲が着弾し、90
人余りが負
傷。ハイファでは2人が死亡した。(Y,P,I)

*国防軍はレバノン南部での活動を拡大中。ヒズボラのメンバー2人を
捕虜にした。国防軍はヒズボラの拠点となっているいくつかの村に攻
撃を加えている。(Y,P,H,7)

*今年初めから植物状態になっていたシャロン前首相の容体が急速に悪
化。腎臓などの機能が障害を受け、危険な状態。(Y,P)

*ヒズボラが国外のイスラエル政府施設にテロ攻撃を行う危険性が高ま
っているため、各施設は厳戒態勢。(Y,P)

*ベイルートのヒズボラ支配地区を視察した国連の代表が、イスラエル
の大規模な攻撃は人道法に違反すると非難。直ちに停戦を実施して救
援活動を行う必要があると語った。(Y)

*パレスチナの武装勢力が停戦合意を行ったとの報道。しかし、PRC
はそのような合意の存在を否定した。(H)

*ロンドンで親イスラエルデモに7000人。前日に行われた反イスラ
エルデモとほぼ同数が集まった。(Y)

*レバノンでの戦闘で負傷したレバノン人女性を国防軍が救助し、イス
ラエルの病院で治療中。女性の子供も同行している。(I)

2006年7月25日(火)
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*レバノンの地上戦で国防軍兵士2人が死亡し、18人が重軽傷。負傷
した兵士を救出に向かった戦車のうち、2台がミサイル攻撃と地雷で
大破したため、多数の死傷者が出た。(Y,P,H)

*ヘリコプターの墜落事故でパイロット2人が死亡。墜落の原因は事故
と見られているが、ヒズボラは撃墜したと発表した。(Y,P,I)

*米国のライス国務長官はレバノン訪問の後、イスラエル入り。紛争を
終結させるためには、安易な即時停戦ではなく、国連決議によるヒズ
ボラの武装解除など根本的解決が必要だと語った。(Y,P,H)

*アラブやEU諸国がヒズボラの武装解除と多国籍軍のレバノン駐留を
提案。オルマート首相も賛成した。しかし、レバノンのイスラム教指
導者は、多国籍軍が来れば占領軍として戦うと警告した。(P,H)

*ガザからのロケット砲攻撃が続く南部のスデロットとアシケロンをオ
ルマート首相が訪問。しかし「カッサム砲の危険はエルサレムでの自
爆テロよりも小さい」と語ったため両市住民は反発した。(Y)

*ガザでは国防軍の砲撃により子供など5人が死亡。国防軍は引き続き
イスラム聖戦の武器庫などを攻撃している。(Y,H)

*ヒズボラ、ハマス、パレスチナ自治政府、イラン軍の代表がイランで
会議。イスラエルに対する攻撃を強化することで一致した。(Y)

*米国ユダヤ教保守派の代表団が連帯を示すためにイスラエルを訪問。
イスラエルでは保守派ユダヤ教徒は少数派だが、レバノン戦線では保
守派ユダヤ教徒も犠牲になっている。(P)

2006年7月26日(水)
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*国防軍がヒズボラの重要拠点ビント・ジベイルを包囲。しかし市内に
は多数の民間人を盾にヒズボラが立てこもっており、
制圧までには時
間がかかるものと見られている。(Y,H,P)

*オルマート首相と会談したライス国務長官は「新中東」を作る方針を
表明。「最後には我々が勝つ」と宣言した。(Y,H,I)

*ハイファ市内でドルーズ人の15歳の少女がヒズボラの攻撃で死亡。
先週にはナザレ市でもアラブ系市民の死者が出ている。(Y,H)

*国連の監視部隊(UNIFIL)の基地を国防軍が誤って攻撃し、4
人の死者。首相は謝罪声明を出した
。国連部隊はイスラエルの撤退以
来、停戦監視のため駐留している。(Y,H,P)

*国防軍はヘリコプター墜落の原因を調査中。大規模な作戦で現場が混
乱しており、同士討ちとの見方が強まっている。(Y,H,P)

*ライス国務長官が自治区のラマラを訪問し、アッバス議長と会談。議
長府の外には群集約1000人が集まり、反米を叫んだ。(Y)

*国防軍が再びベイルート市内のヒズボラ拠点を空爆。レバノンの発表
によれば、民間人12人が死亡したもよう。(Y,H)

*「イスラエルの反応を読み違えた」とヒズボラ幹部。イスラエルは過
去の攻撃でも大きな反撃を控えて来たため。(H,Y)

2006年7月27日(木)
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*ビント・ジベイルで激しい戦闘があり、兵士9人が死亡。1日の死者
数としては過去最多になった。市内に侵攻した部隊がヒズボラの待ち
伏せ攻撃に遭ったため、多数の死傷者を出した。(Y,H,P,I)

*国防軍がガザ北部の武装勢力拠点を攻撃。戦闘で合計15人のパレス
チナ人が死亡した。(Y,H)

*昨日も北部に120発のロケット砲が着弾、4人が負傷した。(H,P)

*レバノンでの戦乱を鎮めるため、関係国がローマで会議。しかし、シ
リアとイランは招かれず。米国は「根本原因を除かなければ禍根を残
す」として即時停戦に反対し、何も決まらなかった。(Y,H)

*イランのアフマディネジャド大統領がレバノンでの即時停戦を呼びか
け。ヒズボラを「道義的に支持しているが、軍事的な支援は一切して
いない」と語った。(Y,H)

*オルマート首相が臨時縮小閣議を招集し、今後のレバノン戦略を検討。
ライス国務長官が提案した包括和平案を検討する。(H)

*レバノンにあるパレスチナ難民キャンプのファタハ指導者が、ヒズボ
ラに参戦する方針を表明。ファタハの戦力は数千人と見られる
。この
発表がアッバス議長の了承を得たものかどうかは不明。(P)

*ヒズボラのためにスパイ行為を行った容疑で大学教授が逮捕されてい
たことが判明。ロケット砲の着弾地点などを報告か。(H)

2006年7月28日(金)
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*昨日も83発のカチューシャロケット砲が着弾。紛争開始以来、撃ち
込まれたロケット砲の数は約1500発になった。(Y,H)

*国連の安全保障委員会が、イスラエルによる国連監視部隊の攻撃を非
難する決議。しかし、攻撃が意図的なものであることを示唆する文言
は削除された。(Y,H,P)

*西岸地区で入植者の焼死体が発見された。パレスチナ武装勢力による
テロではないかと見て、国防軍が調査中。(Y,H,P)

*国防軍の誤射で死亡した国連部隊の兵士が「ヒズボラが我々を盾に利
用している
」との苦情を上官にメールを送っていたことが判明。(Y)

*レバノン南部のツロにあるヒズボラの司令部を国防軍が空爆して破壊。
ここからロケット砲撃の指令が出されていたと見られている。(H)

*閣議で予備役の招集を決定。しかし、本格的な地上戦実施は否決した。
ヒズボラ拠点への制圧は急がず、民間人に退避勧告を行った上で徹底
的に空爆を行うべきだとの意見が閣僚から相次いだ。(Y,H,P)

*自治政府のアッバス議長が、誘拐された国防軍兵士の釈放は近いとの
見通しを表明。オルマート首相は、捕虜交換の形で政治犯釈放は否定
したが、後日に別の形で釈放する可能性を示した。(Y)


シリアではイスラエルとの戦争を望む世論が高まっていると現地の記
者。連日、TVでは戦意高揚の放送がなされているもよう。(Y)

アルカイダのザワヒリが、全イスラム教徒に対してレバノン戦争への
参戦を命令。「スペインからイラクまで」の過去のイスラム支配区域
全体を奪還するまで戦いを続けるべきだと語った。(Y)

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[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp