『６カ国協議はない。』

【ワシントン＝加藤秀央】ライス米国務長官は26日、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）地域フォーラム（ＡＲＦ）閣僚会合を開くクアラルンプールでは「6カ国協議があるとは考えていない」と述べ、日米中韓ロシアと北朝鮮の6カ国外相による協議が行われる見通しはないと指摘した。

　ローマからクアラルンプールに向かう機中で同行記者団に語った発言としてロイター通信が伝えた。同長官は「私は6カ国協議の枠組みでの話し合いを望むなら応じる用意はあると言ってきたが、北朝鮮がそれを求めている兆しはない」と述べた。

　北朝鮮のミサイル開発について同長官は、大量破壊兵器の開発につながる部品や技術の取引を防ぐ米国主導の「拡散防止構想（ＰＳＩ）」を北朝鮮を対象にして十分機能させることが必要と強調、ＡＲＦでできるだけ多くの国の協力獲得を目指す方針を示した。