中国の犯罪団による偽装結婚
中国残留孤児の2、3世が中心とみられる犯罪組織「工頭(コントウ)」が中国籍の女を不法就労させるため日本人男性との偽装結婚を繰り返していたとして、北海道警外事課と札幌中央署が残留孤児ら男女5人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕していたことが分かった。工頭の実態は全国の捜査当局も把握しきれておらず、逮捕者は初めて。道警は組織の全容解明を進める。
逮捕されたのは、いずれも残留孤児2、3世の札幌市中央区、無職、守屋栄一(38)▽同、元風俗店経営、佐々木紗奈美(35)ら3容疑者と中国籍の25、31歳の女2人。
調べなどによると、5人は共謀し、02年10月から今年4月、守屋容疑者らと中国籍の女の虚偽の婚姻届をそれぞれ区役所に提出した疑い。女は日本での在留資格を得て、佐々木容疑者が当時経営していた風俗店で不法就労していた。守屋容疑者らは03年以降、ほかに10人前後の女を偽装結婚させ、不法就労させたとみて追及している。
道警などによると、工頭と呼ばれる組織犯罪グループは、残留孤児2、3世が中心となり、密航者の手引きのほか、日本国内での働き口や住まいなどをあっせんする「手配師」的な役割をしていたらしい。「蛇頭」が密航者の送り出しを中心とした組織だが、日本国内で密航者の受け入れを主な仕事にするのが工頭とみられる。
道警は、守屋容疑者が中心人物として、偽装結婚を実行、仲介する工頭メンバーとみており、中国の大連、瀋陽で現地ブローカーを通じて、女を入国させていたことから「大連グループ」と呼んでいる。
押収資料などによると、守屋容疑者らは女から偽装結婚の報酬や入国までの費用などに300万円余、翌年の在留資格更新時の費用に100万円などを受け取っていた。また、佐々木容疑者も自分の風俗店で働く女の月収80万~100万円のうち半分をピンハネしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060726-00000070-mai-soci
残留孤児2、3世の犯罪。真面目に日本で働く残留孤児の
イメージまで悪くなるだろう。