捕虜を帰せば元に戻るということ。
「ベイルート 24日 ロイター 」ライス米国務長官は24日レバノン入りし、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが拉致したイスラエル兵士を解放して国境から撤退することが停戦に必要との見方を示した。レバノンの関係筋が明らかにした。
ライス長官はベイルートでシニオラ首相と会談。即時停戦を求める首相に対し、同情の意を示したものの、停戦に望みを与えるような発言はしなかった。
同筋によると、長官はレバノン国民議会のベリ議長(シーア派)に対し「状況が7月12日(イスラエル兵士が拉致された日)以前に戻ることはない」と述べ、いかなる停戦にも、ヒズボラが無条件でイスラエル兵を解放し、ヒズボラの部隊を国境より20キロの地点まで後退する必要があるとの見方を示した。イスラエルもこれまでに同様の停戦条件を掲げている。同筋は「会談のトーンは非常に消極的だった」と説明した。
他の筋によると、ライス長官は、国際部隊に支援されたレバノン軍を国境に派遣することを提案したという。 (ロイター) - 7月25日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060725-00000145-reu-int
ヒズボラに兵士を拉致され、要求を呑んでも、兵士の命は保障されない。
前回の捕虜交換では、イスラエル人捕虜はすでに殺されていた。
捕虜交換に応じていたら、今後も兵士を拉致されるだけだと思う。
ヒズボラは、イスラエルと停戦する気は無いように見える。
海岸で7人が死ぬ前にもイスラエルにミサイルを撃ち込んでいたし、
穴を掘ってイスラエル側に入り、イスラエルの兵士2名を拉致した
のは、以前からの計画だったし、もともと「もっとイスラエルの兵士を
拉致しよう。」という意見が多かったのだ。
イスラエルは、民家の間からミサイルを撃ってくる相手に攻撃をしてみたが
ヒズボラは、地下に穴を掘って要塞を築いており、穴から出てはミサイルを撃って
きている。それで、イスラエルは、地下の要塞を潰そうと考えて犠牲を覚悟で
レバノンに入ったそうだ。ミサイル攻撃を止めさせるには、その地下の要塞を
潰すしかないからだ。民間人の家の間の穴からミサイルを撃つので、
イスラエルがミサイルで攻撃すると、民間人が被害をこうむるし、
ミサイルでは、地下の要塞を潰せないのだそうだ。