北朝鮮は中国に依存している。
【ソウル24日聯合】中国が北朝鮮への投資を拡大し自国の経済成長に向けた原材料供給源にすると同時に、北朝鮮の中国経済依存度も深刻化しているとの分析が示された。統一研究院北朝鮮研究室の金ヨン允(キム・ヨンユン)専任研究委員が24日、北朝鮮の経済改革に関する論文を通じ主張した。
それによると、中国の対北朝鮮投資は、北朝鮮が1984年に合作法(外国人投資の活性化を目的とした法律)を制定してから1995年までの間には3件に過ぎず、1999年までの15年間の累計額も188万ドルにとどまっていた。2002年に北朝鮮で経済改革が実施されると、2002年は70万ドル、2003年は100万ドル、2004年は5000万ドルと規模を拡大し、昨年には約1億ドルに達している。また、中国と北朝鮮の主要経済協力分野が、地下資源や木材など原材料の開発、エネルギー・港湾・物流といった社会間接資本投資、使用権の確保であることを指摘、こうしたことをふまえ、中国が北朝鮮を経済成長に向けた原材料供給源と低賃金国として活用していると説明した。
金研究員は、北朝鮮側も経済改革に伴う生産力の確保に向け、海外資本と技術誘致対象国に中国が最適だと判断しているとの見方を示している。生活必需品の生産や鉱山開発などの独自推進が限界に達していることもその根拠ととしている。
さらに北朝鮮の中国経済依存度は、経済改革以降急速に高まっている。北朝鮮の対中貿易は2004年に13億9000万ドルで貿易額全体の48.5%を占めたのに続き、昨年は15億8000万ドルで52.6%に上昇している。2004年の原油輸入量全体の86.8%が中国から調達したものであることなどから、エネルギー調達はほぼ中国に依存した状態だ。
北朝鮮が2002年7月1日に踏み切った経済改革は、賃金や商品価格の現実化、市場機能の導入、企業ごとの独立採算制強化、工場・企業の改善と現代化など、部分的な市場経済原理を導入した経済改革措置。
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